ジュビロ磐田、遠藤から決勝ゴール J2リーグ第26節
J2リーグは14日、各地で第26節の11試合が行われ、ジュビロ磐田は長崎に1―0で勝利。9戦ぶりの勝ち点3を挙げた。
(2)ヤマハ(磐田1勝1分け)▽観衆2611人
磐田 8勝10分け8敗(34) 1(0―0 1―0)0 長崎 13勝7分け6敗(46)
▽得点者【磐】三木(1)
【評】磐田が1点を守り抜いた。
前半は磐田が決定機で上回った。10分、遠藤のパスからルキアンが放ったシュートは外れた。29、35分の三木のシュートも決められなかった。41分、長崎にサイドチェンジから左サイドを抜け出されたが、GK八田が1対1を止めた。
後半2分、遠藤のCKから三木が押し込んで先制。直後にも三木のカットから好機をつくるなど攻め込んだ。終盤は長崎の反撃をしのぎ、無失点に抑えた。
■CKで三木初得点を演出 9戦ぶりの勝利呼ぶ
磐田に9試合ぶり勝利をもたらしたのは、元日本代表MF遠藤のセットプレーだった。後半2分の右CK。遠藤はゴール前の味方に合わせ、こぼれ球を新人FW三木が左足で蹴り込んだ。40歳の遠藤が19歳三木の体を何度もたたいてプロ初得点を祝福した。
遠藤は「前半のCKがニア(近いサイド)に引っかかっていたので、もっといいボールを蹴らないと、と思っていた」と後半の最初のCKでゴールを演出した。三木は「プロ初得点はうれしいが、ボールがこぼれてきただけ。押し込むだけだった」と話した。
この1点を守り抜き、鈴木監督は磐田の指揮官として2004年10月30日の東京V戦以来、16年ぶりの勝利を手にした。「後半の途中にボールを蹴り出して守備の時間が長くなったことは反省したいが、遠藤選手がゲームをコントロールしてくれた」。前節10日の松本戦に続いて無失点。完封勝利は8月23日の金沢戦以来12試合ぶりだった。今月の就任から守備の改善に取り組んできたが、経験豊富な遠藤の存在が成果の速度を上げた。遠藤は「勝つことの難しさを知ったし、苦しまなければならない」とチーム再建に貢献する決意を口にした。