開店・開業の記事一覧
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静甲 開発テストセンター、三島に開所 要望に沿った製品提案
包装機械の設計、製造を手がける静甲(静岡市清水区)は29日、三島市松本の三島工場に機械の開発テストや展示を行う「三島テストセンター」を開設した。ニーズに応じたオーダーメードの包装機械を製造する際、より実機に近い形でのテストを可能にすることで、発注者の要望に沿った製品開発と提案につなげる。 容器に液体を注入する「液体充塡(じゅうてん)」、ふたを閉める「キャッピング」、容器などを所定の場所に運ぶ「ハンドリング」を中心に、さまざまな製造ラインに組み込む約20種類の包装機械をそろえた。発注者の構想段階から稼働後を見据えたテストが可能になるほか、最新の機械を常設することで新規顧客の獲得と販売促進を狙
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好き、得意を仕事に 経営者ら助言 浜松・北浜北小で未来授業
北浜北小(浜松市浜北区)の6年生約120人がこのほど、地域の社会人の話を聞いて自らの将来について考える「未来授業」を同校で受けた。県西部の経営者、医療関係者ら11人が講師を務めた。 菊川市で飲食店を営む山本紘之さんは以前、スーパーマーケットに勤務したが、企業の利益を追求する以上に有機野菜など「しっかりした物を消費者に届けたい」と退職し、好きな洋酒と料理を扱う店を開業したと自己紹介。「好きなことで勝負しよう。今は自分の得意なことを考えてみて」と呼び掛けた。石川あおいさん(11)は「絵を描くのが好きで、仕事にできるかもしれないと思えてわくわくした」と感想を話した。鍼灸(しんきゅう)師の山内彩乃
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トライアルパーク蒲原 交流拠点、7月2日開所 道の駅化へ防災機能を【解説・主張しずおか】
静岡市清水区蒲原の国道1号バイパス近くに7月2日、市の広域交流拠点「トライアルパーク蒲原」が開所する。暫定的に太平洋岸自転車道のサイクルツーリズム拠点としつつ、地元企業とともに方向性を試行し、将来的な「道の駅」整備を目指していく。庵原地区は近年、特産品のサクラエビの不漁と新型コロナウイルス禍で来訪客減少が課題となっている。オープンを観光復活のきっかけとし、官民で発展させていくことが必要だ。 トライアルパークの建設場所は富士川河口部防波堤にほど近い旧庵原高校グラウンド跡地。約1万平方メートルの土地一帯に芝生を敷き詰めて広場にした。自転車利用者向けにレンタサイクルやシャワーなどを完備するほか、
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各部屋にサーバー ビール醸造所が宿泊施設 静岡、7月1日開業
クラフトビール醸造・販売のウエストコーストブルーイング(WCB)は7月1日、静岡市駿河区用宗の醸造所の向かい側に直営宿泊施設「The Villa&Barrel Lounge(ザ・ヴィラ・アンド・バレル・ラウンジ)」を開業する。小規模ビール醸造所は全国に580カ所超、本県に20カ所超あるが、本格的な宿泊施設を運営するのは珍しい。30~50代の国内ビールファンをターゲットに年間稼働率6割を目指し、宿泊客の周辺回遊を促すことで、用宗地区一帯で開発が進む観光関連ビジネスの活性化に寄与する。 「ブルワリーに泊まれる」をコンセプトにした全5室を提供する。各室とも生ビールサーバー付きで、宿泊者限定ビール
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掛川の創業支援拠点 7月1日オープン 3店舗準備大詰め
掛川市は7月1日、中心市街地に空き店舗を活用した創業支援・にぎわい創出拠点「チャレンジBASEなかまち」を始動させる。商店街の空き店舗を借り上げて出店意欲がある人に提供し、商店街の活性化につなげる狙い。同市初の試みで、開店準備が大詰めを迎えている。 入居するのはカレー・コーヒー店「NONcocoCurry(ノンココカレー)」とアロマオイル販売「神さまアロマ」、キャリアコンサルティングの「はぴきゃりクリエイト」の3店舗。約60平方メートルに各店の区画と市民や観光客が利用できるフリースペースを配置する。 開店に先立つ24日、ノンココカレーは店舗運営の予行演習に取り組んだ。大勢の市職員を客に見
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プリザーブドフラワーの専門店 静岡・葵区呉服町に開業
静岡市葵区呉服町で25日、プリザーブドフラワー専門店「アミティエ ノリ呉服町店」が開業する。プリザーブドフラワーアーティストで店主の小田賀子さんは「大切な人に贈り、思い出とともに残り続ける花の魅力を伝えたい」と意気込む。 小田さんは2013年、同市駿河区曲金に本店を開業。プロポーズに臨む男性客や、祝い事の贈答品としての購入希望者個々のニーズに即した商品を提案し、常連客を増やしてきた。 呉服町店は、バラ中心のプリザーブドフラワーや、写真と花が一体化したフォトフレームなどが並ぶほか、オーダーメードにも応じる。持ち込みの花を独自技術で加工し、保存するサービスも扱う。
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廃校舎拠点に観光振興 アイワコネクト(島田市)深沢一浩社長【キーパーソン】
廃校になった島田市立湯日小の校舎を活用したグランピング施設「グランピング&ポート結(ゆい)」を開業した。大井川流域の観光拠点として目指す役割や今後の展望を聞いた。 -施設のコンセプトは。 「自身が小学生の時に卒業記念で学校に泊まり、ワクワクした経験が発想の源。交通の利便性も生かし、『非日常』をテーマにファミリーが思い切り遊ぶことができる場所をつくった。校舎をはじめプールや体育館など学校らしさを残し、お茶の入れ方教室などのアクティビティーも用意した。年間来場1万人を目標に地域や人、世代を結ぶ港のような場所を目指す」 -グランピング事業に参入する意義は。 「少子高齢化が進む中で学校跡地の
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アパホテル新館開業 静岡駅北
ホテルチェーンのアパグループは17日、静岡市葵区昭和町の「アパホテル静岡駅北」の敷地内に、客室180室を備えた新館を増設、開業した。客室は計269室となった。 ウェブ決済で事前に取得したQRコードを読み込ませ、手軽にチェックインできる端末も用意した。
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ジープ浜松 中区天神町に移転 18日新装開店
ジープ正規代理店の中京クライスラー(岐阜市)は18日、「ジープ浜松」を浜松市中区天神町に移転リニューアルオープンする。 新店舗はJR浜松駅から東へ約2キロの国道152号線沿いで、売り場面積は約2700平方メートル。最大5台を展示するショールーム、認定中古車エリア、サービスワークショップなどを備える。 現地で17日、関係者約100人が出席し、内覧会を行った。担当者は「ラウンジやキッズスペースも設けたのでゆっくりとジープを見てほしい」と話す。 30日まで開催するオープニングフェアで20台の販売を目指す。
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社説(6月17日)リニア期成同盟会 地域の不安解消 支援を
リニア中央新幹線の沿線9都府県でつくる建設促進期成同盟会に川勝平太知事が加盟を申請した。会長の大村秀章愛知県知事に書類を手渡した。大村知事は早期全線整備を目指す会の趣旨への全面的賛同を加盟の条件に挙げ、可否に対する会員の意見を聞くと説明した。 加盟申請は2019年に続き2回目。川勝知事が自民党本部の特別委員会に参加した際、古屋圭司委員長が加盟を促した。19年当時は静岡県の建設促進の立場が不明確と判断され、認められなかった。 インフラの整備促進を中心に、全国各地に官民の期成同盟会がある。地域の声を国政に届ける役割を担ってきたが、推進の旗を振るだけではその機能を十分に果たせない。利害関係者が
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熱海市・錦ケ浦周辺 アートの拠点「NEWアカオ」 営業終了のホテル 芸術家が滞在、制作【わたしの街から】
観光地熱海のランドマークとして、市民のみならず全国のファンに愛された「ホテルニューアカオ」(熱海市熱海)が昨年11月、ホテルとしての営業を終了した。だが、景勝地「錦ケ浦」にたたずむ建物は今も強烈なインパクトを放ち、まちの魅力を発信する拠点として注目されている。 新型コロナウイルス禍で、全国の観光地が岐路に立たされている中、アカオ・スパ&リゾートと東方文化支援財団は昨年3月、ニューアカオを拠点に熱海の魅力をアートで再発見する「プロジェクト・アタミ」を始めた。 目玉の一つが、1年間に20組の芸術家がニューアカオに1~2カ月間滞在して制作活動に打ち込む「アカオ・アート・レジデンス」だ。昭和の
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しずおか焼津信金 島田に初の出店計画
しずおか焼津信用金庫は14日までに、島田市内に島田支店を新規出店する方針を固めた。本年度中に予定地選定などを行い、出店計画を具体化する。同信金が同市に営業拠点を構えるのは初めて。 本年度の店舗計画の一環。新規出店は合併前のしずおか信金が2016年に藤枝水守支店(藤枝市)を開業して以来となる。島田支店は預金や貸出金などを扱うほか、法人向け業務も担うフルバンキング店舗にする。 しずおか焼津信金は静岡、焼津、藤枝の3市を中心に志太榛原地区も営業区域としているが、島田市内に店舗を展開していなかった。新規出店は「顧客の利便性向上と、県中部での営業基盤を拡大するため」(経営企画部)という。 店舗計
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サイクリストの整備拠点開業 沼津の地域おこし協力隊・三平さん
自転車を活用したまちの活性化に取り組む沼津市の地域おこし協力隊の三平浩輔さん(26)がこのほど、自転車の洗車メンテナンス専門店「Re:RIDE.(リライド)」を同市内浦三津にオープンした。三平さんは「サイクリストの拠点として利用してもらい、地域の魅力や情報を発信する場にしていきたい」と話す。 沼津の海岸沿いはサイクリストに人気のあるコースで、周辺で自転車のメンテナンスを受けられる場所がほしいという要望が多かったという。三平さんは協力隊に就任する以前に自転車整備業の経験があり、地域を巡ってもらうきっかけになる拠点を目指して開業を決めた。 店では三平さんがスポーツバイクを対象に洗車、部品交換
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爬虫類専門「イズーの病院」オープン 河津の動物園iZoo
河津町の動物園「iZoo(イズー)」内に10日、爬虫(はちゅう)類専門の「イズーの病院」がオープンする。9日に内覧会が開かれた。爬虫類専門の動物病院は全国的にも希少という。 病院はイズーと同じ「レップジャパン」(静岡市)の運営。動物園の獣医師として豊富な経験を持つ後藤正院長(51)が診療する。後藤院長は「爬虫類はほ乳類に比べ体調不良が分かりづらい。健康相談のつもりで気軽に足を運んでほしい」と呼び掛けている。両生類も診療する。 近年は爬虫類を飼育する愛好家が増加する一方、専門の医療機関が少ないという。全国の飼育者からイズーの白輪剛史園長(53)に相談が寄せられ、数年前から設立を構想していた
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記者コラム「清流」 山間地のMTBパーク
森町三倉のマウンテンバイク(MTB)専用施設「ミリオンペタルバイクパーク」を取材した。4月に開業したばかりの同所では、幅広い世代の人たちが楽しんでいる。 中山間地に設けられたコースは全て手作りで、「上級者から初心者まで誰でも楽しめる」がコンセプト。週末限定の営業でも、毎週県内外から愛好者が訪れるという。山林の有効活用に加え、MTBを通じた地域活性化も期待されている。 記者もバイクを借りて体験させてもらい、山道を走る爽快感に圧倒された。「ダイエットにも効果的ですよ」の誘いに心が揺れた。 自然豊かな山林を満喫しながら、健康づくりにもなる。週末は家族や友人とミリオンペタルバイクパークでMTBを体験
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静岡ブルーレヴズ 本社にカフェ併設 磐田市内で移転
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズの山谷拓志社長は7日、磐田市中泉にある本社を移転し、「カフェ併設の社屋にする」と明らかにした。7月に正式発表する。 現在は同市中泉の複合商業ビル「天平のまち」に本社を置く。移転先は、同市今之浦を検討中という。磐田市役所を訪れ、草地博昭市長に今シーズンの終了報告をした際に発言した。 移転時期については「9月~10月にできる予定」とした。同社は「市民に親しみを持ってもらえる場にしていきたい」としている。
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伊豆の滝川さん オンラインで女性起業支援
伊豆市大平の滝川万佑花さん(33)が子育てをしながらオンラインで女性の起業支援事業に取り組んでいる。同じような環境にある女性に対して「新しいことに挑戦する後押しができれば」と話す。伊豆の国市出身の滝川さんは結婚を機に伊豆市へ移住し、子育てをしながらできる仕事を探していた。マーケティングやSNSを活用した情報発信、集客方法などを学び、2017年からウェブ会議システムを使った起業支援を始め、21年に株式会社ユーモアイロを立ち上げた。 相手の都合に応じて1回1時間の講座をオンラインで実施している。これまでの受講生は、自宅を使った料理やピアノの教室、美容サロンなどの開業につながっているという。
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静岡人インタビュー「この人」 白砂幸子さん 親子療育塾「風」を開所
知的障害のある息子を育ててきた34年間の経験を生かし、県内の障害児と親を支援する療育塾を開業した。日常生活に必要な動作や知識を子どもに教えるほか、親に対しても効果的なしつけ方などを助言する。63歳。 -きっかけは。 「入園させる幼稚園が決まらなかったり社会から孤立する不安を感じたりと苦労は多かった。特別支援学級の支援員などとしても働いたので、自身の経験を生かし、後輩ママ、パパを助けたいと思った。学校だけではフォローできない家庭内でのしつけ方や悩みごとの解決にも力になりたいと考えた」 -どのような塾か。 「療育手帳を所有する子どもを対象に、手洗いや着替え、時計の読み取りなど生活に必要な
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記者コラム「清流」 カフェで感じたぬくもり
取材の合間に、熱海市伊豆山のコミュニティーカフェ「あいぞめ珈琲店」に立ち寄った。壁一面に張られた木製のコースターには、土石流からの復旧復興を応援する人、全国からの支援に感謝する住民らのメッセージが書き込まれていて、開店当初より着実に増えているように見えた。 店独自の「つながるチケット」も好評のようだ。チケットは買った人が店に残し、他の客が店内で利用できる。「ありがとう」。利用済みのチケットにはそう書き込まれていた。「お金を払わずに飲食するのは申し訳ない」とこぼす地元客もいるが、そこにも人を思う温かさを感じた。 感謝や応援の形は人それぞれ。特別な表現にこだわらなくてもいい。大事なのは、思い
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「くづらカフェ」沼津にオープン 西浦ミカンのスムージー販売
沼津市西浦久連地区でダイビングショップを営む八木克憲さん(52)がこのほど、地元特産の「西浦みかん寿太郎」を使用したスムージーを販売する「くづらカフェ」を同地区にオープンした。八木さんは「ミカンのおいしさや富士山と駿河湾の眺望の美しさといった久連の魅力を伝える場にしたい」と意気込む。 観光客らに同地区で足を止めてもらい、地域の盛り上げにつなげようと開業を決めた。カフェはテイクアウト形式で、目玉商品の「西浦みかんスムージー」と「クエン酸みかんジュース」は地元農家が生産したミカンのみで調理する。甘みと酸味が凝縮された味わいが人気という。眼前に海が広がる立地から、ハワイのような雰囲気を演出したい
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全席ブース型の個室美容室開店 静岡「フォルテ ステラ」
静岡県内外で美容室を展開するフォルテ(静岡市葵区)は26日、全席ブース型個室美容室「フォルテ ステラ」を同区紺屋町にオープンした。 個室は五つ。1日あたりの入店客数の上限を16人とし、回転率を下げることで慌ただしさを抑え、顧客がリラックスできる環境を創出する。頭部全体を湯で包んで洗う「頭浸浴(とうしんよく)」を県内で初めて導入したほか、人工知能(AI)を活用し、顧客個々に似合う髪形を提案する。月、火曜定休。
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コロナワクチン4回目接種 御前崎市は6月上旬から
御前崎市の柳沢重夫市長は27日の定例記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を6月上旬に開始すると明らかにした。対象は3回目接種から5カ月が経過した60歳以上と、基礎疾患があるか重症化リスクが高いと医師が認める人。6月1日以降に接種券を発送する。 使用するワクチンはファイザー製とモデルナ製。開業医など市内の医療機関で実施する。集団接種を行うかは未定。予約は3回目までと同様で市の公式LINE(ライン)、ホームページ、電話のいずれかで受け付ける。
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葛西敬之さん死去 川勝知事哀惜「もう一度論戦したかった」
葛西敬之JR東海名誉会長と生前、親交があった川勝平太知事は27日、県庁で記者団の取材に応じ「哀惜の念に堪えない。もう一度論戦したかった」としのんだ。 川勝知事はリニア中央新幹線工事に伴う大井川水問題を巡り、同社と県の協議が続いていることを念頭に「一見対立しているようだが、信念を持っていることはお互い知っていた」と話し、「JR東海の顔でミスターリニアだった。彼のライフワークだったリニアの完成を見ずに亡くなったのは無念だっただろう」と述べた。 川勝知事は第1次安倍政権の教育再生会議でお互い委員を務めた縁などで、葛西氏と「折に触れて関わった」と話した。葛西氏と最後に会ったのは知事1期目の201
