静岡県中学選抜野球1回戦 焼津球場(24日)
(2020/2/25 08:01)
■清水七が競り勝つ
▽1回戦(焼津第1試合)
清水七(清水)
1010000―2
0000010―1
御殿場西(駿東)
(清)大石智―若林
(御)植木―芹沢
▽二塁打 城内(清)佐藤、植木(御)
▽試合時間 1時間35分
■バッテリー、丁寧な投球
清水七は主戦大石智と捕手若林を中心にした堅実な守備が光り、御殿場西に2―1で競り勝った。
清水七は一回、四球から足を絡めるなどノーヒットで先制。三回には城内、岩成の連打で追加点を挙げた。投げては「マウンドでの落ち着きが持ち味」(大城監督)という大石智のコースを丁寧に突く投球が光った。六回には連打を浴びて1点返されたが、後続を冷静に打ち取った。
大石智は右腕のけがで1月後半まで約1カ月間投球できなかった。実戦への不安もあったが女房役の若林から「最低限の仕事をしよう」と言葉を掛けられ、肩の荷が下りた。
中学から野球を始めた若林も大石智に劣らぬ落ち着きを見せ、相手に的を絞らせない配球で好リードした。
■藤枝青島、コールド発進
▽1回戦(焼津第2試合)
富士宮二・三(富士宮)
00001―1
4024×―10(5回コールド)
藤枝青島(藤枝)
(富)藤田啓、渡辺―小泉
(藤)鈴木―松本
▽二塁打 鈴木(藤)
▽試合時間 1時間24分
■機動力で序盤猛攻
藤枝青島が機動力を生かした序盤の猛攻などで富士宮二・三に10―1で五回コールド勝ちした。責任感の強い主将松本の初回の一振りが流れを引き寄せた。
藤枝青島は一回、四球を皮切りに山内の安打や盗塁などで無死二、三塁の好機。打席に立った松本は直前の練習では振るわなかったが、「ピッチャーや内野陣は1年生が中心。早めに下級生の負担を減らしたかった」とサード強襲の適時打を放った。「気持ちが楽になった」という主戦鈴木も適時二塁打で続き、その後の安定した投球につながった。三回に2点、四回にも4点を追加するなど攻撃の手を緩めなかった。
オリックスに入団した卒業生の紅林(駿河総合高)から年末に直接受けた助言や、応援に駆け付けた吹奏楽部の演奏もナインを後押し。山下監督は「多くの人に力をもらい、足を絡めた得意の野球ができた。身近な先輩の活躍にも刺激され、試合で後に続いてくれれば」と好発進に目を細めた。