〔掛川市〕郷土の声援を背に快走
(2013/12/1 08:16)
浜松市西部が4連覇を果たした30日の県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)。昨年準Vの北部が4位、中央が5位と、今年も浜松勢が上位に食い込んだ。掛川市は昨年の25位から19位に順位を上げ、敢闘賞を受賞した。監督が初陣となる袋井市、選手集めに苦しんだ御前崎市もチーム一丸となり、懸命にたすきをつないだ。
総合力で敢闘賞 力出し切り低迷打破
第8回大会以降、20位の壁を破れず低迷が続いていた掛川市が総合力で19位に食い込み「敢闘賞」に輝いた。目標の15位には惜しくも届かなかったが、チームのメンバーからは喜びの声が上がった。
稲村健監督(30)=横須賀高教員=の初陣。「楽しくやろう」を合言葉に雰囲気づくりに努めてきた。スピード重視のインターバル走を取り入れて少ない練習機会を生かし、選手の力を最大限に引き出した。稲村監督は「全員が出し切った結果」と胸を張った。
8区の相良珠希選手(13)=掛川東中1年=は「姉がアップや練習方法を教えてくれた」と感謝する。姉は前回まで3大会連続出場しながら選考漏れ。その悔しさを背負って走った。「思った通りのレースができた」
正選手最年長としてチームを見守った6区の岡村正憲選手(41)=コム・エンジニアリング=は「涼しくなって走り込みができるようになったころから選手の目つきが変わってきた。声も出るようになった」と振り返る。
記録は前回より6分近くも短縮。「順位は目標に届かなかったが素晴らしいレースだった」と選手団長の松井三郎掛川市長も活躍をたたえた。