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山林維持へMTB疾走 ヤマハ発社員ら 森町に専用施設手作り
森町三倉の山林に今春、マウンテンバイク(MTB)の専用施設「ミリオンペタルバイクパーク」がオープンした。ヤマハ発動機社員らでつくる同好会「森マウンテンバイククラブ」が1年以上かけて、手作業で一から作り上げた。適度に人の手を入れることで森林の機能を維持しつつ、中山間地のにぎわいづくりにつなげる。 「ヤマザクラやコナラなどが並び、雰囲気が素晴らしい」―。2020年秋、フォレストツーリズムのイベントで現地を訪れた同クラブ部長の小倉幸太郎さん(47)は多様な植生に魅了され、パーク開設を思い描いた。自分たちの手でMTBを楽しめる環境をつくるのが長年の夢だった。 山林所有者で町森林組合の甚沢万之助組
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修善寺プリン 地元産食材にこだわり イズバウンド(伊豆市)【静岡ものづくり最前線】
地元産食材の使用にこだわり、全て手作りで提供する「修善寺プリン」。こくのある甘さが若者を中心に人気で、店舗を構える伊豆市の修善寺温泉街のにぎわい創出に一役買っている。 市内の伊豆鶏業から仕入れる卵は、こだわりの飼料を使っていて臭みがないのが特徴。カラメルソースも手作りしている。賞味期限は短くなるが、添加物と保存料を使わないことで子どもでも安心して食べられるようにしている。 器は修善寺温泉街の観光スポット「竹林の小径」にちなんで輪切りの竹をイメージした。現在は6種類を販売していて、伊豆の国市産のイチゴ紅ほっぺや沼津市産の戸田塩など、トッピングもできる限り県内産食材を使用する。伊豆を舞台
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次世代植物工場が完成 水耕ホウレンソウを量産へ 沼津市原地区
三菱電機グループの菱電商事(東京)と農業ベンチャーのファームシップ(同)の合弁企業「ブロックファーム」(沼津市)は26日、同市原地区に建設した次世代型大規模植物工場の完成式を行った。閉鎖型の人工光植物工場としては世界初の水耕栽培ホウレンソウの量産に取り組み、年間最大千トンの生産を見込む。 工場は国道1号沿いに立地し、敷地面積2万平方メートル。鉄骨2階建て、延べ床面積7600平方メートルと世界でも有数の規模。約100人の新規雇用を予定する。種から成長した苗を栽培用パネルに植え替える作業や、LED照明が並び、約5メートルの高さがある水耕栽培棚へのパネルの上げ下ろしなど、収穫を除く多くの工程で機
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開店は月に一度 東京・銀座のソムリエ、出身地沼津でレストラン
「静岡県東部の食材を生かし、新たな飲食の楽しみ方を伝えたい」。東京・銀座で活躍するソムリエ富田逸斗さん(23)が、地元沼津市で月1度だけ開く限定レストラン「LOL」の開店に向けて準備を進めている。都内の有名店で腕を振るう同世代の料理人を月替わりで招き、地元食材による料理を提供。一品ごとに最適な飲み物を合わせるペアリングも行い、地元食材の魅力を再発見する契機にしたいと意気込む。 富田さんはソムリエの傍ら、食にまつわるイベント会社を4月に設立し、LOLを企画した。きっかけは、東京・西麻布の三つ星フランス料理店に務めていた時の経験。北海道の礼文島に出向いて特産の昆布を使った料理を振る舞うと、地元
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浜松西支店 6月移転開業 静銀ティーエム証券
静岡銀行グループの静銀ティーエム証券は6月6日、浜松西支店を同行成子支店(浜松市中区海老塚)に移転開業する。 同行入野支店(同市西区入野町)にある現支店を、約5キロ東の成子支店2階に移す。新店舗はJR浜松駅南口から徒歩10分と交通利便性の高さを考慮した。来店者が相談しやすいよう、ロビーや応接室を充実させる。
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記者コラム「清流」 里山暮らしのおすすめ
静岡市葵区長熊(玉川地区)出身の女性が故郷の山あいに宿泊施設を開業したと聞き、取材に向かった。静岡駅から北へ車で約50分。山道をぐんぐん登ると携帯の電波は圏外に。スマホの地図アプリは使えず、自他共に認める方向音痴の自分を信じて宿に向かった。 険しい道を乗り越えて無事到着した。宿の外観は圧巻で、ずっしりとした梁(はり)は築100年の月日を物語っている。川のせせらぎや鳥のさえずりなど、里山が奏でる自然の音も楽しむことができる。時間がゆっくりと流れていた。 キーボードをたたき、寝る直前までスマホを触る日々だが、強制的にネット環境を遮断されたことで解放感が得られ、里山の魅力も発見できた。お疲れ気
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支店の周年記念定期に特別金利 スルガ銀
スルガ銀行は5月から、周年記念定期預金キャンペーンを始めた。2022年度に周年記念を迎える5支店で7月29日までに「スーパー定期」を新設すると、通常金利に特別金利を上乗せする。 県内は開店80周年の熱海駅支店(熱海市)と、同30周年の静岡東支店(静岡市駿河区)が対象。特別金利は預入期間が1年の場合で0・11~0・15%、3カ月の場合で1・00%を適用する。
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しずおか焼津信金 竜南支店の新店舗、23日に移転開業
しずおか焼津信用金庫は16日、竜南支店(静岡市葵区上足洗)の新店舗を23日に開業すると発表した。現店舗の約100メートル西側に移転する。 新店舗は鉄骨2階建てで、延べ床面積は537平方メートル。タッチレスで一部取引が可能な非接触型の現金自動預払機(ATM)3台のほか、多目的トイレや点字ブロックなどを完備した。現店舗の営業は20日まで。
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iZoo敷地内に爬虫類専門の動物病院 河津、6月オープン
河津町に6月、爬虫(はちゅう)類専門の動物病院が誕生する。その名も「iZoo(イズー)の病院」。人気動物園の敷地内にオープンする。爬虫類を飼育する愛好家の増加に対し、専門の医療機関が少ないという課題の解消を目指す。関係者によると、爬虫類専門の動物病院は県内初といい、全国的にも珍しいとされる。 4月下旬、開設予定地で獣医師後藤正さん(51)が専用のエックス線検査機や電気メス、薬品の準備を進めていた。爬虫類の診療はイヌやネコなどの一般的なペットと異なる知識が必要とされ「爬虫類を連れて行っても診てもらえない場合が増えている。受け入れ先の確保は喫緊の課題」と強調した。 爬虫類専用の動物病院を設
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ぬましんCOMPASS 14日まで一般見学会、ロボット教室も
沼津信用金庫は13、14の両日、同市高島町の起業家支援拠点施設「ぬましんCOMPASS(コンパス)」の一般見学会を開く。14日は小学生向けに、ロボットアーティストの三井康亘さんによるサッカーロボットの工作教室も開催する。 施設は旧駅北支店を改装し、2020年7月に開業。1階に一般市民も利用できる私設図書館、2階にシェアオフィス、3階にワークショップスタジオなどを設けている。これまで新型コロナウイルス感染拡大が続き、積極的なPRができなかったことから市民向けの見学会を企画した。 見学会は午前9時~午後6時半(14日は同5時まで)。工作教室は同1~3時で、参加費は2850円。工作教室の申し込
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富士急行 2年ぶり黒字化 レジャー事業の好転で
富士急行が11日発表した2022年3月期連結決算は、観光需要の一部回復に伴うレジャー事業の好転で、経常損益が4億8900万円の黒字(前年は34億1500万円の赤字)、純損益が3億7600万円の黒字(前年は27億8600万円の赤字)と2年ぶりの黒字となった。 営業収益は350億8300万円。新たな会計基準を導入したため、前年度との比較はない。 レジャー・サービス業は、富士急ハイランドでの新展望台開業や、修学旅行客の増加で、営業利益は10億8400万円(前年は6億4900万円の赤字)と2年ぶりに黒字化。不動産業は昨年に続き、リモートワークの進展による山中湖畔などでの別荘販売が好調で、営業利益
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いなさっ子食堂オープン 「世代間交流の場に」 花と緑の会が立ち上げ
浜松市北区引佐地区の民生委員らでつくるボランティア団体「花と緑の会」が7日、子ども食堂「いなさっ子食堂」を同区神宮寺町の井伊谷メディカルコートガーデン内に開所した。地域コミュニティーの希薄化が進む中、子どもから高齢者までが交流し、つながりを感じられる場にしていく。 食堂は、同地区に子ども食堂がない現状を受け、同会が引佐地区社会福祉協議会の協力で立ち上げた。会員には元教員がいて、子どもの学習支援なども対応できるという。 訪れた子どもと保護者計12人は、折り紙や小物作りの工作を楽しんだ後、会員が調理したハンバーグカレーやタケノコの煮物に舌鼓を打った。政本明希くん(10)は「ハンバーグがおい
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居場所カフェ開店へ ヘルパーが特技生かす NPOハートあんどハート菊川
菊川市で介護保険事業や助け合い事業などを行うNPO法人ハートあんどハート菊川は5月11日から、居場所カフェ「ここくる」を同市半済の事務所の一角に開店する。29日、オープニングイベントとして、地域住民にカフェをお披露目した。 ヘルパーの高齢化に伴い、昨年9月に訪問介護のヘルパー派遣事業を終了したことを受け、ヘルパーの第2のステージとしてカフェの設置を決めた。60~80代のヘルパー8人が傾聴や料理など、それぞれの特技を生かして運営する。 カフェは広さ40平方メートル。事務所の一部を改装し、カウンターやテーブルなど15席を設置した。代表理事の沖美保子さん(60)は「小学校や病院が近く、みんなが
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新装「びゅうお」園児楽しむ 沼津港水門
沼津市の沼津港大型展望水門施設「びゅうお」は28日、かぴらばす保育園(同市)の園児18人を招いた。園児は22日に新装開業したばかりの施設内を巡り、展望スペースから港や海の様子を眺めて楽しんだ。 施設を指定管理する東海ビル保善(同市)が、改装記念として招いた。園児は深海魚が飛び出るような壁画の前で記念撮影したり、海の中を表現した連絡橋を歩いたりした。稲葉渚ちゃん(5)は「海が見られて楽しかった」と喜んだ。
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下田「海の家」GWも 吉佐美大浜、地元の若者が開業
下田市の吉佐美大浜海岸で海水浴シーズンに合わせて営業される海の家が、4~5月の大型連休期間中に限定オープンする。新たな試みに挑むのは、海岸近くでコーヒーや食品の販売を手掛ける板橋隼平さん(27)ら地元の若者たち。海の家を運営する地域住民の高齢化や海水浴客の減少が課題となる中「伊豆地域のモデルケースになってほしい」と地域からは期待の声が上がる。 開店を間近に控えた27日、海岸にほど近い海の家では板橋さんと土屋のあさん(23)が営業準備に追われていた。板橋さんの店で人気のコーヒーやジェラート、土屋さんが働くカフェレストラン「オンザビーチ」のプレートランチなどを提供する予定という。 海水浴シー
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静岡市中心街誘客、リアルで攻勢 松坂屋など各商業施設が新常態へ戦略
25年ぶりの大型改修を経て27日に新装開店した松坂屋静岡店(静岡市葵区)は、都市型水族館を構えるなど滞在型・体験型の店舗運営に大きくかじを切り、新型コロナウイルス禍で集客が鈍る市中心市街地に一定の衝撃を与えた。ウェブなどを通じた非接触の買い物が普及して消費行動が様変わりする中、中心街の各商業施設は客足を戻すためのリアル重視の戦略を練り、反転攻勢を図る。 「百貨店が顧客の『目的地』になっていない。ビジネスモデルを変え、風穴をあけたかった」。松坂屋静岡店の落合功男店長は、今回の大胆な戦略の背景に強い危機感があったと明かした。 狙ったのは、モノを売るだけでなく体験とともに消費する「コト消費」の
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松坂屋静岡店が新装 目玉は都市型水族館、体験・滞在を重視
松坂屋静岡店(静岡市葵区)が27日、25年ぶりの大規模改装を終えてグランドオープンした。体験・滞在型エリアを充実させ、目玉の都市型水族館スマートアクアリウム静岡など新規出店14店を含む49店をお披露目した。 新型コロナウイルスと共存する新常態下で抑制された消費や行動が続く中、地域住民の来店意欲を刺激するため、より多角的な提案力を備えたブランド構成に改めた。 本館7階の都市型水族館は施設面積約1800平方メートル。44の水槽で、ハリセンボンやクマノミなど約100種2200匹を飼育し、魚のさまざまな色や模様を生かしたデザイン性の高い展示とした。 新規出店は家具や生活雑貨を取り扱うナフコ
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食通じ健康増進実証へ トヨタと日清連携、裾野ウーブン・シティ
トヨタ自動車と日清食品は26日、トヨタが裾野市で建設中の次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」で食を通じた共同実証に取り組むため、具体的な検討を進めることで基本合意したと発表した。分子レベルで解析する最新の分子栄養学に基づいた「完全栄養食」を実験都市の住民や来訪者に提供し、健康増進につなげる。 日清が研究している完全栄養食はカロリーや塩分、糖質、脂質などを調整しながら必要な栄養素は全て満たし、見た目や味に優れた健康志向型の食事メニュー。即席ラーメンなどで培った食品加工技術を活用し、約300のメニューを開発中という。完全栄養食の「とんかつ定食」の場合、通常の定食と比べてカロリーを54%、食
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浜松中心街にマックスバリュ東海 閉店スーパー後継
マックスバリュ東海は26日、浜松市中区の中心街に今夏、小型店「マックスバリュエクスプレス浜松中央店」を出店すると発表した。小型店は市内2店舗目で、5月中旬に閉店するフィーネ東田町店の後継としてマンションビル1階に入る。 浜松駅につながる広小路通りを挟み、約200メートルの距離にエクスプレス浜松常盤町店を出店済み。マックスバリュ東海によると、小型店がこれだけ近距離で営業する事例はないが、「中心街で日常の食品購入の場が限られる状況を踏まえ、利便性確保の点から出店を決めた」という。 売り場面積は既存店と同じ500平方メートル程度とみられる。開店の日程や営業時間などは今後、公表する。 中心街で
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裾野でグランピング ドームハウスなど完備 4月27日オープン
2018年に閉場した裾野市須山の市営キャンプ場跡地に、民営のグランピング施設「MOSS十里木キャンプリゾート」が27日、開業する。ドームテントやトレーラーハウスなどの宿泊設備、温泉施設などを備え、初心者や家族連れ、キャンプファンまで幅広い層の集客を見込む。 約5万平方メートルの敷地内に、ドームハウス16区画とトレーラーハウス3区画を設けた。ドームハウスはバーベキュースペース、ミニキッチン、電源、トイレ、Wi-Fi、駐車スペースを完備。トレーラーハウスは米国発のブランド「エアストリーム」の新車をそろえた。宿泊棟間の間隔を空け、温泉は予約制の家族風呂とし、コロナ禍でも安心して利用できるという。
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磐田にドッグラン&カフェ 建設会社が異業種挑戦、29日開業
磐田市の門鈴建設(門奈良則社長)は29日、同市海老島の国道150号沿いに、ドッグランとカフェを併設した店舗「ORCHID(オーキッド)」をオープンする。市内外から愛犬家らを呼び込み、市南部のにぎわいづくりにつなげようと、異業種への挑戦を決めた。 店舗は約2年前に閉店した老舗洋食店の建物を改修し、隣接する農地を転用して芝生のドッグラン約650平方メートルを整備した。自身も愛犬家の門奈社長は「洋食店は地域から愛されていた。家族連れが飼っている犬と一緒に出かけられるスポットにし、活気を取り戻したい」と意気込む。 カフェは米ニューヨーク市ブルックリンの店をイメージした雰囲気にし、ハンバーガーやス
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ザザ浜松地下のスーパー カネスエが今秋出店へ 静岡県内初
浜松市中区の複合商業施設「ザザシティ浜松西館」地下に、愛知、岐阜、三重県で食品スーパー計約80店舗を展開するカネスエ(愛知県一宮市)が出店することが22日、同社への取材で分かった。同社は静岡県初進出となる。4月末で閉店するスーパーの後継テナントとして入り、今秋のオープンを目指す。 浜松出店は、人口規模が大きく、商圏の魅力が高いことなどが決め手となったという。同社は大型の「カネスエ」、小型の「フェルナ」、有機食品などを扱う「旬楽膳」の3ブランドのスーパーを運営する。今回の出店は「カネスエ」で、延べ床面積は約1900平方メートル。5月以降、改装工事に着手する。 カネスエは低価格を武器に消費者
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静岡人インタビュー「この人」 川崎怜さん(静岡市葵区) 玉露の里のカフェ開店へ企画、立案に携わった
