静岡県中学選抜野球2月22日開幕 大会経験プロ2選手がエール

(2020/2/18 09:33)
ブレークの予感が漂う阪神の左腕高橋=甲子園

 中学球児たちの“春のセンバツ”として親しまれている「しんきんカップ静岡県中学選抜野球大会」(22日開幕、県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が第50回を迎える。大会を巣立ったプロ野球選手で、阪神の高橋遥人投手(24)=常葉橘中、常葉橘高出=と楽天の堀内謙伍捕手(22)=東海大翔洋中、静岡高出=が、大会の思い出や新シーズンへの意気込みを語った。

【阪神・高橋遥人投手 常葉橘中、常葉橘高出】
 ■3年目「開幕ローテ目標」 
 3年目のシーズンに向かう阪神の左腕高橋。「目標は開幕ローテーション。守り切れるようにしたい」
 2年目は19試合に登板し3勝9敗。打線の援護がなく、まずい守備に足をすくわれた試合もあった。ただ「これが実力。それでも勝ってこそ、いい投手」と言い訳はしない。「1軍、2軍に関係なく年間を投げ切れたこと、プロのシーズンの長さを体感できたのが良かった」とも話す。
 無駄のない美しいフォームは中、高の教えが原点。当時、指導した下山秀樹さん(50)=山岸ロジスターズ部長=は「体に軸をつくり、回転しながら体のしなりを生かす効率のいい投げ方ができている。野球人生で最高の状態」と太鼓判を押す。
 109回⅔の投球回数を超える125奪三振を記録するなど、潜在能力の高さは証明済み。「エネルギーをロスなくボールに伝えることを意識している。フォームのずれが制球のずれになることが減ってきた」と高橋。ブレークの予感が漂う。

 ■結果よりも一生懸命が大事 準決勝は公式戦初先発
 中2のころは2番手投手。準決勝は公式戦初先発だった。(結果は9回15奪三振2安打零封)。当時はよく怒られたけれど、この試合は褒めてもらえて自信になった。初めて新聞に載ったのもこの大会で、準決勝の翌朝はウキウキしながら新聞を取りに行った。
 監督の加藤宜士先生(故人)は野球の時は厳しく、中途半端や失敗を恐れると叱ってくれた。コミュニケーションを取りやすい雰囲気があり、思い切りできた。中高一貫で同じ教えを受けられたのが、今につながっている。
 軟式、硬式どちらを選ぶかは人それぞれ。何が正しいかは分からない。結果よりも一生懸命やることが大事。数ある大会の中で僕にはこの大会が一つの“きっかけ”になった。

【楽天・堀内謙伍捕手 東海大翔洋中、静岡高出】
 ■「何が何でも正捕手の座」  
 5年目を迎える堀内は、何が何でも正捕手を取りにいく覚悟だ。「横一線の勝負。誰がライバルではなく自分がしっかり打って守るだけ」。4年目は65試合に出場。太田と出番を分け合った。「お互いに(球団に)我慢して使ってもらった。出続けることができなかった。強いチームは捕手が固定されている」と納得していない。
 年間を通じてバッテリーを組んだのが、FAでロッテに移籍した美馬。「迷惑を掛けたがいい経験をさせてもらった」と感謝する。投手の調子が悪い時、どの球を積極的に使うか、話し合いながら試合をつくることを覚えた。昨年7月のソフトバンク戦は、八回まで完全試合というしびれる展開を共有した。
 移籍が決まった美馬から「今年1年、本当にありがとう。来年は対決できるのを楽しみにしている」と言葉を掛けられた。2軍監督時代から目を掛けてもらった平石前監督が退き、目標としてきた嶋も楽天を離れた。独り立ちの時が来ている。

 ■サヨナラ負けの苦い思い出 志高く切磋琢磨して
 中2のこの大会は、1回戦で伊東対島にサヨナラ負けした苦い思い出がある。伊東対島には、(後に静岡高でチームメートになる)平野(駒大)がいて、お互いにエースで4番。自分は打者として平野に2三振、投手として平野に4安打された。すごいやつだと思った。
 当時はずっと投手だった。実は投手はあまり好きではなくて、高校に入る時は捕手をやると決めていた。高1秋から正捕手になり、(軟式出身の)不利はあまり感じなかった。
 硬式、軟式のボールは関係ない。意識が大事。高校入学当初は硬式出身者に対し、「今に見ておけよ」という対抗心があった。志高く、ライバルたちと切磋琢磨(せっさたくま)してほしい。

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