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清水エスパルス、先制も逆転負け J1リーグ第3節

 明治安田J1リーグは10日、各地で第3節の9試合が行われ、清水はC大阪に逆転負けを喫した。

C大阪―清水 前半、C大阪・西尾に同点ゴールを許す清水・イレブン=大阪・ヤンマー
C大阪―清水 前半、C大阪・西尾に同点ゴールを許す清水・イレブン=大阪・ヤンマー


 (1)ヤンマー
 ▽観衆6063人
 C大阪 2勝2敗(6) 2(1―1 1―0)1 清水 1勝1分け1敗(4) 
 ▽得点者【C】西尾(1)清武(1)【清】中山(2)

 【評】清水は終盤、守備が持ちこたえられなかった。
 前半5分、C大阪のゴール前で相手の横パスを中山が奪って蹴り込み先制した。しかし22分にCKから失点。後半39分にクロスを清武に蹴り込まれ勝ち越しを許した。
 主導権を握った立ち上がりに左サイドを起点とした攻撃で決定機をつくったが、加点できなかったのが痛かった。後半の押し込んだ場面でも後藤のシュートがポストをたたくなど決定力を欠いた。

 ■守備網 最後にほころび
 試合の流れが行ったり来たりとめまぐるしく変わり、どちらに勝ち星が転がってきてもおかしくなかった。終盤に守備網にほころびを見せ、勝ち越し点を許したのは清水。昨季まで2年間率いたC大阪との戦いとなったロティーナ監督は「強いチームはああいう失点はしない」と険しい表情だった。
 全体で良い距離感を保ちながらゴール前のスペースを埋める清水に対し、C大阪は左右に球を動かして揺さぶりをかけてきた。集中力を保ってゴール前に送り込まれるクロスをはね返し続けてきたが、後半39分に一瞬の隙を与えた。クロスから遠いサイドの清武をフリーにし、蹴り込まれた。
 悔やまれる場面は攻撃面にもあった。相手を崩した決定機は前節よりもつくり出したが、シュートの精度が足りなかった。2戦連発となったMF中山は「(他の)チャンスを決めきれなければこういった結果になってしまう」と唇をかんだ。
 今季初黒星となったが、指揮官が浸透を図る戦術と新加入選手の定着で昨季よりも戦いの安定感と力強さは増している。「どの練習、試合でも課題は必ず見つかり、向上していく要素がある」。指揮官の言葉通り、今は反省材料をしっかりと良薬に変えたい。(市川淳一朗)

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