藤枝市岡部町新舟の観光施設「玉露の里」のレストラン2階に3月下旬、カフェ「うさぎの隠れ家」が開店した。カフェの内装デザインやメニューなどを企画、立案した。同施設を運営する静鉄リテイリング経営企画課の主任。27歳。 -カフェのコンセプトは。 「全12席と小さな空間で、くつろいでもらえるような隠れ家的な雰囲気を目指した。もとは観光バスの運転手の休憩場所として活用していた和室をフローリングに改装した。和と洋の要素をうまく取り入れることで、目新しい印象を与えたかった」 -工夫した点は。 「気兼ねなくおしゃべりできるようにテーブルの方向を変えたり、高さの異なるソファと椅子を取り入れたりして、別
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白い風車塔にカフェ開業 御殿場、外国人向け飲食店一新
白い風車がランドマークとなっている御殿場市深沢の風車塔に「富士松カフェ」がオープンした。外国人向けのレストランだったが、2019年の台風の影響で一時休業し、業態を変更して再スタート。富士山や市街地を一望できる絶好のロケーションで、今夏には夜景も楽しめるレストラン・カフェになる予定だ。 風車塔は、乙女峠に向かう国道138号沿いで、市の富士山眺望遺産に認定されている富士松天望台の一角に建つ。1階、2階部分に約30席を設け、コーヒーや、コシヒカリの米粉で作ったパンに小豆や生クリームなどを挟んだ「たもんパンケーキサンド」などを提供する。大村尊清支配人(60)は「富士山を眺めながらゆっくりくつろい
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ウクライナ支援ショップ開店 下田、売り上げ既に100万円超
下田市の有志団体「高校魅力化推進会議」が、戦況が悪化の一途をたどっているウクライナの支援を目的にしたチャリティーショップを市内にオープンしている。既に売り上げが100万円を超えたといい、関係者は市民らの善意に謝意を示す。 団体事務局長の渡辺久志さん(65)が企画。同市二丁目の旧櫛田レコード店跡にショップを構えた。生活雑貨や玩具、農産品、洋服など、県内外から寄付を受けた品物を安価で販売している。収益は全額ユニセフを通じてウクライナ支援に充てられるという。 同市の絵本作家鈴木まもるさん(69)の作品もサイン入りで販売していて、人気を集めている。 渡辺さんは「数え切れないほどの品物が集まり、
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長泉・中土狩に杏林堂薬局 4月26日開店
ドラッグストアの杏林堂薬局(浜松市中区)は26日、長泉町中土狩に駿東地区初の新店舗「スーパードラッグストアながいずみ中土狩店」を開店する。 売り場面積約1700平方メートル、駐車場73台分を確保した。医薬品や日用雑貨のほか、冷凍食品や生鮮食品の品ぞろえを充実させた。総菜テナントとして「知久屋」が入る。 併設する調剤薬局は5月上旬に開局予定。店内に入らず薬の受け取りができる処方箋の屋外窓口を設ける。
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渥美フーズが移動スーパー 浜松市中区店舗拠点にスタート
愛知県東三河地域を中心に食品スーパーを運営する渥美フーズ(同県田原市)は21日、高齢者らへの買い物支援で地域を巡回する移動スーパーを浜松市でスタートした。中区で経営する「ビオ・あつみエピスリー浜松」を拠点にする。 同社は豊橋市などで8台の移動スーパーを運営し、今回が9台目。浜松市内は初めてで、コロナ禍で需要が高まっているとみて参入を決めた。 車両による移動販売を手掛ける「とくし丸」(徳島県)と提携し、浜松市中、南区の一部エリアでサービスを展開する。拠点店舗の生鮮食品や総菜、雑貨など約400品目を軽トラックに積み、店頭価格より10円高く売る。1日当たりの売り上げ目標は10万円。 ビオ・あ
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熱海に新商業施設開店へ 「アカオ・フォレスト」入り口
熱海市の観光庭園「アカオ・フォレスト」の入り口に24日、新たな商業施設「アカオ・ローズ・スクエア」がオープンする。飲食店や地元の素材を生かした物販店などを備え、観光客だけでなく地元住民にも利用してもらうことで地域活性化に貢献したいとしている。 商業施設は、観光庭園の駐車場に隣接した3階建ての建物をリノベーションした。庭園を運営するアカオ・スパ&リゾート(同市)と、レストランなどを運営するタイソンズアンドカンパニー(東京都)が設立したジョイントベンチャー「アカオ・ブルーム」が経営する。 本格的なピザをメインに提供するレストランをはじめ、伊豆や熱海の自然素材を生かしたジャムやアロマオイルなど
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浜松中心街の生鮮3店、相次ぎ閉店 郊外大型店と競合激しく
浜松市中区の中心街で生鮮食品を扱う3店舗が4、5月に相次いで閉店する。20日にはJR浜松駅ビル「メイワン」地下の青果専門店「九州屋」(東京都)が営業を終えた。買い物客からは「どこに行けばいいのか」と不安の声が漏れる。 九州屋の浜松メイワン店は2006年に地下食品街に開店した。売り場面積87平方メートルと小規模ながら、国内外の多様な野菜、果物を扱い、駅利用者らに好評だった。最終日は閉店を知らせる張り紙を残念そうに見つめる客の姿が見られた。後継店舗については「交渉中」(浜松ターミナル開発)だという。 駅から徒歩数分のザザシティ浜松西館に入るスーパー「フードワールド(生鮮館TAIGA浜松店)」
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天浜線・二俣本町駅の副駅名 「セカンドステージ ハマニ」に
天竜浜名湖鉄道は18日、二俣本町駅(浜松市天竜区)の期間限定の副駅名として、自動車内装用品メーカーのハマニ化成(同市西区)が命名した新たな駅名看板に掛け替えた。天浜線の駅名スポンサー制度の7駅目で、期間は2年間。 同社のオンラインショップ「セカンドステージ」の開業20周年を記念し、副駅名は「セカンドステージ ハマニ」と名付けた。看板のデザインも同社の社員が担当した。 除幕式に出席したハマニ化成の野村忠己社長が天浜線の松井宜正社長と新駅名看板を除幕した。 野村社長は「いろんな面で地域に貢献している天浜線への協力を通じ、少しでも社会貢献につながれば」と語った。
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スイーツバンク1周年 春華堂がイベント 浜松市中区
菓子メーカーの春華堂はこのほど、本社機能や店舗、カフェなどの複合施設「スイーツバンク」(浜松市中区)の開所1周年を記念したイベントを開催した。 ブレイクダンスの元世界王者で浜松市出身のYU―YAさんとキッズダンサー、春華堂のメンバーがイベントに参加。前触れなく始まる「フラッシュモブ」を敷地内で踊り、来場者を盛り上げた。 スイーツバンクは浜松いわた信用金庫との協業で2021年4月12日に開業。巨大なテーブルやイスをデザインした店舗になっている。1年間でのべ40万人が来場した。
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子ども食堂、模擬店で交流 富士で開店5年目イベント
富士市今泉の子ども食堂「シニア&子どもカフェ遊」は16日、開店5年目の記念イベントを同所駐車場で開いた。焼きそばなどが振る舞われ、地元の子どもたちでにぎわった。 大人は参加費100円、子どもは無料で開いた。会場には焼きそばや綿あめ、ポップコーンなどの模擬店が並び、来場者が好きな料理をほおばった。近隣の高齢者も集まり、子どもたちとの交流を楽しんだ。 カフェ遊は、世代を超えた交流を目的に市内の有志が毎週土曜に運営する。子どもから高齢者まで、安価で食事を提供している。 スタッフは子どもたちが利用しやすい雰囲気づくりを目標に据える。松本哲司代表(72)は「訪れる高齢者は皆、子どもとの交流が楽
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移住・人口減対策 都市と自然、ニーズ分断【迫る 沼津市長選㊦】
遠洋漁業や深海魚漁の拠点として知られる沼津市戸田の戸田漁港。東京から戸田に移住した1級建築士の鈴木智博さん(35)は、港の目の前の旅館を改装し、ゲストハウス「タゴール・ハーバーホステル」を開業した。今年3月にはコーヒーの焙煎(ばいせん)所もオープンし、事業を広げている。家族旅行で戸田を訪れ、気に入った鈴木さんは「自然の中で子育てできるのは本当にぜいたく」と魅力を語る。 沼津市は、鈴木さんが移住した2019年の人口動態で、37年ぶりに転入者が転出者を上回る転入超過(社会増)となった。大型商業施設「ららぽーと沼津」の開業や分譲地へのファミリー層の流入が主な要因とみられる。しかし、20、21年は
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どうする家康 大河ドラマ館着工 浜松市、23年1月開館目指す
浜松市は15日、2023年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて中区の元城小跡地に開設する大河ドラマ館の建設に着工した。ドラマを機に徳川家康ゆかりの地・浜松の魅力を発信するとともに、観光振興、地域経済活性化の拠点として活用する。23年1月の開館を目指す。 市役所北側の約1万7千平方メートルの敷地に、ドラマ館棟、オフィス棟、ショップ棟、多目的広場を整備する。撮影で使用した小道具と衣装、物語やキャストを紹介するパネルの展示、メーキング映像の上映を行うほか、土産物の地場産品を販売する。 15日は関係者約25人が集まり、同所で安全祈願祭を行った。鈴木康友市長は「市外、県外から訪れる多くの人
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熱海・伊豆山にカフェ「あいぞめ珈琲店」開店 地域の交流、再生への一歩
大規模土石流に襲われた熱海市伊豆山に15日、住民同士の心をつなぐコミュニティーカフェ「あいぞめ珈琲店」がオープンした。運営する地元ボランティア団体「テンカラセン」の高橋一美代表(45)は「誰でも気軽に立ち寄れる友達の家のような場所にしたい」と話し、多くの人の交流により地域を再生させたいとしている。 カフェは住民はもちろん、観光客など伊豆山を応援する人たちの交流拠点。コーヒーやフレンチトーストなどを提供するほか、購入した人が他の客に贈る「つながるチケット」(1枚500円)を販売する。チケットは店内で使える金券。利用者がお礼のメッセージを裏に書き込み、店内に掲示することで、人と人のつながりを実
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「しずたま共育堂」開所 浜松・引佐北部小中に放課後教室
浜松市北区引佐町鎮玉地域の活性化を目指すNPO法人「ひずるしい鎮玉」がこのほど、同市の委託を受けて放課後児童教室「しずたま共育堂」を同区の引佐北部小中で開所した。地域の女性が中心となって、子どもの勉強や遊びを見守る。 しずたま共育堂は、同校の空き教室や図書室、グラウンドを活用し、下校時間から午後5時まで開く。児童は15日時点で33人が登録。鎮玉地域に住む50~60代の女性を中心とした支援員17人のうち、2人が常駐する。 15日には、授業を終えた1~5年の6人が訪れた。児童は宿題を終わらせた後、トランプやおもちゃなどで支援員と一緒に遊んだ。5年の鈴木琴佳さん(10)は「みんなで協力して遊べ
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千頭駅前(川根本町)にシェアショップ 移住者の吉川さん 出店場所を期間限定で提供
川根本町の大井川鉄道千頭駅前にこのほど、シェアショップ「シェアきち~挑戦する場所」がオープンした。店長を務めるのは移住者の吉川有紀さん(22)。飲食業など、新規事業への挑戦を志す人に出店場所を期間限定で提供して、夢への第一歩を後押ししたい考えだ。 吉川さんは学生時代に企業のインターンシップで長期間、町内に滞在した経験を持つ。町民のやさしさや人柄に魅了され、浜松市から移住した。「お世話になった町民の力になりたい」と恩返しの意を込めて、開店した。 店内にはキッチンを完備。飲食店のほか、ワークショップ、単発や定期のイベント開催も可能という。オープンに合わせて、飲食店経営を夢に持つ同町の山下希さ
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宴会場を癒やし空間に マッサージチェア定額使い放題 コロナ禍、新発想で巻き返し 三島の飲食店
三島市広小路町でイタリアンレストラン「パステリア地中海」を経営する小河屋商事は、新型コロナウイルスの影響で利用が激減した宴会場を改装し、最新のマッサージチェアが定額で使い放題になる「リラクゼーションボックス」を始めた。売り上げが落ち込み、一時は廃業を検討したが、飲食のお客も呼び込む新たな発想で巻き返しを図っている。 1902年に鍛冶屋から始まった同社は今年で創業120年。4代目オーナーの小河鉄平さん(45)はコロナ禍で廃業を考えて不動産会社に書類を提出する際、先祖から受け継いだ会社の重みを感じて踏みとどまった。鍛冶屋から金物屋、飲食店と業態を変え、これまでも時代の波を乗り越えてきた。「自分
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富士に「みんなの家」開設 昼夜問わず受け入れ 地元NPO法人「誰もが集える居場所に」
子どもの居場所づくりに取り組む富士市のNPO法人「ゆめ・まち・ねっと」(渡部達也代表)は12日、誰でも自由に過ごせる「みんなの家むすびめ」を同市国久保に開設した。関係者がテープカットをして新たな居場所の完成を祝った。 むすびめは、ふるさと納税制度を活用した県のクラウドファンディング(CF)で集まった資金で渡部代表の自宅兼事務所を改修。1階の3部屋の壁を撤去して屋根裏をロフトにした。机やキッチンも設けた。 子どもや子育て世代の父母、近隣の高齢者が、渡部代表が滞在する時間にいつでも出入りできる。渡部代表は「昼夜問わず受け入れられる居場所にしたい」と話した。 同日は、放課後に多くの児童が立ち
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増える外国人経営者 静岡県内、輸入食料品店や人材紹介業など
静岡県内で会社経営を手掛ける外国人が増えている。独自のネットワークを生かした輸入食料品店や、企業に母国の労働者を送り出す人材紹介業など小規模事業を中心に展開する。中長期的に外国人は増加する見込みで、起業の動きも続きそうだ。 藤枝市在住のインドネシア人ジュマディさん(43)は3月下旬、イスラム教の戒律「ハラール」に則した食品を扱う小売店「ヌサンタラ」を開業した。30平方メートルほどのスペースに、母国などから輸入したインスタント食品や冷凍肉、マンゴーなど約200種類の商品が並ぶ。 県内食品工場で働く中で、妻のフィフィ・アフィヤンティさん(40)と起業を決めた。「ハラール食材が調達できずに困っ
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伊豆山復興願い木製コースター 熱海の児童、カフェ店内装飾 15日オープン
大規模土石流に見舞われた熱海市伊豆山の児童有志が9日、地元ボランティア団体「テンカラセン」が開店準備を進める地域交流カフェ「あいぞめ珈琲店」の店内に、復興応援メッセージが書かれた木製コースターを貼り付けた。内壁は大小さまざまなコースターで埋め尽くされ、伊豆山復興への願いが詰まった内装に仕上げた。 「伊豆山大好き 頑張れ」「早くみんなの笑顔が戻りますように」-。昨年の大みそかに伊豆山神社で行った土石流追悼イベントで参加者に記入してもらったコースターを使用した。多くの人が伊豆山に対する励ましの文章をつづり、500個以上が集まった。 こうした思いを託された子どもたちは、コースターを一つずつ丁寧
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コインランドリー+カフェ+マルシェ 複合店で磐田元気に 西貝塚に開店
コインランドリーとカフェに、地元農産品やグルメを販売するマルシェが加わった複合店舗「KOEN(コエン)」が9日、磐田市西貝塚にオープンした。コロナ禍で苦境に立つ農業者や飲食店に新たな販路を提供しようと、ガス・石油販売の第一商事(同市、清水聖也社長)が企画した。 店舗はホームセンターに隣接し、弁当・総菜店だった建物を改修した。床面積は約300平方メートル。コインランドリー事業も手掛ける第一商事が、市内などでカフェを展開する企業に出店を提案し、新たな複合店舗が実現した。 マルシェは、野菜や米、弁当、スイーツ、雑貨類など多彩な商品が並ぶ。地元の生産者や飲食店、雑貨店が商品を持ち込み、販売を委託
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「とんがりぼう」完成 藤枝・旧貿易商館を移築 茶文化発信拠点に
藤枝市が旧藤枝製茶貿易商館の建物の一部を移築する形で蓮華寺池公園に整備を進めてきた茶文化発信・観光交流拠点が完成し、9日にオープニング式典を行った。「とんがり屋根」の愛称で親しまれた外観から、新施設は「とんがりぼう」と命名された。11日午前10時に開館する。 市や運営事業者、工事の関係者らが出席し、テープカットや内覧会を行った。北村正平市長は「歴史ある建造物を移築できてうれしく思う。基幹産業である茶業の振興の一助になるはず」と期待を寄せた。施設名を提案した山田智也君(青島小2年)に記念品を贈った。 建物は木造2階建てで吹き抜けがあり、延べ床面積は約180平方メートル。元の建物の木材を梁(
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磐田市初の農家カフェ人気 新鮮イチゴメニュー20種類 近隣キャンプ場と連携、観光振興へ
磐田市の農業生産法人「磐南ファーム」(石川修社長)が同市駒場で運営する観光農園「いちご空中農園いわた」にこのほど、市内初の農家カフェがオープンし、人気を集めている。鮮度の高いイチゴをドリンクやスイーツにして提供し、近隣のキャンプ場などと連携して地域の観光振興につなげる。 カフェはイチゴ狩りが楽しめる1・8ヘクタールの大型ハウスに併設し、床面積は65平方メートル。収穫したイチゴを使ったメニューだけで、クリームソーダやソフトクリーム、パフェなど約20種類をそろえる。1番人気のスムージーは、開業から1カ月で数百杯を売り上げたという。 県外からの団体客がキャンセルになるなどコロナ禍の影響も受けた
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マックスバリュ東海 ホテル米山館と隣接地に出店へ 小山町須走
