初出場選手の奮闘が光り、富士市は目標の３位入賞を果たした。
　３区の菅谷茉生選手（１１）＝富士丘小５年＝は、６年生が大半を占める中で区間２位と大健闘。「出場が夢だった」という丸屋明斗選手（１２）＝富士大淵一小６年＝からたすきを受け継ぐと懸命に前を追った。昨年登録メンバー入りしたが控えに回った父圭さん（４６）からの「ラストスパートで勝負を」との助言を胸に、４人抜きを見せた。
　５区の渡辺奏太選手（１５）＝吉原工高１年＝も後ろから追い上げる浜松勢にプレッシャーを感じながらも、前をとらえて順位を一つ上げた。
　福良勝己監督（６０）＝小林クリエイト＝は「全区間とも予想通りの走り」とにっこり。ベテラン選手の安定した走りもたたえ、「来年はさらに総合タイムを縮めたい」と躍進を誓った。