<静岡県市町駅伝>浜松市北部 団結力で初の頂点

(2015/12/6 08:54)
初優勝を飾り、選手たちに胴上げされる浜松市北部の杉原勇蔵監督=5日午後、県営草薙陸上競技場

 静岡市内で5日行われた第16回県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県体協共催)は、浜松市北部が市の部で初優勝、函南町が町の部で9年ぶりの栄冠をつかんだ。優勝候補の一角に名を連ねながら、長年あと一歩で頂点に手が届かなかった両チーム。苦渋の時を乗り越えた原動力は、選手とスタッフの強い団結力だった。
 旧浜北市時代を含め、チームの指揮を執るのは14度目。初優勝を果たした浜松市北部の杉原勇蔵監督(59)は、「過去の努力を積み重ねてきた結果。感慨深いですね」と表情を緩ませた。「家族と同じ」と語る選手、スタッフがつかんだ栄冠は、本年度で教職を定年退職する自身に向けたチームからのはなむけでもあった。
 「今年こそ、監督を胴上げしたい」。チームの目標は一つだった。中でも、杉原監督が顧問を務める市立北浜中陸上部3年生の思いは強かった。11月の県中学駅伝は、男女ともに2位。今大会8区を任された袴田華帆選手(14)は「悔しさを晴らすのはこの大会しかない」と心に決め、1区の荒川静香選手(15)も「何としても先生に優勝を届けたかった」。
 男子は鈴木究選手(15)が2日前の発熱で出場を断念。代わりに7区を走ることになった松島拓也選手(14)は、ユニホームの胸に「究」の文字を付けて臨んだ。「先生を胴上げしたい気持ちは究も同じ。その思いも背負って走ろうと思った」。念願がかない、「究に良い報告ができる」と笑顔を浮かべた。
 長い教員生活の締めくくりに、チームが用意した最高の“プレゼント”。「やっと(教員生活を)終われるかな」と目を細める杉原監督だが、ふるさとの期待を背負う市町駅伝への思いは衰えない。念願の頂点を極めたとはいえ、「他チームに追われる意識は全くない」。今後も挑戦者としての気持ちを胸に、チームを引っ張るつもりだ。

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