小山町が須走地区に誘致するスーパーの出店場所が、ホテル米山館と隣接地に決まったことが8日までの町への取材で分かった。マックスバリュ(MV)東海が小型店舗を出店し、2023年中にオープンする。 町は、生活利便性を高めて住民の定住を促す「須走地区活性化事業」で用地を取得する。地権者とは既に合意している。MV東海は町から土地を借りて店舗を建てる。ホテル米山館は地区のメイン通り「須走本通り」沿いに位置する。同地区は八百屋が閉店して以降、生鮮食品を購入できる店が限られ、スーパー出店を求める声が上がっていたという。
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売店とカフェ新装 富士山世界遺産センター 地元企業と協力、新メニューも
富士宮市の静岡県富士山世界遺産センター内ミュージアムショップ・カフェが8日、リニューアルオープンした。同センターが今年5周年を迎えるのを前に空間デザインを一新し、新メニューやグッズを多数取りそろえた。 コンセプトは「楽しみやにぎわいを感じられる空間」。県産材の富士ヒノキを使った商品棚を取り入れ、アーチ状にレイアウト。温かみのある空間を演出した。商品は国土地理院測量データを使った3D富士山チョコレートなど計50種を新たに取りそろえた。 カフェでは運営事業者が地元企業と新メニューを開発した。「土井ファーム」と富士山をイメージしたジェラートとパンのスイーツをつくったほか、精肉店「さの萬」とは富
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静岡中心街に茶専門店 9日開店へ内覧会開催 茶寮でスイーツ提供
丸山製茶グループのきみくら(掛川市)は6日、静岡市葵区で9日にオープンする茶寮スペースを併設した専門店「日本茶きみくら静岡呉服町店」の報道機関向け内覧会を開いた。 県内産地のリーフ茶や抹茶、茶器、菓子などを販売する。スタッフが消費目的に合ったお茶を提案し、試飲を促す「呈茶の場」を設け、日本茶ファンの発掘を図る。 茶寮ではあんみつやパフェなどと煎茶、抹茶をセットで提供する。竹嶋友規店長は「多様な面でお茶の魅力を紹介していきたい」と話す。
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トヨタの複合施設、今秋開業 モータースポーツの魅力発信 小山町・富士SW
トヨタ自動車とグループの東和不動産は6日、小山町の富士スピードウェイ(FSW)と周辺を体験型複合施設「モータースポーツフォレスト」と位置付け、今年秋から新施設を順次開業すると発表した。まずは「富士スピードウェイホテル」をオープンし、車やモータースポーツの魅力発信に取り組む。年齢を問わず楽しめる施設にし、年間100万人の来場を目指す。 トヨタ自動車の佐藤恒治執行役員は記者会見で、「コンセプトは大人の遊び場、社交場。車やモータースポーツを愛する全ての人が集い、語り合って、童心に返って楽しめる場所でありたい」と構想を披露した。 エリアは約250ヘクタール。FSWや、東和不動産が「モータースポ
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「#ワークマン女子」静岡県内初出店 浜松市野店、7日オープン
作業服大手のワークマンは7日、高い機能性を備えた日常ファッションを展開する「#ワークマン女子」の浜松市野店を浜松市東区のカインズ敷地内に県内初出店する。全国で13店舗目となる。 売り場面積約430平方メートルの店内には防水、防虫、通気性、伸縮性など多様な機能を備えた上下衣類や小物約400種類が並ぶ。 激しい雨への耐久性があって蒸れにくいレインスーツ、ぬれた路面でも滑りにくい靴、ガーデニング用サロペット(肩ひもがあるつなぎ服)など、作業現場のニーズを基に生まれた街中からアウトドアまで幅広く着回せる商品がそろう。女性向け4割、男性3割、兼用商品3割で構成し、中心価格帯は1900~2900円。
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浜松のスーパー「フィーネ」5月15日閉店 中心街で撤退相次ぐ コロナ禍、飲食店の注文減少影響
浜松市中区中央のスーパー「フィーネ東田町店」が5月15日で閉店することが6日、運営するシジシー・ショップ東海(愛知県)への取材で分かった。同店がある中心街では別のスーパーも4月末で閉店することが明らかになったばかり。地元住民の日常の買い物に影響が出そうだ。 フィーネは2004年3月にマンションの1階に開店した。当時からレジで、店員による商品の袋詰めサービスを提供。売り場面積は約500平方メートルで野菜や果物、肉や魚を小容量で販売するなど少人数世帯や年配客に配慮した販売を続けてきた。同店に週に3回は通うという主婦(80)は「刺し身や生鮮を気に入っていただけに残念」と困惑した表情で話した。
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熱海・古屋旅館に新空間 防音個室、無線・有線LAN… 創業200年超の老舗 需要応え新サービス
創業200年超の熱海市東海岸町の老舗「古屋旅館」はこのほど、テレワークなどに利用できる新たなスペース「セカンドロビー書ヲ読ム旅人」を開設した。内田宗一郎社長(48)は「新型コロナ禍で温泉旅館にも新たなサービスや設備が求められている。その需要に応えながら、熱海にまた来たいと思ってもらえるようにしたい」と話す。 5年ほど前から閉鎖していた床面積約100平方メートルの料亭を改修し、防音個室3室、10人用の防音会議室1室を設けた。無線、有線LANや大型モニターといった設備のほか、無料ドリンクサービス、熱海にまつわる書籍などを集めた読書コーナーも備えた。宿泊客は無料で利用できる。 「書ヲ読ム旅人」
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国文化財のカフェ 9日営業開始 焼津・原田家住宅
国の登録有形文化財「原田家住宅」(焼津市浜当目)の家屋の修繕が完了し、9日から古民家カフェとして営業が始まる。焼津市の障害者福祉事業所が運営し、従事する障害者が調理や接客を担う。このほど内覧会が開かれ、地元関係者が提供予定のメニューを試食した。 原田家住宅は原田昇左右元建設相の生家で、母屋は1875(明治8)年に建てられた。老朽化が進んでいたため、母屋を中心に修繕工事が行われていた。 店名は「toiro(トイロ)カフェ」で、母屋に机を並べて、窓越しの庭を眺めながら食事ができる。メニューは食物繊維が豊富なカレーや大豆ミートのライスバーガー、あんみつ、プリン、コーヒーなどを用意している。就
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静波サーフスタジアム、競技強化拠点に 牧之原市長、交流人口拡大へ施策推進
牧之原市の杉本基久雄市長は6日の定例記者会見で、スポーツ庁が指定するサーフィン競技のナショナルトレーニングセンター(NTC)競技別強化拠点施設に、同市の人工造波施設「静波サーフスタジアム」が選定されたことなどを受け、「交流人口拡大に向け、東京五輪のレガシーを生かした施策を推進する」と述べた。 2021年8月に開業した同施設は、天候を問わず多様な波を作り出すことが可能で、3月30日に「ジャパンオープンオブサーフィン」が開催されたほか、7月にはパラサーフィンの全日本選手権の会場としても使用されるという。今後は日本サーフィン連盟(NSA)の活動やトップ選手の定期的な練習拠点としての活用が見込まれ
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小山町のトヨタ複合施設 今秋一部開業
トヨタ自動車などは6日、小山町の富士スピードウェイと周辺を体験型複合施設「モータースポーツフォレスト」とし、車やモータースポーツの魅力発信に取り組むと発表した。今年秋にホテルなどを開業する予定。
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菓子店オープン スーパーない地域に憩いの場 浜松市天竜区・佐久間
ガス器具販売の豊栄産業(浜松市天竜区佐久間町)は5日、駄菓子などを販売する店舗「ほうえいさん」を同町浦川の同社事務所に開業した。住民の買い物や憩いの場を作り、地域のにぎわい創出を目指す。 せんべいやチョコレート、アイスクリームなどに加え、防災バッグも取り扱っている。オープン初日は早速、地元の高齢者らが菓子を買い求めた。 浦川地区にはスーパーなどの店舗がなく、日々の買い物には自家用車や公共交通機関が欠かせない。せんべいやアイスクリームを購入した同地区の荒岡朝子さん(83)は「近くに店ができてうれしい」と笑顔を見せた。 店舗開業を発案した豊栄産業の親会社静岡ガスコム(中区)の浅野孝記社長(
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心つなぐカフェ、伊豆山に 地元団体が4月15日開店
熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から9カ月が経過した。多くの被災者が伊豆山を離れて暮らし、地域力の弱体化が懸念されている中、地元ボランティア団体「テンカラセン」が開設準備を進めてきたコミュニティーカフェ「あいぞめ珈琲店」が15日にオープンする。高橋一美代表(45)は「みんな心のつながりを求めている。そのよりどころになれば」と言葉に力を込めた。 カフェは同市伊豆山の国道135号「逢初(あいぞめ)橋」近くに立つ伊豆山浜会館の4階の空きスペース(約60平方メートル)を活用する。クラウドファンディングで資金を募ったり民間団体の支援を受けたりしながら、約3カ月かけて工事してきた。 障害者や高
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浜松で「ポケモンゲットだぜ!」 センター出張所、メイワンに
浜松市中区のJR浜松駅ビル「メイワン」3階に1日、ゲームやアニメで人気の「ポケットモンスター(ポケモン)」のオリジナルグッズを販売する「ポケモンセンター出張所」がオープンした。初日は、開店前のビル前で親子連れやファンら約150人が列をつくる盛況ぶりだった。 出張所は5月8日までの期間限定営業。約100平方メートルの特設会場に「ピカチュウ」や「カビゴン」といったポケモンのぬいぐるみをはじめ、トレーディングカードや文房具など900点以上の商品をそろえた。 友人2人と1カ月前から計画して訪れた御前崎市立浜岡中2年の池田雄星さん(13)は「実際に見て、触って買うことができて良かった」と笑顔で話し
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JAふじ伊豆誕生 沼津で発足記念式 静岡県内再最大
静岡県東部の8農協が合併した「JAふじ伊豆」の発足記念式が1日、沼津市の同JA本店で開かれた。全国有数の規模を誇り、組合員数や事業総利益はJAとぴあ浜松(浜松市東区)を上回って県内最大になった。 JAふじ伊豆の理事と監事、来賓ら54人が出席した。鈴木正三組合長は「8JAが重く厳しい決断を下して合併に託した夢と希望に応えるため、最大限努力していきたい」とあいさつし、テープカットを行って門出を祝った。 合併したのは伊豆太陽(下田市)、三島函南(三島市)、伊豆の国(伊豆の国市)、あいら伊豆(伊東市)、なんすん(沼津市)、御殿場(御殿場市)、富士市、富士宮(富士宮市)。県内JAの大型合併は19
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音楽、コーヒーとともに夜を 伊東に新店「市民、観光客集う場に」
伊東市富戸の陶芸体験工房「えんのかま」に隣接するレンタルスペース兼バーで、4月1日から音楽と本とコーヒーを夜間に楽しめる店が営業開始する。工房のメディア担当の柏井卓さん(48)が「自分たちが過ごしたい場所を」との思いのもと、新たに人を迎え入れる場所を開く。 店名は「abflabo(エービーエフラボ)」。従来の店名の頭文字にラボラトリー(実験室)を組み合わせた。営業は金曜日と土曜日の午後7時~11時半。工房で制作したカップを使い、コーヒーを提供する。 同店は宿泊施設が集まる伊豆高原地域に位置し、地域住民だけでなく観光客の利用も想定。柏井さんは「読書会や哲学カフェのような企画も実験的に行いた
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新川モール、4月1日供用開始 市街にぎわいの場に 浜松・中区
浜松市は28日、浜松市中区の中心市街地を貫く遠州鉄道高架下に整備した「新川モール」について、4月1日に供用開始すると発表した。イベントや憩いの空間として活用し、回遊性向上やにぎわい創出につなげる。 同モールは敷地面積2836平方メートル。高架の柱回りやベンチなどに持続可能な森林管理の国際基準「FSC認証」を受けた天竜材をふんだんに使い、親しみやすい空間を演出した。工事費は約2億4千万円。 運営を担う指定管理者には浜松が拠点の企業、経営者が共同出資した会社「HACK(ハック)」(同区)を選んだ。約1016平方メートルが貸し出しスペースで、地場産品を販売する朝市やオープンカフェ、アートイベン
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文化財→ウイスキー蒸留所に 三島「懐古堂ムラカミ屋」をリノベーション
三島市大社町の国登録有形文化財「懐古堂ムラカミ屋」をリノベーションして、ウイスキーの蒸留所を立ち上げる計画が始まった。蒸留後に熟成させる樽(たる)の保管場所を市内で募集するなど、市民を巻き込みながら三島でしか飲めないウイスキーを造り上げる。蒸留所は1年後に稼働を開始する予定で、2024年中の商品化を目指す。 企画したのはバーボンウイスキーの製造販売を手がける「Whiskey&Co.」(東京)。全国各地を回って適地を探す中で、市内を流れる清らかな水と首都圏へのアクセス、町並みの雰囲気に魅せられて三島を選んだ。特に関東大震災後に建てられた旧洋品店のムラカミ屋は近代的な風情をそのままに残し、大森
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隠れ家カフェで癒やし「うさぎのねどこ」 藤枝・玉露の里に開店
藤枝市岡部町新舟の玉露の里を運営する静鉄リテイリングは25日、同施設のレストラン「茶の華亭」の2階にカフェ「うさぎのねどこ」をオープンした。全12席の隠れ家的な空間で、若い世代や女性を主なターゲットにしている。 観光バスの運転手らの休憩場所として利用されていた和室を改装し、木の質感を生かしたフローリングの部屋にした。若手女性社員が中心になって企画立案や内装デザイン、メニュー開発などを進めた。 煮込みハンバーグやパスタといったランチメニューのほか、抹茶ラテや玉露のデザートなどを揃えた。飲み物やデザートのみの利用も可能。カフェ開店を主導した同社経営企画課の川崎怜さん(27)は「癒やしの空間を
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沼津魚がし鮨「三嶋大社通り店」 3月26日オープン
沼津魚がし鮨(ずし)を展開する沓間水産は26日、三島市大社町に40店舗目となる「三嶋大社通り店」をオープンさせる。三嶋大社から東へ約100メートルに店を構え、観光客や親子連れなど幅広いお客の来店を見込む。 店は約300平方メートルの広さに86席を用意し、センサーを感知して移動する配膳、下げ膳用のロボットを稼働させる。沼津港直送の新鮮な魚介類を使った定番メニューに加え、肉やフライの定食、サイドメニューも充実している。同店の限定メニューとして、厳選ネタをそろえた箱ずしのセットも提供する。 長田隆博店長は「いろんな食事が楽しめる。三嶋大社に来た時などはぜひ立ち寄っていただきたい」と話した。
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建築美&お菓子 掛川「竹の丸」にスイーツカフェ 3月28日開店
掛川市の指定文化財「竹の丸」に28日、スイーツカフェがオープンする。近代和風建築の美しさを感じながら、地元食材を使ったお菓子を味わうことができる。 指定管理する掛川グランドホテルが市内産の抹茶と不知火(しらぬい)を配合したフィナンシェや、1月の王将戦7番勝負第1局で藤井聡太五冠が食べたケーキ「CHABATAKE」などを販売する。竹の丸ではこれまでも土間でドリンクを提供していたが、スイーツカフェは庭園と座敷を活用してより開放的な空間にした。 竹の丸は掛川城の北側に位置する。明治36(1903)年に代々葛布問屋を営んでいた松本家が建てた。 カフェの営業時間は午前11時から午後5時まで。
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コーヒー焙煎所開業へ 沼津・戸田地区 27日まで先行営業
沼津市のまちづくりに取り組むレイバー建築設計事務所(同市戸田)は4月、戸田地区初のコーヒー焙煎(ばいせん)所「アーキペラゴ・ロースタリー」を開業する。地域の海と山をつなぐ拠点を設け、来訪者の回遊性を高めていく。本格的な開業を前に、27日まで先行オープンしている。 同地区にある約25平方メートルの元ペンキ塗装店を改装した。内装には戸田の間伐材を使い、地元住民が作業に協力するなど地元産の店舗作りを追求した。地域にはこれまで焙煎所がなかったため、周辺の飲食店やホテルへの卸販売も強化する。 焙煎所では3種類の豆や戸田産ハーブを使ったクッキーなどを販売するほか、店内でコーヒーを飲むこともできる。同
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遠州信金が新店舗開設 EV、再エネ活用
遠州信用金庫は22日、再生可能エネルギーを活用し、電気自動車(EV)と電動バイクを利用する同金庫初の新店舗を開設した。 浜松市西区の入野支店を新築した。太陽光発電システムを屋上に敷設したほか、店舗使用電力には再生可能エネルギーを充て、エネルギー消費量を実質ゼロとする。今後、営業車としてEV2台、電動バイク2台を導入し、EV用充電器スタンドも設置する。 鉄骨平屋建てで、延べ床面積385平方メートル。多目的ホールを備え、資産活用や健康増進などのセミナーを展開する。交流スペースとして地域住民にも利用してもらう。
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袋井インター店が4月2日オープン 静岡トヨタ
静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区)は4月2日、袋井インター店を袋井市堀越に開店する。静岡トヨタ袋井店とネッツトヨタ浜松ネッツランドU-掛川を統合した。 店舗統合は、静岡トヨタ自動車がネッツトヨタ浜松を統合した2020年7月以来初。キャンピングカーのトイファクトリー(岐阜県)の車なども扱う。
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初倉支店が開業 JA大井川
