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デジタル強化で収入確保 J1清水エスパルス・山室社長、入場料減の難局「娯楽性高い企画を」

 J1清水の山室晋也社長(60)が30日、静岡新聞社のインタビューに応じ、デジタル事業やファンとのつながりの強化によってクラブ経営にとっては難局となる4日からのリーグ再開を乗り切る考えを示した。

インタビューに答える山室晋也社長=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館
インタビューに答える山室晋也社長=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館

 新型コロナウイルスの感染拡大防止対策としてJリーグは無観客試合で再開。10日からはIAIスタジアム日本平の場合、5千人を観客数の上限として試合開催を予定する。8月からは約1万人に拡大するが、平均入場者数が1万5043人だった前年からの入場料収入の落ち込みは避けられない見込みだ。
 山室社長は新たな収入源として、試合映像などを視聴したファンが寄付でクラブを支援できる「投げ銭」の企画を挙げる。6月13日にJ3藤枝との練習試合で試行した際には833件の支援金が集まり、「想像よりも多額を寄せていただいた」と語る。再開後のなるべく早い時期に実施したい意向を示し、「ファンが楽しめるよう娯楽性を高めたい」とアイデアを練る。
 他にも再開初戦に3色の袋で客席を彩るコレオグラフィーや、7~8月の有観客試合に空いた座席に置くフォトパネルなど、ファンの参加型企画での収益確保も図っている。「さまざまな取り組みを投入していきたい」と意欲を見せる。
 チームは優勝を目指して仕切り直しのリーグ戦をスタートさせる。山室社長は「ファンの期待に応えられる試合を見せられるはず。中断期間を経て進化したエスパルスを楽しんでほしい」と呼び掛けた。

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