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3時のアフタヌーンクリップ

 今夜は中秋の名月です。8年ぶりに満月と同じ日になるそうですが、午後の静岡県内は雲りがちの予報です。見ることができたらお月見しながらお酒を楽しみたいですね。
 さて、この時間の〈知っとこ〉は定番の「アフタヌーンクリップ」です。コーヒーや緑茶を片手に気軽にお読みいただける話題を4つ集めました。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・吉田直人〉

敬老の日 高齢のアシカ「モカ」来館者に紹介 下田海中水族館

 下田市三丁目の下田海中水族館は敬老の日の20日、飼育する27歳の雌のカリフォルニアアシカなど、同館の長寿動物たちをショーや給餌の中で来館者に紹介した。

後ろ足で立ち上がり、来館者に愛きょうを振りまくカリフォルニアアシカの「モカ」=下田市の下田海中水族館
後ろ足で立ち上がり、来館者に愛きょうを振りまくカリフォルニアアシカの「モカ」=下田市の下田海中水族館
 アシカの展示プールでは、同館に4頭いるカリフォルニアアシカで最高齢の「モカ」が紹介された。担当飼育員の小林大翔さん(25)が、サバやカマスなどの餌を与えながら、「アシカは前脚で歩くのが特徴」とアシカの生態などについても説明した。
 カリフォルニアアシカは25年程度が寿命とされる。モカは5年ほど前までショーでも活躍し、現在はプールで穏やかに暮らしている。温厚な性格で、新人飼育員が最初に担当することが多く、飼育員を育てる母親的な存在という。小林さんは「元気で長生きしてほしい」と願った。
 その他、24歳のフンボルトペンギン「チオラ」もショーで紹介された。
 

愛のユッケ丼♡ 田子の浦港漁協食堂、四季メニューそろう

 富士市の田子の浦港で、名物の生シラスを使った丼などを提供する「田子の浦港漁協食堂」に秋限定の新メニュー「I(愛)のユッケ丼」が登場した。数量限定で10月末まで提供する予定。秋メニューが加わり、春夏秋冬の限定丼がそろった。

生シラスを特製のタレに漬けた秋の新メニューをPRする店員=富士市の田子の浦漁協
生シラスを特製のタレに漬けた秋の新メニューをPRする店員=富士市の田子の浦漁協
 同港で揚がる生シラスや釜揚げシラスは国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている。コロナ禍で遠方からの客足が減る中、県内や地元客に何度も訪れてもらおうと新メニューを開発した。
 ユッケ丼は、一艘(そう)引きで揚がる名物の生シラスを生かした。ニンニクやごま油を効かせ、甘みを抑えた特製のタレに漬け、卵黄をのせた。薬味として刻みタマネギを用意した。名称は「夏で疲れた体にスタミナを」との愛情や、GIの「I」の意味を込めた。税込み900円。
 漁協食堂の秋以外の季節限定メニューは、春のいぶき丼、夏の冷や汁、冬のお茶漬けがある。漁の有無にもよるが、通年メニューと合わせ、常時6~8品を提供している。
 

交通ルール徹底を呼び掛け 秋の交通安全運動開始

 歩行者の安全確保などを重点に掲げた「秋の全国交通安全運動」が21日、始まった。静岡県内でも県警や県、市町など関係機関が街頭指導や啓発活動を展開する。30日まで。

登校中の児童の安全確保に取り組む警察官ら=21日朝、静岡市駿河区
登校中の児童の安全確保に取り組む警察官ら=21日朝、静岡市駿河区
 静岡市駿河区の森下小周辺では、県警交通部や静岡中央署、静岡南署の警察官が通学路や交差点に立ち、ドライバーや歩行者に交通ルールの徹底を促した。パトカーや白バイも巡回した。横断歩道を渡る子どもたちには「周りを確認して手を挙げて渡りましょう」と呼び掛けた。
 運動の他の重点は「夕暮れ時と夜間の事故防止と歩行者等の保護など安全運転意識の向上」「自転車の安全確保と交通ルール順守の徹底」「飲酒運転等の悪質・危険な運転の根絶」。県警交通企画課によると、今年の県内の人身事故件数は20日現在、前年同期比876件減の1万3526件。交通事故死者は17人減の59人で、うち自転車利用中の死者は5人増えて14人。
 同課の長倉隆一交通事故統括分析管理官は「これからの夕暮れ時は事故が多発傾向となる。早めのライトオンを行い、歩行者は目立つ服装や光る物を持ってほしい」と訴えた。

歌舞伎音楽、親しみやすく 浜松・鴨江アートセンター 解説付きで実演

 ハママツ・トラディショナル・ミュージック・ソサエティは20日、歌舞伎の効果音などとして流れる音楽を紹介するワークショップ「黒御簾(みす)っていいね!」(静岡新聞・静岡放送後援)を、浜松市中区の鴨江アートセンターで初開催した。大太鼓や小鼓を解説付きで実演し、伝統音楽の魅力を親しみやすく伝えた。

大太鼓を使った雨や雪の音の表現を説明する福原さん(右)=浜松市中区の鴨江アートセンター
大太鼓を使った雨や雪の音の表現を説明する福原さん(右)=浜松市中区の鴨江アートセンター
 「黒御簾」は舞台の下手にあり、演者の動きに合わせて太鼓や笛を奏でる場所。市内の稽古場などで邦楽の普及指導に取り組む邦楽囃子(はやし)方の福原鶴十郎さんらが出演した。
 福原さんは雨や雪の音、川の流れを大太鼓でどのように表現するか、実演を交えて説明した。参加者が太鼓の演奏を体験する時間も設け、「背中を曲げず演者を見ながら打って」などと助言した。
 体験に臨んだ西区の杉山剣司さん(51)は「難しかった。踊りに合わせて音を作り出すのだと実感した」と語った。