JA大井川は22日、島田市阪本に新設した初倉支店・初倉営農経済センターのオープン記念式典を同所で開いた。老朽化した同支店を建て替え、近隣の湯日支店と統合する。 旧支店の隣の敷地に建設した新支店は鉄骨2階建てで延べ床面積約1396平方メートル。今後旧支店を取り壊し、倉庫を建設する。式典では同JAの役員や工事関係者らがテープカットを行った。増田政光組合長は「農業振興と地域活性化の拠点として、初倉の皆さんに愛される存在を目指す」と話した。 湯日支店は今週末で営業を終了する。
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「ウミカゼベース」完成 なぶら館に共同空間 御前崎市、ワーケーション需要に対応
情報通信技術(ICT)を活用したテレワークや仕事をしながら余暇も楽しむ「ワーケーション」の需要に対応しようと、御前崎市は同市港の市観光物産会館「なぶら館」に共同の作業空間を整備し、22日に完成式典を行った。6月末まで無料で利用可能で、7月以降は民間事業者に運営を委ねる。 7年前から空き状態だった同館2階の旧市商工会御前崎事務所を改装し、「UMIKAZEBASE(ウミカゼベース)」と名付けた。座席数は40席。会議などに使える個室やキッチンスペース、無線LAN「Wi-Fi」を備えた。総事業費は1900万円。 式典で柳沢重夫市長は「さまざまな人を呼び込んで地域を活性化させたい」とあいさつした。
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昭和レトロ感じる「豊門カフェ」 小山町・西洋館内にオープン
小山町藤曲の豊門(ほうもん)公園内にある国登録有形文化財の西洋館に3月中旬、昭和レトロな雰囲気を生かした「豊門カフェ」がオープンした。合同会社ピーシィズ(同町、徳島陽介社長)が建物の一部を町から借りて運営する。地域の繁栄にかつて寄与した富士紡績ゆかりの風情ある建物でコーヒーなどを味わえるとあって、早くも町民らの人気を集めている。 1930(昭和5)年に建設された2階建ての西洋館は、かつて町内に工場を構えていた富士紡績のゲストハウスだった。カフェは1階のキッチンで営業する。御殿場市の専門店が監修したコーヒーや、地元の名店から仕入れた食材を組み合わせたホットドッグなどを提供する。 営業に当
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木から木へ空中散歩 アスレチック施設オープン 御殿場・樹空の森
御殿場市印野の富士山樹空の森にできたアスレチック施設「フォレストアドベンチャー・御殿場」が19日、オープンした。親子連れなどが訪れ、安全ベルトを装着して木から木へと空中を散歩し、ターザン気分を味わった。 元々あった木々をそのまま活用した自然共生型アウトドアパーク。難易度の異なる12コースに、全国37のフォレストアドベンチャーで最多となる100のアクティビティーが設けられた。 来園者は木と木を結ぶワイヤに安全ベルトを掛けて空中を滑ったり、木と木をつなぐはしごを渡ったりして、爽快感やスリルを楽しんだ。 レジャー業のフジコー(三島市)が運営する。体験時間90分で、利用料金は4千円から。火曜日
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道の駅整備へ構想策定 牧之原・坂部地区 24年度末開業目指す
牧之原市が坂部地区に整備を予定している道の駅について協議してきた「牧之原市道の駅(仮)さかべ基本構想策定委員会」(委員長・佐藤克昭牧之原市都市計画審議会長)は基本方針などを定めた基本構想を策定し、18日、杉本基久雄市長に提出した。 構想では道の駅整備にあたり、人口減少などの同市の課題を踏まえ、①農業を中心とした持続可能な仕組みづくり②交流人口拡大の拠点づくり③食と自然から健康拠点づくり―を基本方針にした。開設地は他市町や静岡空港からのアクセスを考慮し、坂部区民センター近くを候補に挙げた。 市は今後、基本構想をもとに設計、測量業務を進め、2024年度末までの開業を目指す。杉本市長は「通過点
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戸田の2事業者が大賞 静岡県、店舗やサービス評価
静岡県は、優れたデザインの店舗やサービスをたたえる「地域のお店デザイン表彰」と「グッドデザインしずおか」で大賞を受賞した沼津市戸田の2事業者への表彰式を現地で行った。 地域のお店デザイン表彰で大賞に相当する知事賞を受賞した「タゴールハーバーホステル」は、戸田湾に面する築60年の民宿を住民との協働で改修し、2019年に開業した。宿泊施設併設型のカフェ&バーで、地域の発信・交流拠点になっている。 グッドデザインしずおかの大賞には、深海魚直送便が行う「ヘンテコ深海魚便」が選ばれた。コロナ禍を機に始めた食用に向かない深海魚の全国発送事業で、研究や教材にも活用されている点が評価された。 タゴール
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ヴィノスやまざき 千葉県へ初出店 ワインや日本酒販売
酒類販売のヴィノスやまざき(静岡市葵区)は19日、千葉県流山市に流山おおたかの森店を開店する。同県への出店は初めて。 店舗面積は約160平方メートル。国内外のワイン約280種類や、県産の日本酒などを販売する。
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学生の胃袋満たした定食店「曙」おしゃれなフレンチに 親から子へ 受け継がれる地域との絆【記者さんぽ|個店めぐり】
静岡市清水区の住宅街の一角。この地で長く営業し、平成の終わりとともにのれんを下ろした人気定食店「曙」の跡地がいま、おしゃれで清潔感の漂うカジュアルフレンチレストランに様変わりし、注目を集めています。お店の名前は「AKEBONO.La Table(アケボノ・ラ・ターブル)」。定食店を営んでいた夫婦の長男で、フランス料理シェフの海野宏幸さん(49)が「あけぼの」の名前を継ぎました。首都圏の店で料理長として勤めていましたが、両親と同じ場所で、両親と同じように地域に溶け込みながら料理をふるまう道を選択しました。 地産地消にこだわり 静岡鉄道御門台駅から徒歩約10分。白色を基調にした外観が目を引き
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ドリプラに新商業施設 2023年秋、11店舗出店 静岡市清水区
静岡市清水区の「エスパルスドリームプラザ」敷地内に新たに「パークアネックス」(仮称)が2023年秋オープンすることが16日、分かった。同じ「日の出地区」には静岡市が海洋文化施設を25年度中に完成させることを目指していて、新型コロナウイルスの感染拡大でストップしていた官民投資が清水港で再び活発になってきた。運営会社のドリームプラザ関係者が明らかにした。 新しくオープンするパークアネックスは地上3階建てで、延べ床面積約8400平方メートル。総工費は数十億円を見込む。衣料品店「ユニクロ」を核に11店舗(店舗面積計約3900平方メートル)が入る予定。ピロティ構造とし、1階部分には約100台の駐車ス
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動画でおでかけ気分〈静岡・アルティエ〉“おまち”に新たな遊び場
静岡伊勢丹のはす向かい。壁面アートに彩られた建物が通行人の目を引く。先月オープンしたばかりの複合エンターテインメント施設「ARTIE[アルティエ]」(静岡市葵区七間町)だ。 ホログラムシアター「LIVLIV[リブリブ]」ではゴーグルなしで立体映像を観賞でき、出演者と写真撮影も楽しめる。演劇の他、今後は国内外のアーティストの歌やダンス映像も公開予定。イベントも開催できる屋根付き人工芝広場「アートガーデン」、ボウリング場とレストランが融合した「Bolo[ボーロ]」も備える。 ボウリング場「静活プラザボウル」の跡地。名前はart(芸術)とtie(結ぶ)という二つの英単語からの造語で&ldquo
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名物「蓬きんつば」 閉店の和菓子店の味、静岡・匠宿が継承
静岡市駿河区丸子の「駿府の工房 匠宿(たくみしゅく)」内にこのほど、「蓬(よもぎ)きんつば ときや」がオープンした。販売するのは、匠宿近くにあった和菓子屋「吾作」の看板商品「蓬きんつば」。伝統工芸技術の継承の役割を担う匠宿が地元の味も引き継ぎ、地域文化を発信する。 「吾作」はかつて、新静岡セノバ(同市葵区)の前身、新静岡センター内で営業していた。その後、丸子に移ったが、店主の長谷川由美子さん(67)の体調や後継者がいないことを理由に3年前に閉店した。生のヨモギをふんだんに使った生地と甘さ控えめのあんこで作る「蓬きんつば」は老若男女に人気があった。店を閉めてからも長谷川さんの元には「どこか
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無縁の地・焼津にたこ焼き店 本場大阪から移住、夫婦の「勝算」 バズらせて商売繁盛、SNS戦略に鍵
JR焼津駅(静岡県焼津市)前の雑居ビル1階に2月、本場大阪の味を掲げるたこ焼き店がオープンした。大阪市と大阪府八尾市でたこ焼き店を営む夫婦が、縁もゆかりもない焼津市に移住した上で開店した勝負の3店舗目。このコロナ禍になぜー。一見、首をかしげたくなる決断に見えるが、夫婦には「勝算」があった。SNSを駆使し、コロナ禍にも強い営業形態を目指す夫婦の挑戦を取材した。 店に近づくと漂ってくる、芳ばしい香り。「たこ焼き&スマイル」は、焼津駅南口を出て、すぐ目の前にある。店を営む矢野広人さん(50)、敏江さん(54)夫婦が、外から見えるガラス張りの調理場で忙しくたこ焼きを焼く。 焼津駅前の雑居ビル
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茶況(3月11日)日本茶カフェ 袋井にオープン 赤堀商店経営
日本茶カフェ「まるよ茶屋 可睡の杜」がこのほど、袋井市可睡の杜にオープンした。茶と組み合わせたスイーツや料理を提供していて、女性を中心に人気を集めている。 茶の製造販売を手掛ける「赤堀商店」(御前崎市)が経営するカフェで、同市の本店に続いて2店舗目。茶飯のおにぎりを味わえるおむすびセットや、つゆひかりを使ったプリンなど、県内産茶を使用したメニューを豊富に取りそろえている。 赤堀商店は茶になじみの薄い若者世代などに魅力を知ってもらおうとカフェ経営を展開している。店内では自社製品も販売している。
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浜松メイワン4店舗新装 12日から、製茶販売や土産店など
浜松ターミナル開発(浜松市中区)は12日以降、JR浜松駅ビルの商業施設「メイワン」で、新たに「うなぎいもストア」など4店舗をオープンする。 新幹線改札前に位置し、土産店など20店が入る「エキマチウエスト」の4店舗との入れ替えで出店する。 12日に松浦製茶(森町)、ことぶき観光物産(浜松市東区)の土産店「松香堂」がオープン。15日にうなぎいも協同組合(同市南区)のストア、クリームチーズサンド専門店「ルソマサンド」(同)が開店する。 浜松ターミナル開発担当者は「地元で親しまれている店を集めた」と話している。
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松坂屋静岡店の水族館4月開館 ハリセンボン、クマノミ… 100種2200体展示へ
松坂屋静岡店(静岡市葵区)は9日、今春の全館リニューアルの一環で4月27日にオープンする都市型水族館「スマートアクアリウム静岡」の概要を発表した。44の水槽を並べ、ハリセンボンやクマノミなど約100種2200体を展示する。 本館7階の全フロアを活用し、広さは約1800平方メートル。「繋(つな)がる」「装う」などをテーマにした六つのエリアに分け、生息環境や生態系の多様性、生き物の色・模様の役割などについて紹介する。 同店の広報担当者は「生き物の美しさを感じるだけでなく、環境などについて学ぶきっかけを提供できれば」と話している。 営業時間は午前10時~午後8時。入場料は中学生以上が140
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田子重 沼津に新店舗オープン 東部地域初出店
食品スーパーの田子重(焼津市)は9日、沼津市西島町に新店舗をオープンした。県東部初出店。売り場面積は約2300平方メートルと、同社では最大規模になるという。 豊富な品ぞろえや、店内調理・加工にこだわった。世帯人員の縮小や働く女性の増加を捉えて各種総菜を充実させた。海産売り場では沼津港で水揚げされた魚介類を多く扱い、ワイン売り場も約800種類が並ぶ。総菜、海産、精肉、ベーカリーの各売り場は調理・加工の作業場が見えるようにした。 鉄骨3階建て。2、3階は駐車場になっている。営業時間は午前9時~翌午前0時。
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発酵あんこの菓子店オープン 人気料理教室主宰の辻村さん 静岡
静岡市内で発酵食の料理教室を主宰する辻村円さん(46)が9日、同市葵区新通に「発酵あんこ」を使った焼き菓子などの販売店「つきのか」を開く。「生活に手軽に発酵食を取り入れるお手伝いができれば」と意欲を見せる。 辻村さんは長女を妊娠中、栄養価が高いことから「飲む点滴」とも言われる甘酒に出合ったことをきっかけに、発酵食を学んだ。8年前に料理教室を始めたところ県外からも受講者が訪れ、今では3カ月先の教室の予約がすぐに埋まってしまうほど。「最近は新型コロナウイルス禍で健康的な食生活を心掛けている人が増えた」と実感を込める。 「体に良いおやつを作りたい」と試作を重ねてきたのが、砂糖を使わずに小豆と米
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お茶を楽しむラウンジ新設 舘山寺の旅館「界遠州」
星野リゾートはこのほど、浜松市西区の舘山寺温泉で運営する旅館「界 遠州」に、浜名湖を望みながら茶を味わえる「美茶楽ラウンジ」を開設した。 3階ロビーの一角を一新し、宿泊客が天竜茶や川根茶など県内13種の茶を飲み比べられるティーセラーや、水出し茶を楽しめるティースタンドを導入。20人ほどが利用可能な小上がりスペースや、コの字形カウンター(12席)を設けた。茶の歴史を解説するプログラムや、茶を使ったカクテルなどを提供する。 同旅館は2013年の開業当初から、茶を用いたもてなしに力を注ぐ。サービスマネジャーで、日本茶インストラクターの竹野晋平さん(41)は「自分に合ったお茶を見つけ、リラックス
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新県立図書館の設計者公募 審査結果を公表 東静岡駅南口に整備
静岡県教委は7日、JR東静岡駅南口の県有地に整備する新県立中央図書館について、設計者の選定に向け実施した公募型プロポーザルの結果を公表した。建築家らによる審査委員会は2次審査に参加した6社から、「C+A(シーラカンスアンドアソシエイツ)」、アイダアトリエ、日建設計の3社による設計企業体(JV)の提案を最優秀に選んだ。県教委は今後、契約締結に向け事業者と交渉する。 同JVは提案で、多数の資料を保管する図書館の機能を、人々が情報にアクセスする権利を保障する「知のサンクチュアリ(保護区)」と位置付けた。現在の図書館では利用者の目に触れていない書庫の書籍などを「資料体」として視覚化し、資料体を中心
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富士の芝田さん、コーヒー店開店 師匠の焙煎機で味追求 吉原商店街空き店舗に
富士市内でコーヒー専門店を営む芝田安弘さん(33)がこのほど、同市の吉原商店街の空き店舗を活用して新たな店舗「トロニカ珈琲焙煎(こーひーばいせん)所」を開店した。焙煎を学んだ都内の専門店の焙煎機を譲り受け、“師匠”の味を守りながら、地域との連携やコーヒー文化の発信を模索する。 芝田さんは2012年ごろから約5年間、東京都府中市の専門店「ストリングス」で小田啓二さん(64)から焙煎技術を教わった。17年に地元の富士市本市場に構えた「シュテルネ」は小規模ながら人気店になった。21年初めに小田さんが病で倒れて店をたたむことが決まり、大型焙煎機を引き取ることに。大きな機械を
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ロムニー鉄道、運行再開 伊豆・修善寺虹の郷、ファン来園
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で枕木の老朽化によって運休していたロムニー鉄道が工事を終え、5日に運行を再開した。待ちわびたファンが来園し、約7カ月ぶりの“再出発”を喜んだ。 ロムニー鉄道は枕木が腐食して運行できなくなり、昨年8月から休止していた。枕木約千本の交換が必要で、市がガバメントクラウドファンディングで工事費1千万円を募り、全国各地から1064万5230円の寄付が集まった。 運行再開式典で、菊地豊市長は「寄付していただいた人から『小さな頃から何度も乗っている』などの声をもらい、改めて魅力を感じた」と述べた。山下篤統括支配人は「今後も親子3世代が楽しめる施設
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静岡中心街に茶専門店 「きみくら」4月9日オープン カフェ併設
丸山製茶グループのきみくら(掛川市)は4月9日、静岡市葵区の中心市街地に茶専門店「日本茶きみくら静岡呉服町店」をオープンする。商品販売だけでなく、飲食が可能なカフェも併設する。出店は3店舗目で、掛川市外では初めて。 都市圏への出店で、茶の魅力発信と消費拡大を狙う。新店舗は約230平方メートルで、県内主要産地のリーフ茶や抹茶、茶菓子、茶道具などを販売する。茶の試飲も可能。茶寮スペースはカウンター6席とテーブル14席で、茶と和菓子のセットやパフェなどを提供する。 店舗を拠点に、茶関連のワークショップなど各種イベントも展開する。丸山勝久社長は「茶離れが進んだ要因として、消費者に茶の良さを十分に
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星の輝き1億個 浜松科学館、プラネタリウムを新調
