小中スポーツ団体、試合実施苦慮 静岡県内コロナ警戒引き上げ

(2021/1/21 10:15)
警戒レベル引き上げを受け、スポーツ少年団は大会や練習試合の実施に苦慮している(本文とは関係ありません)

 新型コロナウイルスの感染状況が好転せず、静岡県内のスポーツ団体が小中学生の大会や練習試合の開催を巡って再び難しい判断を迫られている。実施か中止か、子どもたちにとって何が最善の策か-。保護者の意見も分かれ、関係者は答えの出ない難問を前に頭を抱えている。
 多くの関係者が対応に追われるようになったのは、12日に県独自の新型コロナ警戒レベルが「5」に引き上げられてから。
 県高体連は事前の取り決めによって新人大会を延期するよう各競技専門部に一斉に通知したが、中学校の部活や少年団などの活動については各市町の教育委員会や体育協会、各競技団体など管轄が分かれているため、対応はばらついている。競技の特性や地域事情を考慮し、独自に判断していくしかないのが現状だ。
 ある競技団体の幹部は「子どもたちは休日の行き場を失っている。すべて中止にしてしまえば簡単だが、本当にそれでいいのか」と話す。現場からは開催可否に関するガイドラインの作成を求める声が上がるが、「大切なのは感染対策をコントロールできるかどうか。会場や地域などによって状況は異なり、作成は難しい」と思案に暮れる。

 ■一定の制限
 警戒レベルの引き上げ以降、対外試合に関して一定の制限を加えた団体は多い。
 県サッカー協会中西部支部4種委員会(小学年代担当)は他支部のチームとの交流や練習試合を自粛するよう通知した。
 浜松市教委は中学校の部活動について「浜松市もしくは湖西市以外のチームとの練習試合を当面自粛する」よう各校に要請したが、大会に関しては市外であっても親の同意があれば出場できるとした。同市は、少年団などにも足並みをそろえるよう呼び掛けていく考えだ。
 中部地区では、市教委などの要請はなくても、学校長の考えを受け「他校の選手を自分たちのグラウンドや体育館に招くことは控える」と決めた少年団もある。県水泳連盟は県レベルの大会を今後も開催していく方針だが、緊急事態宣言が発令された11都府県から訪れる「ふるさと登録選手」の参加を制限した。

 ■「孤立」不安
 保護者の意見も分かれる。大会や練習試合の出場には親の同意を必要とするケースが増えているが、関係者によると「仕事上、自分が絶対に感染してはいけないため、子どもを参加させることはできない」という切実な声が少なくないという。こうした保護者は「今後、子どもがチーム内で浮いてしまうのでは」「指導者の反応が怖い」などと心配し、当面の間は試合を禁止にするよう望むことが多いという。
 県サッカー協会の石井知幸理事は「保護者にも事情はあり、心配は当然のこと」と理解を示し、「参加できない子どもが孤立するようなことがあってはならない。各チームに呼び掛けていくしかない」と強調する。

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