練習戦計6失点、パスミス響く ジュビロ磐田・鹿児島キャンプ
J2ジュビロ磐田は10日、鹿児島県内でJ1サンフレッチェ広島と練習試合(45分×2本、35分×2本)を行った。1本目3分に先制されたが、38分にFW小川航が決めて追いついた。だが、2本目はミスから2失点し主力組は1―3。4本合計では2―6だった。
立ち上がりは相手に決定機を許した磐田だったが、その後はボールを支配。38分、MF山本康のサイドチェンジを受けたMF大森の折り返しを小川航が決めた。「イメージ通りの形。狙っていたタイミングでボールが来て、決めなければいけないシーンだった」と小川航は“今季1号”を振り返った。
攻撃陣は大森と小川航がシュート3本を放つなど、6日のJ1清水戦の反省を生かして積極性を出した。「ここ2、3日は展開から突破の練習と、突破からフィニッシュの練習を増やした。何本かいいプレーも出た」と鈴木監督。攻撃面は改善されてきた。
だが、MF遠藤ら6人の選手を入れ替えた2本目はボールを奪うことができず、広島に押し込まれる時間が続いた。1―2の37分、小川航が反転シュート。38分はCKからDF伊藤が決定的なシュートを放つなど盛り返したが、直後の40分、自陣でのパスミスで3失点目。「やれた部分とやれなかった部分がはっきりした」と鈴木監督は控え組にもさらに戦術を浸透させ、選手層に厚みを持たせていく。
▽練習試合(45分×2本、35分×2本)
広島 6(1―1 2―0 2―1 1―0)2 磐田
▽得点者【広】ドウグラス、鮎川、東、野上、満田、長沼【磐】小川航、藤原
【磐田の1本目メンバー】GK 八田▽DF 山本義、大井、伊藤▽MF 遠藤、山本康、小川大、松本、山田、大森▽FW 小川航
■大津 移籍初実戦
横浜Mから加入したFW大津が磐田での実戦デビューを果たした。4本目20分から出場。左太もも痛から復帰したばかりで時間は限られたが、22、29分に右サイドからクロスを上げたほか、若手に声を掛け続け、的確な指示を送った。
3本目23分に磐田ユースのMF藤原がミドルシュートを決めた。6日の清水戦で得点を挙げた中学3年のFW後藤に続き、ユース選手の活躍が光った。