浜松市と浜松科学館(同市中区)は1日、同館のプラネタリウムをリニューアルした。新たに約1億個の星を映し出す県内最大規模の光学式投影機を導入した。鈴木康友市長や協力企業の代表者らが出席し、記念式典を行った。 鈴木市長は「多くの子どもが天文に興味を持つきっかけとなってほしい」とあいさつし、新施設への期待を込めた。デモ投影では、市内から眺められる南の夜空を再現し、出席者が冬の夜空の星々を鑑賞した。 同館のプラネタリウムは老朽化に伴う機器更新のため、2021年10月から休止していた。06年導入の従来機器は約28万5千個の星を映し出したが、約350倍の星を投影できる最新機器に更新した。リニューアル
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アオイブリューイング(静岡市葵区)星野賢人さん 倒産から1年で復活「恩返しを」【しずおかクラフトビール新世代㉑】
運営会社の倒産に伴う醸造停止から1年。22日、復活なったアオイブリューイング(静岡市葵区)のビール3銘柄が市内3店舗で飲めるようになった。 2014年から稼働したかつての「アオイ」の代表的ブランドであるゴールデンエール、IPA、アルトを同じレシピで再現。同区のビアスタンド「ザ・パイント・シャック」では、午前11時の開店を待ちかねたように注文するファンもいた。アオイの醸造長星野賢人さん(35)は「ファンの期待が大きくプレッシャーを感じていたが、第1弾が完成してほっとした。醸造を重ね、品質をさらに高めていきたい」と気を引き締めた。 星野さんがアオイに入ったのは20年10月。広島市でのビール醸
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静活「ARTIE」開業 映像シアター/ボウリング…複合型施設
シネマコンプレックス運営などの静活(静岡市葵区、江崎和明社長)が手掛ける複合型エンターテインメント施設「ARTIE(アルティエ)」(同区七間町)が25日開業し、現地で記念式典が行われた。 施設は、立体的な映像でライブや演劇を鑑賞できるホログラムシアター「LIVLIV(リブリブ)」や、食事を同時に楽しめるボウリング場「Bolo(ボーロ)」などが入る。七間町通りに面して全天候型のイベント空間「ARTGARDEN(アートガーデン)」も備える。 式典では江崎社長や田辺信宏市長らがテープカットに臨んだ。江崎社長は「ここを発信地に静岡がエンターテインメントの光であふれる街になるよう全力を尽くす」とあ
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新図書館案、民家モチーフ 御殿場市が設計業者を選定
御殿場市は25日までに、玉穂地区に移転新築する市立図書館の設計業者について、公募型プロポーザルの結果、久米設計(東京都江東区)と蒼設計(御殿場市)の共同企業体を選んだと発表した。久米設計の提案は、御殿場の伝統的な民家をモチーフにした建物。市は提案内容をたたき台にして設計を詰める。 同社が提案した建物の屋根は六角形で、合併して御殿場市ができる前の旧6町村を表現した。最上部は「箱棟(はこむね)」と呼ばれる民家の屋根をイメージした。建物内から富士山の眺望が楽しめ、市民交流センター「ふじざくら」など近接する施設との行き来がしやすい配置にする。民家の居間を「コマ」と呼んだことにちなみ、コマと称する小
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伝統の親子丼、お弁当で再出発 静岡「中村屋」270年の歴史
約270年の歴史を刻んだ地元の味を伝え続けたい-。昨年12月いっぱいで閉店した親子丼専門店「中村屋」(静岡市葵区常磐町)店主の次女倉田沙也加さん(35)が3月から、弁当専門の卸売店として再出発する。倉田さんは「違った提供方法で、変わらない味をこれからも届けていく」と意気込む。 中村屋は江戸時代中期の1753年に創業。大正時代ごろから親子丼の提供を始め地元で親しまれてきたが、店舗の老朽化に加え、父親の幸佳さん(66)が体調を崩したことなどから、閉業を考え始めた。 就職で県外に出るなどした兄や姉には後を継ぐ意思はなく、両親は廃業の準備を進めたが、倉田さんは「多くの常連さんがいて、自分もこの味
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天竜ファミリータウン 「森のマルシェきころ」に新装 浜松
浜松市天竜区二俣町のクローバー通り商店街の商業施設「天竜ファミリータウン」が25日、「森のマルシェきころ」として新装開店する。前店舗を経営していた衣料品販売のイケダヤを中心に企業組合を立ち上げ、鮮魚や野菜、加工品など地産商品の販売所として生まれ変わった。 ファミリータウンは明治時代に同町で創業した池田屋呉服店(現イケダヤ)が1973年に開店した。長く商店街の顔としてにぎわったが、近隣の大型商業施設やスーパー開店のあおりを受け、2018年に核テナントの食品スーパーが撤退。客足が遠のき昨年1月、48年の歴史に幕を下ろした。 再出発に向けて地元天竜の有志で企業組合を設立。テナント方式を改め、鮮
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食堂「蒲原館」復活 23日再オープン 愛されたラーメンの味継承
昨年12月に閉店した静岡市清水区蒲原の食堂「蒲原館」が23日、屋号を引き継いだ地元企業グループ「スルガノホールディングス」の手により再オープンした。旧店主の望月昇さん(73)から指導を受けた同区草薙の杉山味乃里さん(41)が新店長を務め、地元で長く愛されてきたラーメンを継承し提供する。 蒲原館は1954年の創業。深い味わいのラーメンや丼物、カレーといった幅広いメニューで地元住民だけではなく県内外の人々に愛されてきた。 杉山さんのラーメン継承は閉店間際の昨年12月から始まった。望月さんから付きっきりで調理法を教わり、スープのレシピや麺もそのままに再現。「変わらない味を実現するためには引いて
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休業中の磐田グランドホテル 地元アピタのフードコートに出店 カレーやカツ丼…老舗の味800円台設定
今月から約2年間の全館建て替え工事に入った磐田グランドホテル(磐田市岩井)が、休業期間を活用して23日から、市内の大型施設「アピタ磐田店」(同市今之浦)のフードコートに飲食店を出店する。同店を運営するユニーによると、県外店舗を含め、ホテルレストランがフードコートに出店するのは初めてという。地域密着を掲げ、地元経済活性化や顧客との新たな接点づくりを目指す両者の考えが一致し、実現した。 「磐田グランドホテルアピタ店」が提供するメニューは4種類。スパイシータイカレーとポークカツ黒カレー、カツ丼、天丼の和洋4種類(それぞれテークアウトあり)。チンゲンサイや白ネギなど磐田産野菜をふんだんに取り入れた
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にゃんこ常駐 富士市にコワーキングスペース 猫の日にオープン
看板猫が常駐する珍しいコワーキングスペース「シャンミーユ」が22日、富士市米之宮町のアパート「パルクドミーユ」内にオープンする。仕事や勉強が快適にできるだけでなく、運営する一般社団法人「まちの遊民社」の篠原千津美代表が飼う保護猫2匹や犬も“出勤”し、癒やしを提供する。オープンは猫の日にした。 同所は2LDKのアパート2室を改装。自由席15席やシェアオフィス2室、キッチンなどがそろう。自由席の一部は会議室に使用できる。共有スペースや座席は別々に設けられ、犬猫が苦手な人も利用できる。 片方の共有スペースには、保護猫であるラグドールの「米丸」と「みいや」、週2日はラブラ
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自宅で♨楽しんで 温泉スタンド 伊豆に2月23日オープン
温泉供給事業などを手掛ける誠商事(沼津市)は23日、伊豆市上白岩の伊豆営業所に温泉スタンドをオープンする。 ガソリンスタンドのようにホースを使って持参したタンクなどに50度ほどの温泉を注ぐことができる。価格は100リットル100円。スタンドに隣接する事務所で専用のコインを1枚100円で販売している。コインの販売は平日の午前8時半から午後5時半まで。スタンドはいつでも利用できる。 担当者は「自宅で温泉を楽しんでほしい」と話した。 問い合わせは同営業所<電0558(83)2744>へ。
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マックスバリュ沼津南店が新装開店 地元の食材コーナー拡充
沼津市西島町のマックスバリュ沼津南店が19日、リニューアルオープンした。野菜や果物、加工品など県東部の地元食材を取り扱うコーナーを拡充したほか、健康的な食生活を提案するキッチンスタジオを新たに設けた。 地産地消にこだわった手作り総菜の品ぞろえを増やしたり、簡便・即食ニーズを踏まえて半調理品や冷凍食品を充実させたりした。系列店で県内初となるキッチンスタジオでは、メニュー紹介や食材の栄養セミナー、料理教室などを開催し、食や健康に関する情報を発信する。改装を機に店舗1階には、鮮魚、飲食店が併設した山正(同市)が新出店した。 沼津南店は2009年9月の開店で、直営売り場面積は2961平方メートル
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静波のホテルでワーケーション 牧之原にオープン
牧之原市静波のホテル「スウィングビーチ」内に19日、サーファーの小屋をイメージしたワーケーションルーム「ザ サーフ シャック」がオープンする。 既存観光拠点の再生と、高付加価値化を図る観光庁の事業の補助金を活用した取り組み。近隣で昨年開業したサーフィン競技用施設「静波サーフスタジアム」とともに、静波エリアのサーフィン文化を盛り上げる。 室内は約70平方メートル。ソファやテーブルのほか、Wi―Fi(ワイファイ)を備える。利用料は2時間550円からで、ホテル宿泊者は無料。 山西大輔支配人は「ホテル内のプールやゴルフ施設とともに活用し、仕事と遊びの両立に役立ててほしい」と話している。
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老舗金物店跡地に「ギャラリー鍋屋」 12代目店主新築「商店街の火消さない」 浜松市中区
浜松市中心部にある、ゆりの木通り商店街に17日、「ギャラリー鍋屋」(中区田町)がオープンした。江戸時代から続く金物店「鍋屋」が閉店し、12代目店主だった田中信之さん(78)が跡地に新築した。「コロナ禍で人通りが減った街中に足を運ぶきっかけにしたい」と街の発展への意欲は尽きない。 鍋屋は慶安2(1649)年の創業とされる。包丁や鍋といった家庭用はもちろん、鍵や計量器など幅広い品ぞろえで、市民の生活を支えてきた。一方、郊外への大型量販店の出店により、中心街は空洞化が進んだ。約2年前、田中さんは体調を崩したのを機に、閉店を決断した。 跡地は貸し店舗として活用を考えたが、商売を代々続けてきた場所
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沼津・アーケード名店街 空きスペース、モダンな店舗に 長泉のデザイナー君山さん「出店のモデルケースに」
沼津市町方町の沼津アーケード名店街にこのほど、オーディオ専門店の空きスペースを活用し、雑貨や食品などを扱うセレクトショップが誕生した。手掛けたのは、長泉町のデザイナー君山正好さん(49)。事務所を兼ねた店舗で、自身がデザインしたアパレルも販売している。君山さんは「再開発が検討されている名店街の活性化に貢献したい」と意気込む。 君山さんは昨年6月、長泉町の起業支援事業で、JR下土狩駅前の空き店舗に「デザインルーム4541」を開店。契約満了に伴い昨年末に閉店していた。移転先を探していたところ、知人のつてで名店街にあるオーディオ店「電気堂」の3階にある倉庫を借りることができた。物置状態だったスペ
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遠鉄ストア菊川店、17日新装開店 シャトレーゼ併設
食品スーパーの遠鉄ストア(浜松市中区)は17日、菊川市の同ストア菊川店をリニューアルオープンする。菓子製造・販売のシャトレーゼ(甲府市)のフランチャイズ店を初めてストアに併設した。 シャトレーゼは洋菓子80種類、和菓子40種類など200種類以上の商品をそろえる。同ストア菊川店は鮮魚や精肉などの品ぞろえを拡大する。 遠鉄ストアは昨年12月、シャトレーゼとフランチャイズ契約を締結した。
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松坂屋静岡店、初出店テナント一部発表 「回るお菓子売り場」は閉鎖
3月から4月にかけて新装オープンする松坂屋静岡店(静岡市葵区)は16日、新規出店する一部テナントを発表した。新業態5店を含む計40店舗が開店する。 県内初出店はファッションブランド「23区セレクト」「デッサン」、かりんとう販売の「麻布かりんと」の3店を公表した。 新業態はホームセンターのナフコ、エステのボディアーキなど。新たな来店動機を創出するという。 1971年に登場した地下1階のお菓子の量り売りコーナー「回るお菓子売り場」はリニューアルに伴い、閉鎖する。
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静岡・三保に商業施設 プロサーファー合志さん、夏の開業に向け奮闘
静岡市清水区三保でサーフショップなどを運営する「ゴーシーズ」の社長でプロウインドサーファーの合志明倫さん(48)=同区=が、三保半島の“入り口”の水上バス「三保のりば」近くに新コンセプトの商業施設を完成させようと奮闘中だ。開業は今夏。それに向け、昨春には隣接地の閉館したホテルを教育旅行や水上バスの待ち合いスペース用に改装した。合志さんは約30年住み、愛する三保の可能性を確信している。 新たにオープンさせるのは1階にレストラン、2階にキッチン付きの宿泊施設が入る商業施設。延べ床面積は約350平方メートル。2千平方メートル以上の敷地にサウナやバーベキュー施設を併設し、ア
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高級フルーツで至福のひととき パフェ専門店「ボヌール果実」(静岡市)【記者さんぽ|個店めぐり】
JR静岡駅から南へ徒歩10分ほどの石田街道沿い。「高級フルーツパフェ専門店 ボヌール果実」というお店を見つけました。黒を基調にしたシックな外観と対照的に、掲げられた果物どっさりのパフェの写真が色鮮やかでとてもキレイ。写真に目を奪われ、訪ねました。 「高級マンゴーパフェ」「贅沢三種類こだわり苺パフェ」「足立柿園の次郎柿パフェ」…。メニューは、パフェ、フルーツ盛り合わせ、無添加生ジュースなど、合わせて約30種類。季節により商品は変わるようです。 迷った末に「季節のフルーツパフェ マスクメロン入り」を注文しました。運ばれてきたパフェは高さ約30センチ、重さ576・5グラムとボリュ
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焼津駅前に「こども館」効果 周辺に出店希望増 港と一体、魅力創出期待【解説・主張しずおか】
焼津市の焼津駅前通り商店街に、にぎわい創出の兆しが徐々に見えてきた。子育て施設の開設を機に客層が変化。出店希望の相談が増えている。徒歩圏内の内港と一体化したまちづくりで、駅周辺地区に新たな可能性が広がりそうだ。 商店街はJR焼津駅南口から約400メートルの道路の両側に店舗や事務所が連なっている。一時期はシャッター街化が進んでいたが、2020年ごろから地元の若者が中心となり、空き店舗を活用した私設図書館やカフェ&ワークスペースを開設。若い人が訪れやすい下地が整ったところで、昨年夏に市がターントクルこども館を開館させると、子育て世代が立ち寄り始めるようになった。 営業店舗も増えている。21年
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洋菓子界にラリアット 富士市出身のプロレスラー近藤さん、地元富士でフィナンシェ専門店
富士市出身のプロレスラー近藤修司さん(44)が地元にオープンしたフランス由来の焼き菓子フィナンシェの専門店「バターブラザーズ」(同市国久保)が、人気を博している。近藤家の次男修司さんと、地元で美容院を営む三男孝幸さん(38)が強力タッグを組み、洋菓子の世界でも輝きを放つ。 近藤さんは「キングコングラリアット」を武器に、複数の団体で活躍してきた。現在は無所属で「ドラゴンゲート」や「DDT」の試合に出場する。 年齢を重ねる中で事業運営を考え、洋菓子で成功する友人に相談。フィナンシェを勧められ、孝幸さんを誘って2021年10月に開業した。近藤家が協力して店を切り盛りする。 十分焦がしたフラン
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静岡市産グッズ専門店誕生 横断バッグや食品サンプル… エスパルスドリームプラザ
静岡市清水区入船町のエスパルスドリームプラザにこのほど、市内の企業がデザインしたオリジナル雑貨などを集めた静岡産グッズ専門店「静岡工房」がオープンした。運営会社「ドリームプラザ」の直営店で「静岡新発見!!」をテーマに市内外への発信を目指す。 市内6企業団体と連携し、商品を出展した。児童に愛されてきた横断バッグや本物と見まがう精巧な食品サンプルグッズ、世界的に人気を博しているキャットフードなど、静岡発の自慢の製品が並んだ。今後は企業団体とコラボを進め、静岡工房限定商品の販売も予定しているという。 遠方からの来店客のほか、静岡市民にも地元企業、製品の魅力を再発見してもらおうと企画した。ドリー
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淡島ホテル、新会社が営業再開 2カ月半ぶり「お帰りなさいませ」
新会社での開業準備のため昨年11月末から臨時休館していた沼津市のリゾートホテル「淡島ホテル」が9日、元総支配人が設立した会社「フェニックス」により約2カ月半ぶりに営業を再開した。運営や施設面などを調整し、3月下旬以降の本格的な始動を目指す。 「お帰りなさいませ」-。明かりがともった館内で、スタッフが宿泊客を迎えた。初日は8組11人が宿泊。アルバイトとして勤務する元従業員がチェックインの手続きや客室への案内など、以前と変わらぬ接客サービスを提供した。 新型コロナウイルスまん延防止等重点措置の適用などを受け、今月の営業日は月の半分以下に設定し、1日の受け入れも10~15組に制限。施設も一部閉
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動画でおでかけ気分〈静岡・日本平ロープウェイ〉SNS人気「蛇口みかん」
