静岡県中学選抜野球1回戦 浜岡球場(23日)
(2020/2/24 08:10)
■常葉橘、タイブレーク制す
▽1回戦(浜岡第1試合)
浜松天竜(浜松)
10100001―3
00000202x―4(延長8回タイブレーク)
常葉大橘(静岡)
(浜)加藤―清水
(常)市川、山内―望月大
▽三塁打 石川(浜)
▽二塁打 山内(常)
▽試合時間 2時間
■延長8回、気合の深沢2点打
延長戦にもつれ込んだ常葉大橘と浜松天竜の対決は、常葉大橘が粘り強さを見せて競り勝った。試合を決めたのは、気合に満ちた深沢の一振り。「自分が絶対に決める」と言い聞かせ、逆転サヨナラの2点打を放った。
常葉大橘は先発の市川が浜松天竜の打線につかまり、序盤に2点を献上。相手投手も攻めあぐね、苦しい戦いが続いた。それでも三回から登板した山内が「気持ちを前面にした投球」で追加点を許さず、六回には同点打の快音を響かせた。
投手もこなす深沢は山内の好投に触発された。1点差を追う八回裏1死二、三塁、スクイズの戦法も選択肢にある中で、自ら「打ちにいく」と指揮官に申し出た。気合十分で打席に立つと、内角の直球を思い切って振り抜き、劇的な勝利を呼び込んだ。
田辺監督は「切磋琢磨(せっさたくま)して、最後の最後まで粘り強く頑張ってくれた。次につながる試合になった」とナインの成長に目を細めた。
■東海大翔洋、猛攻12点
▽1回戦(浜岡第2試合)
袋井浅羽(磐周)
00200―2
5250×―12(5回コールド)
東海大翔洋(清水)
(袋)大石、鈴木捷―原
(東)小林、宮村―米倉
▽三塁打 米倉、佐野(東)
▽二塁打 長谷部(袋)手塚2、中野、米倉(東)
▽試合時間 1時間10分
■3連覇へ好発進
東海大翔洋が大会3連覇に向けて好発進を切った。袋井浅羽を相手に12-2の五回コールド勝ち。序盤から爆発的な攻撃で圧倒し、貫禄を見せつけた。
東海大翔洋は一回、中野、米倉、手塚の連続長打など打者一巡の猛攻で一挙5点を奪った。以降も攻撃の手を緩めず、二回に2点、三回には5点を追加。弓桁監督は「積極的に打ち勝つという伝統がある。前向きな戦いを見せてくれた」とナインをたたえた。
伝統に磨きを掛けようと、冬場の練習で重ねたバット振りの成果が試合に現れ始めた。主将としてチームをけん引する米倉は「打撃が軸のチーム。挑戦者の気持ちで一戦一戦を臨みたい」と語り、次戦も攻めの姿勢を貫くことを誓った。