杉本、強風に泣く アーチェリー東京五輪代表2次選考会

(2020/3/22 08:10)
東京五輪代表2次選考会の初日で敗退した杉本智美(奥)=つま恋リゾート彩の郷

 144射を撃ち終えて矢を回収すると、サングラス越しに涙を流し、肩を震わせた。「応援してくれた人にこういう結果(2次選考会で敗退)を伝えるのは悔しい」。女子のエース格だった杉本が、東京五輪の最終選考を前に早々と姿を消した。
 断続的に吹く強風に翻弄(ほんろう)された。「風対策はしてきたつもりだったが、風に対する恐怖心が矢に伝わってしまった」。スタートから60点満点中45点の最下位と出遅れると、各ラウンドの出だしで大きくスコアを崩した。乱れた軌道は修正が効かず、終盤に6位の山内に5点差まで迫ったが、結果は14点差の1182点と伸びなかった。
 2018年のジャカルタ・アジア大会混合リカーブを制し、昨年のワールドカップ(W杯)上海大会では2位と東京五輪に向け実績を積んだ。昨年11月の1次選考会を2位で通過してからも、ウエートトレーニングに励み、1日400本の打ち込みをこなしてきた。世界ランクで日本勢トップの4位につける25歳に重圧は「少なからずあった」という。地元の声援を受けるはずだった2次選考会は、新型コロナウイルスの影響で無観客になる不運も重なった。
 今後について「いまはちょっと考えられない」と明言を避けた。それでも高校、大学の後輩の山内に「次も頑張ってね」と五輪代表への挑戦権を託し、会場を後にした。



オリンピックフォト 写真で振り返る五輪

静岡新聞記事や掲載写真を中心に、1964年東京大会から2016年リオデジャネイロ大会までの五輪を回顧する特集です。

静岡新聞に掲載されなかった未公開写真や、当時の紙面も収録。

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