ミカンがぎっしりと敷き詰められたデザインが目を引く「蛇口みかんジュース」。SNS映えするとして若者らの人気を集める。 昨年3月にリニューアルした静岡市清水区の日本平ロープウェイ日本平駅は、多世代が楽しめる観光施設に生まれ変わった。蛇口みかんジュースは1回200円で蛇口をひねると、県内産ミカンを搾ったフレッシュジュースが味わえる。 ロープウエーは日本平と、同市駿河区の久能山東照宮をつなぐ。運営する静岡鉄道が、開業当初から半世紀運営した日本平パークセンターを建て替えた。 新施設は木目調のモダンなデザイン。久能山東照宮や徳川家康にちなんだ土産物が充実し、フードコートも近く開設する予定。駿河湾
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日本一陥落も...浜松、ギョーザ販売多様化 自販機など拡大
総務省が8日発表した2021年家計調査で、世帯当たりのギョーザ購入額首位の座を宮崎市に明け渡し、2位になった浜松市。だが、市内では冷凍品を無人販売する専門店や自動販売機が相次いで登場し、市民の消費を後押ししている。ギョーザの販売多様化は県内に広がりを見せる。 中華レストラン五味八珍(浜松市東区)は21年4月、店舗敷地に冷凍のギョーザや総菜が買える自動販売機の設置を始めた。現在は市内4店舗のほか、静岡、御殿場市などの7店舗に拡大。売り上げは「14個入り、税込み400円」のギョーザが7割以上を占める。 同区の食品スーパー、フードマーケットマム天王店には同年、24時間無人販売所「肉の宝屋餃子」
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新聞販売店に@Sストア 沼津、スマホサービス展開
静岡新聞社・静岡放送のデジタルサービス「@S(アットエス)モバイル」や光回線インターネット「@Sひかり」を取り扱う「@Sストア三津店」が8日、沼津市内浦重寺の新聞販売店「GAKU三津オフィス」内にオープンした。 @Sモバイルは、自社開発したアプリを搭載した端末でニュースなどを閲覧できる格安スマホサービスで、使いやすいホーム画面が特徴。店舗ではスマートフォンなど端末の契約をはじめ、操作方法の説明やインターネット利用に関する相談にも対応する。要望に応じ、スマホケースのデザインも手掛ける。 県内では、静岡市駿河区、浜松市中区、藤枝市、磐田市に続く5店舗目で、新聞販売店での拠点化は初めて。GAK
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ホテルでeスポーツいかが 浜松に3月オープン 客室など有効活用
ホテル運営のアセント(浜松市中区)は3月1日、コンピューターゲームの腕前を競うeスポーツの専用施設「@G(アットジー)」をJR浜松駅南口に近いホテルアセント浜松にオープンする。 コロナ禍で客室稼働率が3割未満に低迷する中、施設を効率的に活用しようと地元で普及活動が進められているeスポーツに着目。同市中区の浜松学芸高やヤマハのeスポーツ部員らから募った意見を、パソコン機器やレイアウトなどに反映させて改装した。 4~9階の客室のうち、4階を青色発光ダイオード(LED)などで装飾した専用フロアとし、高性能パソコンを備えたシングルとツインルーム計17室を用意。さらに、1階の空きテナントにパソコン
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伊豆の山崎さん夫妻 地域ビジネス紹介「女性が相談できる場を」
伊豆市はこのほど、起業や事業展開などを学ぶ未来塾の最終講座を、市若者交流施設9izuを拠点にオンラインで開いた。 昨年5月に同市の伊豆箱根鉄道修善寺駅前にアウトドアショップを開店した移住者の山崎翔悟さん、和可奈さん夫妻が講師を務めた。県外出身の2人は移住先に伊豆を選んだ理由や物件探しで苦労した点、クラウドファンディングを活用した資金調達の流れなどを紹介した。店長を務める和可奈さんは「女性ならではの相談ができる場所が必要だと考えた」と話した。 地域ビジネスをテーマに昨年11月から毎回異なる講師を招いて全4回の講座を行った。
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富士宮をスイーツ王国に 「たこまん長屋門」開業、レストラン併設
菓子メーカー「たこ満」(本社・菊川市)は4日、県東部初となる新店舗「たこまん長屋門」を富士宮市大宮町にオープンした。中心市街地に位置する市有施設「長屋門」とレストラン棟を活用し、官民一体となって「食のまちづくり」を進めていく。たこ満の平松季哲会長は「富士宮をスイーツ王国にしていきたい」と意気込む。 空き店舗だった長屋門とレストラン棟について、富士宮市は2021年夏から地産地消やにぎわい創出に結びつく飲食事業と出店者を募集し、10月のプロポーザルでたこ満が建物使用者に決まった。 店舗前で開いたオープンセレモニーで、前堀誠社長は「創業からの強みを富士宮でも生かし、地域に愛されるお店をつくって
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キッシュ専門店、浜松駅前ホテルに開店 11日、呉竹荘
ホテル運営の呉竹荘(浜松市中区)は11日、フランスの家庭料理「キッシュ」の専門店をJR浜松駅前のビジネスホテル「北の庭 THE KURETAKESO」(同)にオープンする。 ホテル利用者が朝食時に使うレストラン会場を利用し、日中に「キッシュ・ド・ハママツ」として営業する。 市内の農水産物を活用しようと多様な食材が扱えるキッシュに着目した。バターや卵、小麦粉をベースにした生地に、浜名湖ノリやシラスなどを入れて円形に焼き上げた「海」「山」「畑」「定番」の4種をカットして提供する。使用食材は季節に応じて変える。 ランチコースはスープや副菜などが付き、1100~2200円(税込み)。テークアウ
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空き店舗活用 焼津に「制服リユース」期間限定開店 市起業支援で
焼津市が焼津駅前通り商店街の空き店舗を無料で貸し出し、将来の起業を支援する「チャレンジショップ」として新たに、学生服の買い取り販売「学生服リユースShopさくらや焼津店」が6月までの期間限定でオープンした。出店した内藤真由美さん(44)は「ここで基盤を作り、将来的に店舗を構えたい」と意欲を燃やす。 起業のきっかけは昨春、長女の高校入学で制服などの入学準備に多額の出費を要したことを疑問に持ったから。その頃、全国展開する学生服の再利用店の存在を知った。家に眠っている不要な学生服を買い取り、格安で販売して家計を支援する趣旨に賛同し、パートナー店として開業を決意した。 昨夏から準備に取りかかった
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バイクデザイナーから書店主に転身 掛川の庄田さん、ガレージ改装
バイクのデザイナーから本屋の店主に-。昨年11月、掛川市富部に一風変わった本屋がオープンした。店名は「本と、珈琲と、ときどきバイク。」。10坪(33平方メートル)ほどの敷地にバイクのガレージを改装した店を構えるのは庄田祐一さん(35)。「バイクと出合える場所を提供したい」と、11年間勤めた大手バイクメーカーを退職し、新たな挑戦を始めた。 庄田さんは美大を卒業後、プロダクトデザイナーとしてバイクの機能や外観をデザインする仕事をしていた。しかし、バイクに対するイメージが固定化していることに気づき、「バイクに出合う入り口の幅を広げたい」と、ものづくりの世界から転身。「やんちゃな印象が強いが、誰も
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新幹線停車増で定住促進を提言 静岡市、リニア開業後のまちづくり検討
静岡市は31日、リニア中央新幹線開業後のまちづくりを検討するため実施した調査研究結果を報告した。東海道新幹線の静岡駅への停車本数増加で交流人口拡大が見込まれるとし、長期的な視点に立って新たな産業の創出や定住促進に取り組むことなどを提言した。 葵区で開いた社会経済への影響予測に関する調査研究委員会で示した。開業後は新幹線の停車本数が1・3~2・7倍程度に増える可能性があるとして、リニア沿線都市との差別化や駅周辺の魅力度向上を図る必要性を指摘した。 企業や大学などへの聞き取りでは、東京や名古屋へのアクセスの良さ、産業集積を評価する声が上がった。一方で、雇用面の人材不足、市内の道路事情や公共交
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2月9日に営業再開 淡島ホテル、予約は1日から受付開始
臨時休館中の沼津市のリゾートホテル「淡島ホテル」は31日、公式ホームページなどで2月9日からの営業再開を発表した。1日午後8時から宿泊客の予約を受け付ける。 同ホテルによると、営業は週末中心に行い、予約開始後に公式サイト内で日程を確認できる。ホテルは営業日や使用施設を一部限定して再開し、段階的な本格始動を目指す。 営業再開翌日の2月10日は同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」に登場するキャラクターの誕生日で、記念日前後をホテルで祝いたいというファンの声が多く寄せられ、開業日を調整してきた。インターネット上では、営業再開を歓迎する投稿が広がっているという。
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旅気分 自然と文化“映える”伊東 大室山から霊峰くっきり
伊東市は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から世界ジオパークに認定された自然や、クラシカルな建物が残る温泉地の景観を生かして、映画やドラマなどのロケ誘致に力を入れている。1月中旬、個人旅行者にも魅力を伝えようと行われたモニターツアーに同行した。 参加者は首都圏に住む20~50代の女性15人。若者に人気を集めている、SNS映えする街並みや風景の写真を撮影しながら旅する“映え旅”を意識した1泊2日の行程は、大室山から始まった。 リフトで約6分間の空中散歩を楽しみ山頂に着くと、山、海、島々の大パノラマが広がった。この日は快晴で、雪をかぶった富士山もくっきり見えた。参加
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静岡市の街中に“文学喫茶” 獣医師夫妻、愛蔵書1500冊
1500冊の本に囲まれた喫茶店「電気読書座」が、静岡市葵区鷹匠にオープンした。清水区で動物病院を開業する獣医師の望月敬太さん(32)、杏さん(33)夫妻が「本は生活の一部。ゆったりと文学に触れられる拠点に、街中のにぎわいにもつながれば」と思いを込めた空間だ。 本棚に並ぶのは、敬太さんが学生時代から親しんできた愛蔵書。太宰治や坂口安吾、村上春樹、近年のベストセラー小説を中心に、エッセーや旅行ガイド、漫画も並ぶ。静鉄沿線のビル2階、30平方メートルほどだが、観葉植物とアンティーク家具、月替わりのコーヒーが落ち着いた読書時間を提供している。 店名の「電気」は、敬太さんが以前飼っていたウサギの名
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7月開館、新市民文化会館 磐田「かたりあ」ホールは2階層1508席
磐田市は26日、新市民文化会館「かたりあ」(同市上新屋)が7月30日に開館すると発表した。現在開館に向けて備品などの搬入を行っており、開館記念公演が8月2日に開かれる。鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て。延べ床面積7439平方メートル。コンサートなどを開く多目的ホールやリハーサル室のほか、防音機能付きの部屋などを設けた。席数は2階層で1508席。駐車場は325台分ある。 同館の周辺にはアミューズ豊田などの文化施設が集中している。草地博昭市長は「市民に愛される施設にしていきたい。周辺施設とともに一体を文化ゾーンとして活用したい」と話した。 旧市民文化会館(二之宮東)は老朽化などを理由に2016
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沼津の老舗すし店山正 鮮魚の卸・販売へ 業態拡充、攻めの姿勢貫く
沼津市の老舗すし店が2月から、鮮魚の卸と販売を開始する。全国の多彩な魚が集まる沼津港近くのスーパーに出店し、飲食と合わせて手掛ける。新型コロナ禍で業績が落ち込む中、あえて業態を拡充。「このまま沈むわけにはいかない」。新変異株「オミクロン株」の感染拡大で先行きに不透明感は増しているが、攻めの姿勢で打開を図る。 経営安定に向けて新たな収益を見込むのは、創業から50年ほどの歴史を持つ山正(竹下幸二社長)。以前から新業態を検討してきたが、コロナ禍を機に打って出ることに決めた。「コロナ以降は赤字続き。創業から今が最も苦しい」と3代目の竹下社長(46)。三島信用金庫の協力を得て、コロナ禍で新業態に挑
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学校跡地にグランピング施設 島田、3月オープン 校舎に浴室整備
2020年度末で閉校した島田市立湯日小の跡地を活用したグランピング施設「Glamping&Port 結(ゆい)」が、3月4日にオープンする。小学校を全面改装したグランピング施設は県内初。ファミリー層やワーケーション向けの利用を通じ、大井川流域活性化の拠点となることを目指す。 運営するのはアイワ不動産(静岡市)の子会社アイワコネクト(島田市湯日)。校庭部分に1棟貸し切りタイプのテント5種類21棟を配置し、それぞれバーベキュースペースなどを設けた。 校舎部分に浴室などを整備したほか、プールや体育館も利用でき、家庭科室での調理体験など小学校の懐かしい雰囲気を生かした宿泊者向けのサービスが売り
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麺だけじゃない! ソバの新たな魅力、家庭で 磐田出身のガレット店主、消費拡大へ料理教室
フランス・ブルターニュ地方発祥のソバ料理「ガレット」の専門店を東京都内で経営する磐田市出身の玉越幸雄さん(41)が全国のソバ生産者とタッグを組み、ガレットや地元食材を使ったソバ料理の教室を展開し始めた。その初教室を1月上旬、藤枝市で開催。手打ちそばが主流の国内で、ソバ料理の可能性を広げて家庭内消費を増やし、生産者とともにコロナ禍を乗り越えたいと意気込む。 玉越さんは浅草で国産のそば粉を使ったガレットと、りんごの発泡酒シードルを提供する専門店「フルール・ド・サラザン」を営む。20年ほど前に都内でガレットと出合い、ソバの新しい楽しみ方に魅了された。22歳で会社員を辞め、調理製菓専門学校に入学。
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浜松「家康ドラマ館」概要固まる 最新の城発掘成果VRで
浜松市は21日までに、2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」に合わせて浜松城(中区)そばに開設するドラマ館の概要を固めた。元城小跡地約1万7千平方メートルにドラマ館、店舗棟、事務所棟を造り、葵の御紋を描いた広場、城や御殿の遺構が見られるコーナーなどを設ける。近く着工し、23年1月開館を目指す。 元城小跡地は家康公が青年期を過ごした浜松城の一部。市の発掘調査で石垣や堀、二の丸御殿、枯れ山水庭園の存在を示す貴重な遺構が見つかった。市はドラマ館の敷地内で、来場者が自分のスマートフォンを使い仮想現実(VR)の映像で発掘の様子を見られる仕掛けや、石垣の実物展示を検討していて、最新の調査結果の発信
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「掛川駅前シンボルに」 複合ビル起工式で安全祈願 2024年4月開業予定
島田掛川信用金庫がJR掛川駅北口正面に建設する複合ビル「SKしんきん駅前プラザ」(仮称)の起工式が20日、現地で行われた。 同信金の役員や工事関係者、久保田崇掛川市長ら20人が出席して工事の安全を祈願した。同信金の市川公会長は「プラザが完成すると駅前のシンボルになる。建物を活用して掛川の発展に尽力したい」と述べ、伊藤勝英理事長は「今まで以上に地域の役に立てるよう努力していく」とあいさつした。 約3100平方メートルに駐車場棟とプラザ棟を整備する。駐車場棟は鉄骨4階建てで204台が収容可能。プラザ棟は鉄骨5階建てで、同信金の施設やホール、飲食施設、子育て支援施設が入る予定。 開業は202
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生まれ変わる建物 東伊豆町・稲取地区 空き家から集いの場に
高度成長期から平成初期にかけて団体旅行客が押し寄せ、にぎわいを見せた東伊豆町の温泉街・稲取地区。宿泊客の減少や高齢化で空き家が増えたこの地区で、空き物件のリノベーション(改修)を軸に、活性化を図ろうとする若者たちがいる。多くは学生時代に町外から稲取地区に関わりを持ち続け、中には移住した人も。住民たちも彼らを温かく迎え入れ、活動が花開こうとしている。 民家→宿泊施設 失敗糧に移住者奮闘 東伊豆町の稲取漁港にほど近い住宅地。車1台がようやく通れる路地を入ると、稲取では珍しい庭付きの民家が見える。同町の合同会社「so―an(そうあん)」の共同代表、荒武優希さん(30)は1月、空き家だ
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島田・伊久美産ビール 「KADODE」で堪能、バーガーと
島田市伊久美地区でホップ栽培に取り組む合同会社「ビアホップおおいがわ」(小林浩樹代表)が自社醸造したクラフトビールが、同市のKADODE OOIGAWAのハンバーガー屋「緑茶バーガーと麦酒」で提供されている。飲食店での常時提供は初。専用の注ぎ口「タップ」から注がれるビールは瓶詰めの工程がない分、酸化が少なく新鮮な状態で味わえるという。 同社は伊久美地区に志太地域初のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」を開業し、昨年末に自社醸造のクラフトビール3種類を完成させた。KADODEで提供が始まったのはそのうちの一つ、アワを隠し味に加えた「ペールエール」。 小林代表は「香りと苦
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東伊豆・稲取温泉 にぎわい創出へカフェ 住民、観光客憩いの場に
東伊豆町稲取の稲取温泉旅館協同組合(滝大輔組合長)は20日、温泉街の空き店舗を改修したカフェ「TATENOICHI(タテノイチ)」をオープンする。店舗を地元住民と観光客との交流拠点に位置付け、コロナ禍で疲弊する温泉街の新たなにぎわい創出を目指す。 カフェは滝組合長ら同温泉の若手旅館経営者が企画し、土産物店だった空き店舗を活用した。改修を担ったのは同町の若手建築家グループや地元のデザイナーら。費用は観光庁の補助金を活用したほか、クラウドファンディングでも募った。 店名は地区名の「立野一」が由来。「街全体を包むような店に」との思いから、看板商品にはクレープを選んだ。東伊豆町産のイチゴを使った
