清水エスパルス、立田退場でプラン狂う J1リーグ第24節
連敗中の清水に、序盤で強いられた数的不利での戦いという窮地をはね返す力はなかった。前半で試合を決められ、7連敗。1996年のクラブ最多連敗記録に並んだ。
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ゲームプランが狂ったのは0-1で迎えた前半13分。突破を図った横浜Mの仲川を立田がペナルティーエリア手前で肩に手を掛けて倒し、一発退場。連敗中続いている複数失点を修正しようと臨んだ試合で早々に1人少ない状況を招き、試合運びは難しくなった。耐えきれずに前半だけで3失点。後半も相手の攻撃をしのぐのに終始した。
今季のリーグ戦で一貫していた4-3-3の布陣から、MFヘナトアウグストを最終ラインに入れる3バックに変更して臨んだ。クラモフスキー監督は「使いたいスペースで数的優位をつくりたかった」と意図を語ったが、10人での戦いによって狙いは頓挫。守備時には自陣ゴール前に両ウイングバックを加えた5人が並び、厚みが増したはずだったが、前半9分に7試合連続で先制点を献上。急造布陣も課題の解消につながらなかった。
折り返しとなる17試合を終え、わずか2勝。勝ち点9はJ2に降格した2015年の同時期を下回る。複数得点を記録したのは4試合にとどまり、「主導権を握り相手を圧倒する」という指揮官の掲げる攻撃サッカーの姿もほとんど見えていない。状況は厳しさを増している。