あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

清水エスパルス、主導権失い逆転負け Jルヴァン杯1次L最終節

 1次リーグ敗退が決定したチーム同士の戦いとなり、清水はリーグ戦から先発全員を、鹿島は8人を入れ替えた。リーグ戦で出番に恵まれなかった選手にとっては、序列を変えるチャンス。清水は気迫のこもったプレーで勝利への執念を見せたが、最後は鹿島の質の高さに振り切られた。

清水―鹿島 後半41分、清水の守備を崩され鹿島・松村(右から2人目)に勝ち越しゴールを許す=アイスタ日本平
清水―鹿島 後半41分、清水の守備を崩され鹿島・松村(右から2人目)に勝ち越しゴールを許す=アイスタ日本平

 勝ち越しまでは清水ペースだった。前半42分に素早いパス回しで右サイドを突破し、中央に進入していた右ウイングバックの宮本がクロスを仕留めた。後半9分にはボランチで先発出場した2種登録の成岡のボール奪取を起点に左サイドに展開。河井の絶妙なクロスをドゥトラがDFを背負いながら左足で合わせた。外国籍選手枠の壁に阻まれ、リーグ戦ではベンチ外が続く助っ人のゴールにチームの雰囲気は最高潮に達した。
 しかし、昨季リーグ3位の常勝軍団も黙っていなかった。清水の運動量が落ちた終盤、スピード自慢の高卒ルーキーにかき回され、残り10分で守備網が決壊。染野と静岡学園高出身の松村に相次いでプロ初ゴールを許した。クラモフスキー監督は「ボールをつなげず試合のコントロールを失った」と悔やんだ。
 それでも、完敗した前節名古屋戦から内容は向上。試合を支配し、ゴールに迫る場面も格段に増えた。「個々がもっとレベルアップしないと」と六平。リーグ戦の過密日程を乗り切るため、控え組の奮起は欠かせない。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