闘将・長谷部誠の挑戦に幕 逆風の中、未来へ道筋示す

(2018/7/3 17:01)

 【ロストフナドヌー(ロシア)=静岡新聞社特派員・岡田拓也】ベルギー戦後の取材エリアに訪れた長谷部誠主将(アイントラハト・フランクフルト、藤枝東高出)の目は潤んでいた。突如終わりを告げた日本代表のワールドカップ(W杯)。失望と悔しさ。「まだまだベスト8にいくには(実力が)足りなかった」。受け入れがたい現実を必死で受け止めようとしていた。
 4年前に惨敗したブラジル大会以降、代表チームの人気は低迷した。開幕2カ月前には監督が交代。日本サッカー界に吹く逆風に危機感を抱いていた。結果を残せない自身の責任も感じていた。「自分たちができることをロシアで示したい。それが日本サッカーの未来につながればいい」。そう意気込んだ大会だった。
 目標の8強入りはかなわなかった。ただ、充実感がなかったわけではない。「自分たちはいい試合をした。チャレンジもした。日本の方々は日本代表チームに誇りを持ってくれたと思う」。かけがえのない仲間に恵まれ、戦った1カ月半。日本サッカーが目指すべき将来像の一部を示せた自負はある。
 2010年南アフリカ大会で主将マークを託されて8年。「勝てない時は温かな声援でなくてもいい。厳しくてもいい。関心を持ち続けてほしい。そういうものが日本サッカーを強くすると思う」。最後まで気丈に振る舞い、会場を後にした。

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