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J1清水エスパルス大熊GM 積極補強で上位狙い、復権へ

 スペイン人のロティーナ氏を新たに指揮官に迎え、27日の鹿島とのリーグ開幕戦(カシマ)で今季のスタートを切るJ1清水。低迷脱却へ近年にない積極補強を敢行し、“台風の目”になる可能性を秘める存在として注目を集める。チーム編成を主導した大熊清ゼネラルマネジャー(GM)がインタビューに応じ、「得失点差プラス10を常に意識することで目標のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場につながってくる」と上位進出へ展望を語った。

チームづくりの現状や今季の展望を語った大熊ゼネラルマネジャー=静岡市清水区
チームづくりの現状や今季の展望を語った大熊ゼネラルマネジャー=静岡市清水区

 ロティーナ監督はJ2東京Vを2年続けて上位に導いた後、C大阪に移り、2019年に5位、20年に4位と好成績を残してきた。大熊GMはC大阪でフロントとしてロティーナ監督の招請を進めた人物。再びタッグを組み、タイトルから20年遠ざかる清水の復権を図る。主な一問一答は次の通り。
 -ここまでのチームづくりについて。
 「(ロティーナ監督は)C大阪の時より攻撃に工夫を重ねたり、選手の個性や特長を生かしたりと微調整を行っていて、より細かく進化している。清水の選手を生かして結果を残すにはどうすべきか模索していると感じている。選手たちも(指揮官から)学ぼうという気持ちが強く、新加入選手の存在で競争も生まれている」
 -指揮官への期待は。
 「攻守一体の戦い方を浸透させていて、クラブが目指す『攻守に主導権を握るサッカー』と方向性が合っている。東京VやC大阪で実績のある育成力も発揮してほしい。(C大阪から新加入のDF)片山も、C大阪加入時の2年前よりもかなり自信をつけている印象がある。スタッフが植え付けてきたことを積み重ねた成果」
 -新戦力に期待することは。
 「チームへの影響力や発信力。キャラクターはそれぞれ違うので全員に期待しているが、特に昨季(リーグ最多の)70失点した部分は個の能力だけでなくコミュニケーションが足りていなかったと思うので、GKやDFに影響力のある選手が必要だと感じている」

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