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ジュビロ磐田4戦ドロー 昇格風前の灯火 J2リーグ第35節

 J2リーグは21日、各地で第35節の10試合を行い、磐田は甲府と1―1で引き分けた。

甲府―磐田 後半5分、甲府に先制点を奪われた磐田イレブン=甲府・中銀スタ
甲府―磐田 後半5分、甲府に先制点を奪われた磐田イレブン=甲府・中銀スタ

 
(2)中銀スタ(2分け)▽観衆5309人
甲府 14勝14分け6敗(56)1(0―0 1―1)1磐田 11勝15分け9敗(48)
▽得点者【甲】松田(4)【磐】松本(1)
 
 【評】磐田がボールを支配したが、甲府に勝ち切ることはできなかった。
 前半28分、伊藤の左クロスを中野が頭で合わせ、38分は小川大の右クロスの跳ね返りを拾った大森がシュートを放ったが、ともに相手GKに阻止された。
 後半5分、甲府のFKをクリアし切れずに先制されたが、10分に松本のゴールで追い付いた。13分、甲府の金園に打たれたシュートはポストを直撃。41分、小川大のシュートはGKに止められた。

 ■頼みの遠藤にも疲労感
 4試合連続の「1―1」。磐田はまたも勝利につなげられず、5戦勝ちなしとなった。0―1の後半10分、MF大森の左クロスをMF松本が頭で合わせて追い付いた。その後もボールを支配したが、シュート数は甲府より1本少ない8本だった。
 「今週はシュートの意識を高めようとやってきたが、打てるチャンスがあるのに打たなかった場面もあった」と鈴木監督。ルリーニャ、三木とFW陣を早めに投入したが、攻撃に変化を与えることはできなかった。松本は「チャンスは試合を重ねるごとに増えている。シュートの精度を高めないと」と今季初得点にも悔しさだけが募った。
 頼みのセットプレーでも相手を脅かすことはできなかった。後半は7本のCKを獲得したが、はね返され続けた。鈴木監督は「(キッカーの)遠藤は疲労もあるが、中で合わせる選手の動きの問題もある」と話した。戦力的にも、戦術的にも遠藤が中心。11試合連続先発出場している40歳を休ませる余裕は、今のチームにはない。
 次節25日午後7時半開始の琉球戦で磐田が求められるのは勝利だけ。磐田の試合より1時間半早く始まる2位福岡が東京V戦で勝ち点を上乗せすれば、その時点でJ1昇格の可能性は消滅する。そんな状況でも、ホームで意地だけは見せたい。

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