長谷部「運命の試合に」 サッカーW杯、ポーランド戦

(2018/6/28 07:45)

 【ボルゴグラード(ロシア)=静岡新聞社特派員・岡田拓也】冷静な主将が闘志を前面に出して戦う。サッカーのワールドカップ(W杯)日本代表は28日、ポーランドとの1次リーグ最終戦に臨む。「運命の試合になる」と話す長谷部誠主将(34)=アイントラハト・フランクフルト、藤枝東高出=が、2大会ぶりの決勝トーナメント進出へ導く。
 4月21日に行われたドイツ1部リーグのヘルタ・ベルリン戦。長谷部選手が振り上げた右肘が、相手のあごを直撃した。激しい競り合いで、いら立ちを隠せなかった。一発退場。長谷部選手には出場停止4試合という重い処分が下された。
 忍耐強く、真面目。それが日本代表をまとめてきた主将のイメージだった。しかし、“らしくない”退場シーンを、藤枝東高サッカー部時代の同級生で当時の主将だった高井栄利さん(浜松市)は懐かしく感じた。「あれ(激しいプレー)が本来の長谷部。やられたらやり返すタイプ。僕はああいう長谷部が好きですね」
 高井さんには高校時代の印象深い“事件”がある。監督不在の練習中にふざけた長谷部選手はチームメートから注意され、けんかになった。仲裁に入った高井さんも殴られたほど。「明らかに長谷部が悪かった。今の姿からは想像できないでしょうけど」と高井さん。今は笑い話になる良き思い出だ。
 南アフリカ大会で長谷部選手がゲーム主将を託されて8年。自らを厳しく律し、チームに尽くすリーダーとしての振る舞いは、どの監督からも信頼が厚い。高井さんは「日本代表をまとめ上げるために、ならざるを得なかったはず」と長谷部選手の苦労を想像する。
 24日のセネガル戦は相手の腕が直撃し、顔から流血。痛々しかったが、即座に止血しピッチへ戻った。熱い魂を持った闘将がそこにいた。34歳。長谷部にとってロシアが最後のW杯になるだろう。「格好つけなくていい。世間のイメージの殻を破り、本来のわがままでやんちゃな姿を世界の最高の舞台で見せてほしい」と高井さん。荒々しく熱いプレーを期待している。

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