伊藤美誠ら順当8強 卓球全日本選手権第5日

(2021/1/16 09:22)
女子シングルス 準々決勝進出を決めた伊藤美誠=丸善インテックアリーナ大阪

 卓球の全日本選手権第5日は15日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪でシングルスの上位シード勢初戦となる4回戦から6回戦までが行われ、女子の東京五輪代表は伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)と石川佳純(全農)が順当に準々決勝に進んだが、平野美宇(日本生命、沼津市出身)は6回戦で木原美悠(エリートアカデミー)にストレートで敗れた。
 男子は五輪代表の張本智和(木下グループ)と丹羽孝希(スヴェンソン)が8強進出。鈴木笙(静岡学園高)は4回戦で昨年王者の宇田幸矢(明大)に4-3で競り勝ったが、5回戦で敗退した。前回4強の戸上隼輔ら明大の3選手はチーム内の選手に発熱者が出たため、濃厚接触の疑いがあるとして新型コロナウイルスに関する大会規定により棄権となった。

 ■「私らしく勝つ」集中 異例の大会、普段通り
 女王奪還を狙う伊藤はシングルス3試合の初日を危なげなく勝ち上がった。選手の声だけが響く無観客の体育館。コロナ対策として定期的に換気の時間が設けられ、冷気が漂った。入念にアップをするなど、例年と違う雰囲気を気にする選手がいる中で伊藤は普段通り。「私らしく楽しんで勝つ」ことに集中していた。
 バック面に表ソフトラバーを張る異質型同士の対戦となった安藤(十六銀行)との6回戦はスコアでは競ったが、主導権は渡さなかった。「探り合いの中で、大事な1点をラリーで取れたり、サーブからの3球目を意識してできたと思う」と納得している。
 コロナ禍に実現した今大会。「私たちは毎回、大会があると信じて練習している。スポーツはいろんな人に元気を与えるもの。全日本を通してそういう試合がしたい」。言葉に卓球界、スポーツ界を引っ張っていく気概をにじませた。

 ■平野、復調途上 6回戦で敗退
 東京五輪女子団体代表の平野は6回戦で木原(JOCエリートアカデミー)にストレートで敗れた。7月下旬の練習中に腰を傷め、昨年末の国際大会やTリーグを欠場。復調の途上であることをうかがわせる結果となった。
 4、5回戦は相手を左右に揺さぶり、得意の連続攻撃で得点を重ねる平野らしさが出た。だが2年前にも苦杯を喫した木原に対しては受け身になった。「先手を取れたら良かったけれど、相手のペースになってしまった」と反省する。
 久しぶりの実戦の感触は悪くない。「痛みもなく普通に試合ができて良かった。体の使い方も良くなっている」と焦らず、調子を上げていくつもりだ。本番は東京五輪。「(コロナ禍で)厳しい状況や意見があるのは分かるが、選手としてはそこで戦いたい」と照準を合わせる。

 ■鈴木(静岡学園高2年)前年覇者を撃破 5回戦敗退も手応え
 静岡学園高2年の鈴木が一般男子の4回戦で前年覇者の宇田(明大)を撃破する大金星を挙げた。5回戦で敗れ、16強入りはならなかったが「(自分の)成長を感じた」と大きな手応えを得た。
 強烈なフォアハンドを持つ宇田に対し、ラリーで一歩も引かず。逆に相手を下げさせ、フォアに振りながらバック側を突いた。「サーブの位置取りを変えたのも効果的だった」と寺島監督。続く5回戦はジュニアの部も含めて今大会10試合目。宇田とはフルゲームにもつれ、体力を消耗していたこともあり途中で足が止まった。
 コロナ禍での全国総体中止を受け、森薗(BOBSON)が静岡で開催した大会で鈴木はトップ選手と対戦し、格上に気後れしなくなった。「来年は16強を目指して技術、精神面、体力を鍛える」と意欲を新たにした。

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