どうなる?静岡県高校総体 開催可否議論…先見えず結論を先送り

(2020/4/18 08:43)
専門部委員長会を終え、取材に応じる県高体連の武田知己会長(左)=16日、静岡市駿河区のグランシップ

 新型コロナウイルスの感染拡大で静岡県高校総体の開催が危ぶまれている。延期を決めている県高等学校体育連盟(県高体連)は開催可否について議論し、結論を5月の休校明けまで先送りした。先行きは不透明で、課題も多い。
      ◇
 緊急事態宣言が本県にも発令された16日、静岡市のグランシップの一室には県高体連32競技の専門部委員長が集まっていた。主な議題は「全国総体が中止になっても、県総体を開催するかどうか」。報道陣もシャットアウトして行われた話し合いは約1時間半に及んだ。
 出席者の一人によると、熱を帯びる議論の中で一部競技団体が事務局にくぎを刺す場面があったという。「『3密』の競技もあれば、そうでない競技もある。開催できる競技は開催させてほしい」
 コロナ禍の終息時期を見通せず全競技の中止を決定する県も出始めたが、県高体連の武田知己会長(浜松工校長)はこの発言に同意。「バラバラの対応もやむを得ない」との考えで一致したという。
 事務局側が各競技団体に要求したのは、6月13日~7月26日の期間に大会を消化できるように、それぞれ動き始めることだった。
 期間を限定したのには理由があるという。現状では、全高校の休校が終わるのは5月10日。すぐに部活動を再開できたとしても、けがの恐れがあるため大会まで1カ月程度の練習期間が必要になる。3年生には進学や就職に関する予定が入っているため、日程の後ろ倒しにも限界がある。
 競技団体の間では、さまざまな不安や疑問が交錯している。「会場や審判員を新たに確保することは難しい」「日程短縮のために、大会方式をどう変更すればいいか」「平日開催は可能か」
 大会期間中に選手の中に感染者が出た場合などを想定し、県高体連にガイドラインの作成を求める声も上がる。感染者と対戦した選手のその後の出場可否や、試合結果の取り扱いなどトラブルを避けるための指針は欠かせないが、競技によって事情は変わる。
 会議後、報道陣に囲まれた武田会長は5月11日以降の状況を待ち、開催可否を判断する考えを説明した。「3年生に活躍の場を与えたい。しかし、休校や対外試合禁止が7月まで続くことになったら、もう諦めるしかない」。苦渋の表情がのぞいた。

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