後半49分、悲劇の結末 サッカーW杯、日本8強逃す

(2018/7/3 13:18)

 【ロストフナドヌー(ロシア)=静岡新聞社特派員・岡田拓也】23人のサムライが挑んだ物語は、悲劇的な結末を迎えた。日本代表は最後の最後でベルギーの速攻に沈んだ。後半49分、敗退を決定づけるゴールを許し、長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト、藤枝東高出)は膝に手を突き、ぼうぜんと立ち尽くした。必死でゴール前に戻った昌子源選手(鹿島)はそのまま天を仰いだ。2点のリードを守れず、つかみかけた初の8強がこぼれ落ちた。
 思い通りの展開で試合を進めた。個々の体格の差を組織でカバー。攻守で数的有利をつくり、粘り強く守って相手の隙を突いた。後半3分に先取点を奪い、4分後には追加点。勝利への道を開いたはずだった。
 しかし、不運なゴールで暗転した。
 後半24分。相手CKを一度ははね返したが、ゴール前に折り返されたボールがフラフラとゴールに吸い込まれた。焦り始めていた「赤い悪魔」の目が覚めた。勢いづいたベルギーは猛然と襲いかかってきた。日本人選手にはない強さ、高さ、速さ。持ち味を存分に生かした攻撃を受け、「かなり厳しい戦いになった」と長谷部選手。5分後、途中出場の194センチの長身選手に守備陣の頭の上から同点弾をたたき込まれた。
 臆さず日本らしさを示し、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング3位の強豪と渡り合った。長谷部選手は「絶対に受け身にならず、守備でも自分たちからアクションを起こそうと、勇気を持って戦えた」と誇る。しかし、現実は厳しかった。失点はセットプレーとカウンター。過去何度も指摘された弱点を克服できなかった。
 連係、連動を意識した「日本化したフットボール」の一端は見せたが、西野朗監督は「追い詰めたけど、何かが足りない。本気のベルギーがそこにあった」と振り返る。乗り越えるべき世界の壁は想像以上に高かった。

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