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3時のアフタヌーンクリップ

 午後3時を回りました。きょう9月17日は、語呂合わせから「キュートな日」だそうです♪ さて、この時間の〈知っとこ〉は定番の「アフタヌーンクリップ」です。コーヒーや緑茶を片手に気軽にお読みいただける話題を4つ集めました。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・村松響子〉

じゅんみま「感動ありがとう」 磐田市役所に特大の懸垂幕

 磐田市は16日、東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得するなど活躍した同市出身の水谷隼選手と伊藤美誠選手をたたえるため、懸垂幕を市役所の壁面に設置した。10月6日まで設け一時撤去するが、12月1日以降再掲する予定。

水谷選手と伊藤選手に感謝を伝える懸垂幕=磐田市役所
水谷選手と伊藤選手に感謝を伝える懸垂幕=磐田市役所
 懸垂幕は縦約13メートル、横約1メートル。“磐田ペア”を世界に知ってもらいたいとの思いから、「感動をありがとう」を意味する英語を金メダルにちなみ金色の文字で示すとともに、2人の写真を大きくデザインした。
 市担当者は「歴史に残る2人の偉業を市民に誇りに思ってもらい、SNSなどで拡散してほしい。今後も感謝を示すポスターを市内の施設に貼り出すなどして、盛り上げていきたい」と話した。

女子生徒がスラックス試着「めっちゃ良い」 浜松・佐久間中

 浜松市天竜区佐久間町の佐久間中の生徒が16日、女子用スラックスなど新たな制服のサンプルを試着した。

女子用スラックスやネクタイ、リボンを試着した生徒=浜松市天竜区佐久間町の佐久間中
女子用スラックスやネクタイ、リボンを試着した生徒=浜松市天竜区佐久間町の佐久間中
 同校で制服や校則の見直しに取り組むプロジェクトチームの推進委員をはじめとする生徒が、女子用スラックスやネクタイ、リボンの感触を確かめた。着用した女子生徒には、他の生徒から「めっちゃ良い」などと歓声や拍手が飛んだ。男子生徒もネクタイとリボンを試着した。スラックスを着用した追掛希歩さん(2年)は「『女子はスカート』という固定観念があったが、スラックスもかっこいい。自由に選べるようになったら良い」と話した。
 生徒は今後、ネクタイとリボンの色や柄、生地などを投票で選び、教職員とPTAの承認を経て11月中旬ごろ正式に決定する。

事故から再起 元力士自慢の味「ちゃんこ」自販機 静岡市駿河区

 新型コロナウイルス禍を契機に、非対面の販売方法として改めて脚光を浴びた「自動販売機(自販機)」。静岡市駿河区に珍しい「ちゃんこ」の自販機があると聞いて、早速出動した。先日の「クラウンメロンが当たる!? 袋井で噂の自販機、訪ねてみました」 「温泉の自販機!? 伊豆市原保地区、噂の現場を訪ねてみました」「オーレ藤枝の自販機22台「非対面店舗」 人気ベスト5は?」に続く自販機シリーズ第4弾。

看板商品が並ぶ冷凍の自動販売機=静岡市駿河区
看板商品が並ぶ冷凍の自動販売機=静岡市駿河区


 現場は静岡大橋西交差点のすぐ南側、ちゃんこ鍋店「ごっちゃぁん」(静岡市駿河区東新田)の店先。故・元九重親方(元横綱・千代の富士)に才能を見いだされて角界入りした元力士・千代の灘の山中与志久さん(49)が営む店だ。
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現役時代の千代の灘。突き、押しで真っ向勝負を挑む取り組みが特徴だった

 引退後に地元に戻り、姉さゆりさん(53)と長年店を切り盛りしてきたが、コロナ禍が経営を直撃。そんな中、看板商品を24時間販売できる自販機の設置に活路を見いだした。これまでも一部メニューのテークアウトは扱っていたが、「営業中に声を掛けるのが申し訳ない」「ちゃんこ店に入る勇気がない」などの声を耳にしていた。新規客の獲得にもつながると考え、7月に設置した。
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自販機復活後のお店の外観。店の裏側に駐車場がある

 しかし8月下旬、交通事故に巻き込まれて自販機は大破。知名度が上がってきた矢先の出来事だったが、そこはさすが、けがから復活して序二段優勝を果たした経歴を持つ元千代の灘。力士時代の活躍さながら素早く2台目を調達し、店先での自販機販売を再開した。
 自販機では、あっさり醤油ベースのちゃんこ鍋スープや肉団子などを販売している。このほか、炭火つるし焼き豚も並ぶ。ちゃんこ鍋店の前身は、元々父の故・芳夫さんが営んでいた精肉店。焼き豚はその頃からの人気商品で、ちゃんこと二枚看板を背負ってきた。「この店では『ビールに枝豆』ではなく『ビールに焼き豚』と注文する人がほとんど」(さゆりさん)という。
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元九重親方の書

 緊急事態宣言中は店内飲食は休業中だが、自販機は24時間購入可能で、テークアウトも受け付けている。店内に飾られた元九重親方の書が励みになっている。与志久さんは「まだまだ限界じゃない。気力もなくなっていない」。さゆりさんは「コロナに事故にと土俵際に立ったが、ここから勝ち星を狙う」と前を向く。季節ごとの商品入れ替えなど、自販機の魅力向上策も練っている。

 〈記者メモ〉おいしそうな匂いの炭火つるし焼き豚が気になり、調理の様子を見せていただきました。等級「上」の国産豚肩ロースを、焼く前々日からお手製たれに漬け込むのだとか。焼く間に水分などが抜けて、うま味が凝縮し、重さが4割減るそうです。
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浜松の82歳女性 けん玉「W杯」V 努力と熱意でノーミス

 浜松市南区の山本綾子さん(82)がこのほど、オンラインで開催された世界規模のけん玉大会「ウッドワン けん玉ワールドカップ(W杯)廿日市2021」の80歳以上の部で頂点に輝いた。SBS学苑浜松校で山本さんを指導するけん玉講師の大川英一郎さん(44)=沼津市=も同大会で年代別王者となり、生徒と講師による同時優勝を成し遂げた。

大川英一郎さん(右)の指導を受けながら、けん玉の技を磨く山本綾子さん=9月上旬、浜松市中区
大川英一郎さん(右)の指導を受けながら、けん玉の技を磨く山本綾子さん=9月上旬、浜松市中区
 大会は、けん玉発祥の地とされる広島県廿日市市で2014年に始まった。新型コロナウイルスなどの影響で昨年に続きオンライン開催となった今回は、国内外から700人以上が出場した。山本さんは初出場ながら、小皿、大皿に玉を乗せていき最後はけん先に入れる連続技「日本一周」など、予定していた全ての技を成功させ、栄冠を勝ち取った。
 2009年から本格的にけん玉を始め、大川さんの教室で10年以上にわたって腕を磨いている山本さん。全身運動に加え、集中力を高めることができるけん玉を通じて、「心身の健康を維持できた」と充実した表情を見せた。
 競技者間の交流や、教室生の成長を見守ることも楽しみの一つになっているという。40代の部で優勝した講師の大川さんは「何より、一生懸命に続けてきたことと、出場しようという意欲が結果につながった」と、“年上のまな弟子”の努力をたたえる。
 コロナ影響の先行きが依然不透明な中、山本さんは今年に入って日本けん玉協会の「普及員」や「健康けん玉指導員」の資格を取得して精力的に活動中。「まずは100歳を目標に、生涯現役を目指したいね」と満面の笑みを浮かべた。