〔御殿場市〕区間賞4人、古豪復活
(2013/12/1 08:18)
静岡市内で30日に行われた県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は、町の部で小山町が初優勝した。昨年まで5連覇した長泉町は2位で、函南町が3位に入った。3町が上位を占めるのは3年連続。清水、松崎両町も入賞した。市の部では、御殿場市が2位と活躍し、富士市が3位に食い込んだ。富士宮市も入賞した。前年より大幅に記録を更新したチームに贈られる敢闘賞には、南伊豆町が選ばれた。
準V、団結力の勝利
浜松勢の牙城を崩そうと挑んだ御殿場市は5年ぶりの準優勝を果たした。区間賞4人を出す総合力の高さは優勝過去2回の古豪復活を感じさせた。
1区坂口真子選手(17)=山梨学院大付高2年=、4区安藤友香選手(19)=時之栖=、8区村本紗央理選手(13)=御殿場富士岡中2年=の女子選手が期待通りの活躍を見せ、6区の桜井史選手(42)=北富士自衛隊=も2年連続の区間賞の走りで主将の重責を果たした。
桜井選手が陸上競技を始めたのはわずか5年ほど前。目標だった市町駅伝出場を昨年達成し、今年は主将を任された。市内の自宅から富士山東麓の篭坂峠を越えて山梨県内の職場を往復。7月から週2回の合同練習で小学生らと汗を流し、年間6300キロの猛練習で覚悟や団結を背中で示した。
レース後に勝亦啓二監督(62)と固い握手を交わした桜井選手は「初出場選手の奮闘も光った監督を胴上げしたい気分」と満足げ。監督就任後、最高の成績を修めた勝亦監督は「1区の入りから素晴らしい流れができた。団結力の勝利。ただ胴上げは来年に」と頂点を見据えた。