「3密」けが警戒、練習徐々に 県立高の部活、50日ぶり再開

(2020/6/2 08:28)
部活動が再開し、体幹トレーニングに取り組む浜松市立高の陸上部員=同校

 新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校を受けて練習をストップしていた県立高の部活動が1日、再開した。休校前の4月10日に活動して以来、約50日ぶり。「3密」による感染や体力低下によるけがをしないよう、それぞれ対策を講じながら日常を取り戻そうと動き始めた。
 県教委によると、約4週間は活動を校内に限定。「武道は対面や密着した状態を避ける」など、各校に通知した学校体育の留意事項に沿って練習してもらうという。
 浜松市立陸上部は約70人が駐輪場などで体幹トレーニング中心の練習をこなした。今週は2日間の休みを入れ、徐々に体を慣れさせていく方針。番匠健主将は7月に予定される県総体の代替大会に向け、「数秒を争ってきた3年間の成果を出せるよう、悔いが残らない1カ月にしたい」と意気込んだ。
 室内競技など3密の恐れがある部活は、競技の特性に応じて細かいルールを設けている。柔道は健康管理表の提出やマスク着用などを守り、一人による打ち込みなど対人を伴わない練習に制限して活動する。田方農のフェンシング部はマスクや剣の共用、試合後の握手を避けるなど、日本協会のガイドラインを守って活動。県総体の代替大会が7月23日に開催される予定で、3年生も最後の大会に向けて汗を流した。
 冬の全国高校選手権を残すサッカーやバスケットボールなどの強豪校は「最後の大会に懸けよう」と仕切り直しへ。2月のサッカー県新人大会で優勝した藤枝東は小林公平監督が「サッカーができる喜びを感じながら練習しよう」と声を掛けてスタート。練習の強度を抑えながらシュート練習などに取り組み、稲葉楽主将は「ライバルでもある仲間と練習できるのは楽しい。全国制覇を目指してトレーニングしたい」と決意を新たにした。

 ■戻った球音 静岡ナイン「前に進む」「後輩に経験」
 昨夏の高校野球静岡大会覇者・静岡高(静岡市葵区)のグラウンドにも球音が戻った。3学年39人がそろい、栗林俊輔監督(47)の呼び掛けに聞き入った。「次の目標が決まらなくても、気持ちが晴れなくても、まず一歩を踏み出せ。道は開けてくる」
 甲子園出場を伝統校の“使命”として受け継いできた。「悔しい気持ちはある。でも前に進まないと」と相羽寛太主将。本格的な全体練習は約3カ月ぶり。投内連係や内野ノックで練習着を泥だらけにし、チームに覇気をもたらした。「一つのボールに向かって全員で声を掛け合って練習できるのは楽しい」
 エースの松本蓮投手は「後輩を甲子園に連れて行ってあげることはできないけれど、1試合でも多く公式戦を経験させてあげたい」と、代替大会開催の可能性にモチベーションを見いだしている。高校で野球に区切りを付ける永井尊選手も「人間的に成長できた。やってきたことはこの先生きてくる」と最後までやり切るつもりだ。

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