<夏の甲子園中止>試練越え「前を向こう」 加藤学園、選抜に続き涙 静高、代替大会「戦いたい」

(2020/5/21 09:55)
甲子園の中止決定を受け、報道陣の取材に応じる加藤学園の米山学監督=20日午後、沼津市内

 春の選抜大会に続き夏の甲子園までもが中止に追い込まれた。日本高野連は20日、今夏の全国高校野球選手権の中止を決定した。新型コロナウイルスによって再び奪われた球児の夢舞台。厳しい現実に直面した静岡県内の選手や指導者は懸命に前を向こうと努めている。
 初出場が決まっていた選抜が中止となった加藤学園高。選抜のために新調した公式戦のユニホームに袖を通すことができずにいる。米山学監督(42)は度重なる試練に「夏に向かって悔しさを晴らそうと目指してきていたので正直、残念」とやるせなさを募らせた。
 中止の決定を受け、米山監督は部員全員と共有したビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」の画面上で言葉を投げかけた。ショックを隠せず、涙ぐむ3年生もいたという。「かわいそうという言葉で片付けるのではなく、愛情を持ってしっかりと一緒にやっていきたい。前を向いてくれると信じている」。
 甲子園がなくなったらどんな意義を持って練習に取り組むのか-。昨夏の覇者、静岡高の栗林俊輔監督(47)は中止も想定し、11日の登校日に3年生に“決意表明”をさせた。相羽寛太主将は「事前に自分の気持ちをまとめていたので衝撃は少なかったと思う。それでも決まるとやっぱり悔しい」とポツリ。
 甲子園を目標に、仲間と励まし合いながら自主練習を続けてきた。「(代替大会を)開いてもらえるなら感謝の気持ちを持ち、最後にみんなで戦って、優勝したい」と相羽主将。栗林監督は「一つの物事に打ち込み、目標に向かう中で、人間として成長してきたのは事実。次の一歩を踏み出せるようサポートしたい」と語った。

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