東京五輪延期、卓球・水谷選手ら静岡県内関係者の思い複雑

(2020/3/26 09:44)

 新型コロナウイルス感染拡大による東京五輪の1年程度の延期方針が24日、決まった。具体的な日程や選手選考方法などの見通しが不透明な中、静岡県の関係者らはさまざまな思いで受け止めている。
 卓球男子団体代表の水谷隼(30)=木下グループ、磐田市出身=の父信雄さんは「再選考しないと言ってくれてありがたい。経験があるので、調子をどう維持するかは分かっていると思う」と話す。五輪で優位なシードを獲得するため、世界ランクを上げる戦いが1年間続く。母万記子さんは「今までとは違う重圧が掛かる。皆さんの応援で背中を押してほしい」と願った。
 陸上では東洋大3年の川野将虎(21)=御殿場南高出=と池田向希(21)=浜松日体高出=が競歩代表に内定している。高校時代から2人を知る静岡陸上競技協会の新谷誠規理事長は「代表権をつかむだけのパフォーマンスを発揮したのだから、出場を前提に考えてほしい」と切望する。さらに「延期によるコンディションの調整は大変だが、1年なら対応できるかもしれない」と話した。
 アーチェリーは山内梓(21)=近大、浜松商高出=が、4月11、12日に掛川市内で開催予定の五輪代表最終選考会に残っている。全日本アーチェリー連盟は最終選考会の開催見送りも含めて調整に入った。宮崎利帳理事長は「今週中には結論を選手、関係者に伝える」とし、山内ら最終選考会に残った選手の扱いはあらためて協議するという。
 セーリングは富沢慎(35)=トヨタ自動車東日本=と高橋レオ(21)=オークランド大、熱海市出身=が代表に決まっている。県セーリング連盟の中島量敏理事長は「今後の選手選考は未定だが十分に鍛錬して臨んでほしい。富沢選手は経験豊富だが高橋選手は初出場なのでピークの調整が心配」と語った。

 ■静岡県内の選手 談話
 ■次に向け進んでいる
 陸上・飯塚翔太(28)=ミズノ、藤枝明誠高出= 自分を含めて多くの選手は次に向けて進んでいる。2020年もしっかり対応して頑張りたい。一日でも早く、全世界のアスリートと全力で競技する日を楽しみにしている。

 ■レベルアップへ練習
 卓球・平野美宇(19)=日本生命、沼津市出身= 7月に向けて準備してきたので残念だが、今はみんなで協力して感染拡大を抑えることが大切。東京五輪含め来るべき大会に向けて準備し、レベルアップできるよう練習を積みたい。

 ■強い気持ち持って臨む
 卓球・水谷隼(30)=木下グループ、磐田市出身= 東京五輪は卓球人生の大きな区切りになると思っている。集大成である東京五輪で、混合ダブルスと団体戦でのメダル獲得を目指し、誰にも負けない強い気持ちを持って練習に臨む。

 ■なくなるのは寂しい
 自転車BMX女子フリースタイル・パーク・大池水杜(23)=ビザビ、島田工高出= (五輪延期を含め相次ぐ大会やイベントの中止に)全部楽しみにしていたのに。なくなっていくのは寂しい。

 ■目標は変わらない
 サッカー・立田悠悟(21)=J1清水= 今年の五輪に懸けていた選手は整理がつかないのでは。今まで一緒に戦ってきた仲間のことを考えると難しい判断。仮にメンバーが変わってもモチベーションや目標は変わらない。準備を怠らず、練習に励みたい。



オリンピックフォト 写真で振り返る五輪

静岡新聞記事や掲載写真を中心に、1964年東京大会から2016年リオデジャネイロ大会までの五輪を回顧する特集です。

静岡新聞に掲載されなかった未公開写真や、当時の紙面も収録。

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