池田(浜松日体高出)平常心、五輪つかむ 全日本競歩能美大会

(2020/3/16 12:49)
男子20キロ競歩 高橋英輝(右)を追い越し首位に立つ池田向希=石川県能美市

 東京五輪代表選考会を兼ねた陸上の全日本競歩能美大会は15日、石川県能美市の日本陸連公認コースで行われ、20キロの男子は21歳の池田向希(東洋大、浜松日体高出)が1時間18分22秒で初優勝して日本陸連が定めた条件を満たし、初の五輪代表に決まった。
 東京五輪出場が懸かる最終選考レースで、池田は終盤まで平常心を保ち続けた。「淡々とレースを進めよう」。残り4キロ。高橋との一騎打ちになると一転、最後は強気に攻めた。昨秋の世界選手権と2月の日本選手権の敗戦を経て、三度目の正直で五輪代表を自力で勝ち取った。
 互いにけん制が続いた中でも、池田は表情一つ変えず、ひたすら前だけを見つめた。12キロ付近のペースの変化にも柔軟に対応。残り2キロで高橋に背後に付かれたが、「ラスト勝負になっても絶対に負けない」と気持ちの強さで逃げ切った。
 日本選手権では代表に内定済みの山西に屈した。酒井コーチは「レベルの高いペースの上げ下げに精神面で対応できなかった」と振り返る。レース後は山西から「池田の顔が苦しそうだったから仕掛けた」とも言われた。
 1カ月間、どんなレース展開でも食らい付けるようにフォームと表情を崩さず、ペースを切り替える練習を続けた。酒井コーチから「根拠のある自信と勘を持っているのだから、自分を信じなさい」と助言を受け、不安は消えた。
 東洋大から3大会連続で男子20キロ競歩の五輪出場となった。「伝統のある大学で挑戦したいと思い入学した。伝統を引き継ぐことができて良かった」と池田。名門の誇りを胸に、五輪メダルへ歩を進める。



オリンピックフォト 写真で振り返る五輪

静岡新聞記事や掲載写真を中心に、1964年東京大会から2016年リオデジャネイロ大会までの五輪を回顧する特集です。

静岡新聞に掲載されなかった未公開写真や、当時の紙面も収録。

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