清水エスパルス、防げぬ先制点献上…好転の兆し見えず J1リーグ第15節
(2020/9/10 08:50)
守備の立て直しができない。清水は連敗中続いている前半での先制点献上をこの日も防げなかった。攻勢を強めた後半の時間帯にも痛恨の失点を喫し、反撃ムードは消沈した。複数失点は5試合連続で、早くも今季2度目となる5連敗。好転の兆しが見えない。
前半の2失点で勝負が決まった前節の反省から、清水は前線の選手も自陣深くまで戻り、ボール保持者をマーク。守備への意識を高く保ち戦った。しかし前半31分、寄せが少し甘くなった隙を突かれて失点。「相手に決めきられた」とクラモフスキー監督は嘆いた。
2失点目の時間も良くなかった。少しずつボール保持を高めながらゴールに迫り、リズムをつくり出していた後半26分。広島のGKのロングキックからドウグラス・ヴィエイラに抜け出され、前に出たGK大久保の頭上をループシュートで越された。あとは勢いを増した相手の攻撃陣の前に力なく失点を重ねるばかりだった。
リーグ戦15試合で10敗目となり、勝ち点は9。J2への降格がないシーズンとはいえ、降格圏に沈んで監督交代を余儀なくされた昨季の同時期の勝ち点が16だったことを考えると、現状は危機的だ。
次節は中2日ですぐにやってくる。「ここからはね返したい」と口にした指揮官の言葉に力強さはなかった。