日本代表の組織力、次代に道筋 サッカーW杯ロシア大会

(2018/7/4 07:55)

 【ロストフナドヌー(ロシア)=静岡新聞社特派員・岡田拓也】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会決勝トーナメント1回戦で、日本代表は2日、強豪ベルギーと激闘の末に2-3で逆転負けしたが、対戦相手を徹底して分析し、日本の技術や俊敏性を最大限に生かし、大会前の低評価を覆して16強入りした。経験豊富な選手が悩み、苦しみ、一致団結してたどり着いた日本の理想。3大会連続出場の本田圭佑選手(パチューカ)は「全然違った景色があった。自分たちの最高のプレーに近いものは出せた」と言う。次世代に一つの道筋を示した。
 屈強な海外勢に、果敢に挑んだ4試合だった。組織力を生かし、南米、アフリカ、欧州と異なるタイプと対等に戦った。体格で劣る部分は人数をかけて補い、日本らしい小気味良いパスワークで相手ゴールに迫った。
 8年前は理想を捨て、守備的な戦術へ転換してたどり着いた16強だった。4年前は目指した攻撃的なサッカーに縛られ、力を発揮できないまま1次リーグで散った。3大会連続出場の長谷部誠主将(アイントラハト・フランクフルト、藤枝東高出)は「2010年、14年、18年と、日本サッカーは段階を踏んでいる」と話す。
 今大会は1次リーグ突破が目標でなく、決勝トーナメントで勝つことを念頭に置いて戦ってきた。大会前、低迷する代表チームへの逆風は強かった。中堅の酒井宏樹選手(マルセイユ)は「出ている選手も出ていない選手も、上の世代が批判や責任を受け止めてくれた」と言う。長年精神的な支柱だったベテランがチームをまとめ上げた。
 ブラジル大会から4年間で監督交代は2度。チームづくりの方針は揺れた。だが、選手はぶれることなく、世界で勝つための日本らしさを追い続けた。西野朗監督が注力したのは、そんな選手たちの力の結集だった。
 優勝候補のベルギーを追い詰め、未踏の8強に手をかけた。「この戦いが良かったのか、そして大きなものになるかは未来が決める。これからの日本サッカー界が決めること」と長谷部主将。この経験をどうつなぐか。強豪の仲間入りを果たすためには、ここからが正念場となる。

「W杯静岡県勢/静岡新聞特派員記事」この他の記事

> 一覧

  • 静岡購読お申し込みは 0120-89-4311

  • 静岡新聞データベース

スポーツ記事アクセスランキング

    スポーツ特集アクセスランキング

      • スクープ投稿

      • 静岡購読NIE

      • 静岡新聞の本

      主要カテゴリ

      カテゴリー'