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コケの世界観伝えたい 元競輪選手の三浦さん、牧之原に専門店
元競輪選手で牧之原市でコケの生産に取り組む三浦隆平さん(41)がこのほど、コケの専門店「苔g(こけじぃ)」を同市大沢にオープンした。 民家を改装した店内には、シッポゴケやコウヤノマンネングサなど色や形が異なるコケがずらりと並ぶ。ガラス容器の中で小さな緑の世界が広がるコケのテラリウムや、陶器の上に盛られた大小さまざまなコケ玉も置かれ、一つ一つが独特な存在感を放つ。店内のワークショップスペースでは、コロナ禍で在宅時間が増える中、新たな趣味として人気を集めるコケのテラリウム制作も楽しめる。 秋田県出身の三浦さんは競輪選手として全国を駆け回り、2012年に現役を引退。その後は地元で花火師として働
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レクサス認定中古車店 静岡県内初、三島に開店
ネッツトヨタ静岡は14日、三島市富田町に静岡県内初となるレクサス認定中古車店をオープンした。新車登録から7年以内、走行距離7万キロ以下の認定基準を満たす中古車を常時20台ほど展示、販売する。 価格は主に300万円台以上で、自社販売した車両の下取りや元試乗車など「履歴がはっきりした中古車のみを取りそろえた」という。店舗はネッツトヨタの中古車センター敷地内に併設し、木材を使った温かみのある室内空間と開放的なテラス席を設けた。 多くのレクサス中古車を一堂に集めた店舗は珍しく、西川巧ゼネラルマネジャーは「車を見に来る感覚で気軽に足を運んでもらいたい」と語る。
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産直市4店を直営化 JAなんすん、1月14日改装オープン
JAなんすんは、地元農産物を販売する「産直市」4店舗を、出荷会員による自主運営からJA直営に切り替え、14日にリニューアルオープンする。営業時間の拡大や品ぞろえの充実などを図り、2024年には売り上げ1・6倍の達成を目指す。 直営化するのは、金岡産直市(沼津市東熊堂)、KAU~ら(同市東椎路)、長泉産直市(長泉町下土狩)、すそのふれあい市(裾野市佐野)。近隣農家が収穫したての農産物を出荷し、新鮮さと安全・安心を売りにしている。 近年は売り上げ、来店者数ともに減少傾向だったため、生産者の所得向上につなげようと同JAがてこ入れを決めた。出荷会員が高齢化しているため、運営の負担を軽減し、生産・
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ビール友達、夢を実現 三島に醸造所「ティールズ・ブリューイング」、今春本格稼働
三島市のクラフトビール醸造所「ティールズ・ブリューイング」が今春、本格的に醸造を始める。昨年12月18日、醸造所併設の飲食施設を先行開業した。同市でビール醸造所が創業するのは初めて。市内のビアパブで意気投合した二人が、約5年かけて夢を実現させる。 醸造担当で同社代表社員の秋田克彦さん(48)=新潟県出身=と店舗担当の川口聡さん(46)=三島市出身=は2016年、伊豆箱根鉄道三島広小路駅前にあった「ビアバール丸々」で出会った。「お互いの仕事など細かいことは何も知らなかった。楽しい飲み友達だった」(秋田さん) その後、秋田さんはビール醸造への、川口さんはビアパブ経営への情熱を募らせ、別々に
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静岡県庁 喫茶コーナー改装開店 面積拡大、「福産品」販売充実
障害者の就労支援として、静岡県庁東館2階に設置されている喫茶コーナー「喫茶ぴあ~」が6日、リニューアルオープンした。新型コロナウイルス対策の座席間隔確保や、県内福祉事業所の製品「福産品」の販売数増加に対応するため、店舗面積を拡大した。 喫茶ぴあ~は1997年に開店し、社会福祉法人明光会(静岡市)が委託を受けて運営している。隣接する会議スペースを廃止して客席を拡大し、店舗面積は約1・4倍の103・48平方メートル、座席数はほぼ倍増の40席となった。同会の就労継続支援B型事業所「パン工房あしくぼ」で製造したパンや、県内各地の福祉事業所の菓子や雑貨も販売する。 7日まで、新商品のスパイスカレー
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静岡市の名品もっと知って しずチカにアンテナショップ開設
静岡市は6日、市の地域ブランド「しずおか葵プレミアム」をテーマにしたアンテナショップをJR静岡駅北口地下広場しずチカに開設した。食品や工芸品の見本が並び、静岡市が誇る名品をPRしている。30日まで。 しずチカを活用して街中のにぎわい創出を図る社会実験の一環。焼き鳥やツナの缶詰、安倍川もちなどの食品、井川メンパ、げたなどの工芸品、静岡の小中学生におなじみの横断バッグや防災ずきんも展示している。 スマートフォンでQRコードを読み込むとその場でインターネット注文が可能。一部の展示品は駅構内の駿府楽市でも購入できる。 しずチカでコンシェルジュを務める海野靖章さん(66)は「県外の人はもちろん、
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絶景眺め仕事、息抜きに運動も 富士にワーケーション施設オープン
富士市大淵の複合型スポーツ施設「エスプラットフジスパーク」が元日から、施設内にコワーキングスペース「ワークプラット」を開設した。富士山と駿河湾を望む環境を生かした同市初の「ワーケーション」施設。同施設によると、運動施設を併設した宿泊型コワーキングスペースは珍しい。スポーツや地ビールを楽しみながら働ける環境を提供する。 元々は旧常葉大富士キャンパスの講義室だった会議室棟の2フロアを改修した。2階は間仕切りで隔てた個人ブース6室とオンライン会議用のモニターを備えた会議室(最大10人)2室を設けた。 3階はオープンスペースに、テーブル8台(32席)とカウンター6席を置き、富士山を眺めて休憩でき
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チョウザメ料理店オープンへ 函南で養殖「一大ブランドに」 シェフの舘野さん、埼玉から移住
函南町の新たな特産品を目指して養殖が始まったチョウザメの料理店が、8日に同町上沢にオープンする。15年前からチョウザメの調理に取り組むオーナーシェフの舘野毅さん(40)が埼玉県から同町に移住し、あぶりや刺し身などさまざまな料理を提供する。テークアウトの総菜も店頭に並べ、「函南の一大ブランドにしたい」と意気込む。 「味はタイ、食感はフグ」というチョウザメは骨の付き方が複雑で、調理には独特の技術が必要。舘野さんはキャビアの専門店で10年、チョウザメのイタリアンで5年シェフを務め、函南で養殖が始まったのを機に移住を決意した。旧すし店の調理設備を入れ替えてオープンし、当面はカウンターのみでお客を迎
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出雲殿互助会が保険事業を開始 磐田に店舗
冠婚葬祭の出雲殿互助会(浜松市中区)はこのほど、保険販売のアイリックコーポレーション(東京)とフランチャイズ契約を結び、保険事業を始めた。第1号の来店型ショップ「保険クリニック」を磐田市の大型商業施設「ららぽーと磐田」に開設した。 複数の保険会社商品を比較し、ニーズに合った商品を選ぶことができる。今後、他地域への出店も検討する。 クリニックに併設して同市初の互助会店舗「ららぽーと磐田店」を同時開設した。磐田エリアの互助会員約1万6千世帯を中心に、サービス拡充を図る。
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静岡・安心堂が新店舗 スイス時計「チューダー」販売
宝石、時計の安心堂(静岡市葵区)は23日、スイスの時計ブランド「チューダー」を県内で初めて扱う店舗「ANSHINDOウォッチギャラリー静岡」を同区呉服町に開店した。 売り場面積は約65平方メートル。同ブランドとイタリアの「パネライ」を扱う。マーケティング部の小林謙太郎部長は「時計初心者や若年層のファン開拓につなげたい」と話した。
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焼津に「聖地」誕生 ご当地マンガ「ひれみみっ娘」 施設を設置
焼津市の食品卸アサヒ・サプリエは、自社で制作した焼津を舞台にしたご当地マンガ「ひれみみっ娘」のキャラクターが登場する無料施設を本社敷地内に作った。作品の世界観をイメージしたバスを模したアトラクションや神社、キャラクター入り絵馬の自動販売機といった「映え」を意識した施設が並ぶ。池谷公彦社長は「焼津の新たな観光地となれば」と話す。 ご当地マンガの「聖地」とする施設構想は、池谷社長が7年前に焼津市に本社を構えて感じた「市内に子どもや大人が一日楽しめる施設がない」という思いが発端。自社制作しているマンガの世界観を具現化した施設にしようと、全社員でデザインを考案した。 メインのアトラクションは実際
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大井川鉄道 全線開通90年 記念入場券セットを販売
大井川鉄道(本社・島田市)は今月で本線の全線開通90周年を迎え、1931年当時の貴重な写真を使用した記念入場券セットを販売している。貨物輸送から観光へとかじを切り、地域の足の確保とともに蒸気機関車(SL)の維持・継承に務めた90年。同社の担当者は「これからも多様な楽しさを届けたい」と話している。 同社は1925年、奥大井からの木材搬出や電源開発の資材輸送を目的に創立した。本線は翌年着工し、金谷-横岡(現在は廃駅)の6・5キロ区間など7度の部分開通を経て、5年後には千頭までの39・5キロが全線開通した。入場券セットには全通記念式典の模様や開業初期に自社発注したSLの写真に加え、観光列車として
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沼津市内浦の憩いの場 再起へCF 地域が活気づく拠点に【湧水】
沼津市内浦重寺で11月に起きた火災で全焼した駄菓子屋兼飲食店「とらちゃん」。地域住民の憩いの場を復活させようと、クラウドファンディング(CF)による資金調達に乗り出した。CFを通じて地域の絆を強め、内浦を多くの人に知ってもらう機会につなげてほしい。 「とらちゃん」店主の石津太雅さん(45)は高知県から地域おこし協力隊として約4年半前に内浦地区に移住した。地域住民との交流を深め、地域の人に恩返しする場として、「親戚のお兄ちゃんの家」を目指して開店した。昼は駄菓子屋、夜はバーとして2019年9月に開業し、次第に地域に浸透。年齢を問わず住民に愛されていたという。 火災は突然だった。11月11日
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稲取温泉旅館協同組合(東伊豆町)滝大輔組合長/カフェ開業、若者集客へ【キーパーソン】
コロナ禍で客足が激減した東伊豆町の稲取温泉を活性化しようと、空き店舗を改修したカフェが2022年1月にオープンする。家業の旅館業を引き継いだ“若旦那”が中心となり、課題の若年層の取り込みを狙う。 ―カフェ開業の経緯は。 「組合長に就任したばかりで襲ったコロナ禍で、人一人いなくなった温泉街に危機感を覚えた。カフェ開業は観光庁の『高付加価値化推進事業』に応募し、採択されたプロジェクトの一環。元々課題だった若年層の取り込みが不可欠と感じ、同級生の正副組合長3人と、地元の若者たちでカフェの開業計画をまとめた。費用の一部はクラウドファンディングで募った」 ―カフェ開店の狙
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掛川駅前複合ビル、1月4日着工 島田掛川信金が正式発表
島田掛川信用金庫は20日、掛川市から購入した掛川駅前公有地での複合ビル建設計画について、2022年1月4日に開発事業に着手すると正式発表した。駅北口正面の約3100平方メートルに、204台が収容可能な「駐車場棟」と複合ビル「プラザ棟」を整備する。開業は24年4月を予定している。 駐車場棟は鉄骨4階建てで204台が収容可能。駐車場棟が完成する23年1月以降にプラザ棟の建設を開始する。鉄骨5階建てで、同信金の施設やレストラン、ホールなどが入る。建物の名称は「SKしんきん駅前プラザ」(仮称)。 当初は22年3月に開業予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で計画が遅れていた。同信金は「中
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シャトレーゼとFC契約締結 遠鉄ストア
遠鉄ストア(浜松市中区)は17日、菓子製造・販売のシャトレーゼ(甲府市)とフランチャイズ(FC)契約を結んだと発表した。来年2月、同ストア菊川店(菊川市)に最初の店舗を開業する。 シャトレーゼは400種に及ぶ菓子類のほか、アイスやパン、ワインなどを取り扱う。同ストアは、特に30~40代のファミリー層の需要が高いシャトレーゼの商品を通じて集客を図る狙い。食品スーパーとシャトレーゼのFC契約は東海4県で初めてという。 同ストア菊川店はコロナ禍で積極活用していなかったイートインスペースをシャトレーゼの売り場(約113平方メートル)に転用する。
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三島にPCRセンター 静岡県内3カ所目 検査料3300円から
新型コロナウイルスの感染の有無を調べる「PCR検査センター三島」が18日、JR三島駅からほど近い三島市一番町にオープンする。医療法人社団「アールアンドオー」が監修する民間検査センターで、静岡市葵区、浜松市中区に続いて県内3カ所目。 2日以内に結果が出る通常検査(3300円)、翌日中に判明する迅速検査(5500円)を行う。受検者はインターネットで事前に予約した上でセンターを訪れ、区分けされたブースで専用の容器に唾液を採取して回収ボックスに入れる。滞在時間は3~5分程度を見込んでいる。 営業時間は午前10時~午後6時で、予約枠は10分おきに設ける。検査の結果は予約時に登録したメールアドレスに
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掛川駅前複合ビル 1月着工 島田掛川信金方針 24年度開業目指す
掛川市が島田掛川信用金庫に売却したJR掛川駅前公有地での複合ビル建設計画で、同信金は17日までに、2022年1月に工事に着手する方針を固めた。1994年の大型商業施設撤退後、30年近くにわたって休眠状態だった駅前一等地の活用が本格化する。関係者への取材で分かった。 用地は駅北口正面の駅前西街区の約3100平方メートルで、現在は平面駐車場として活用されている。関係者によると、現在の駐車場は12月末で閉鎖し、複合ビルに併設する立体駐車場の建設工事を始める。整備後に複合ビルの建設を進めて、24年度の開業を目指す。 当初は22年3月の開業を見込んでいたが、構想策定後に起きた新型コロナウイルス感染
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サウジアラビアにヤマハ音楽教室開設 国公認の初の音楽教育施設
ヤマハは15日、サウジアラビアにヤマハ音楽教室を開設したと発表した。同社によると、同国公認の音楽教育施設は初めて。 音楽教室は11月、首都リヤドの商業施設にある楽器と音響機器を展示するショールームに併設した。子どもから大人まで幅広い世代が学べるピアノ、キーボード、エレキギター、バイオリンのプログラムを用意。ドラムや管楽器コースの開講も予定する。 同国は宗教的な規律が厳しく、公共の場での音楽の演奏や再生が禁止されていたが、石油への過度な依存からの脱却を目指す新開発プロジェクトで、音楽教室の運営が認められた。教育に熱心な富裕層や外国人労働者が多く、同社は首都以外の主要2都市でも音楽教室の開設
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御殿場「高嶺の森」整備着々 憩いの場として住民利用へ
映画制作などを手掛けるマディカル(御殿場市)が同市上小林に複合施設「高嶺(たかね)の森」の整備を進めている。緑に囲まれた施設のコンセプトは「こころがまるくなる場所」。訪れた人が非日常の中で心穏やかな時間を過ごし、「いろんなものに気付く場所にしたい」と企画運営担当の神田知子さん。地元住民が利用できる機会もつくるという。 高嶺の森は、高嶺パブリックゴルフクラブ跡地とその周辺に位置する。中核施設となるコテージが11月にオープンした。石が敷き詰められた小道に沿って立ち並ぶ10棟。室内にテレビはない。共に訪れた人と会話を楽しみ、相手の大切さに改めて気付いてほしいとの思いからだ。 富士山麓の豊かな自
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イチゴ狩り園オープン 伊豆の国、地域最大級
伊豆の国市の江間いちご狩り組合は14日、今期の開園式を同市の江間いちご狩りセンターで行った。期間は15日から来年5月8日まで。 JA伊豆の国によると、ビニールハウスは約90棟で伊豆地域最大級。組合員14人が約2ヘクタールで章姫と紅ほっぺを栽培している。イチゴは真っ赤に色づき、ハウス内には甘い香りがただよっている。 式典で八木基之組合長は「天候に恵まれ順調に育った。観光業は難しい状況にあるが、力を合わせて乗り切りたい」とあいさつした。山下正行市長は「市内観光の目玉の一つ。1人でも多くの人に楽しんでもらいたい」と期待した。 入園料は時期によって変動し1400円から2千円。予約不要で30分食
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徳川家関連2書状入手 静岡市、23年開館博物館で展示
静岡市はこのほど、徳川家にまつわる歴史史料2点を新たに入手した。徳川家康の孫で駿府城主だった徳川忠長(1606~33年)が父秀忠の側近に送った秀忠の体調を気遣う書状と、家康の四男で尾張の清洲藩主だった松平忠吉(1580~1607年)が駿府城改築前年の1606年に奈良・大和五条藩主の松倉重政に宛てた書状。2023年1月に同市葵区に開館する市歴史博物館に展示する。市歴史文化課の担当者は「江戸時代の駿府の歴史を語る上で貴重な史料。市でしか見られない書状としてPRしていきたい」と話している。 ◆徳川忠長の書状 駿府城主 忠長から父秀忠へ 忠長は1624~32年、駿府城主を務めた。書状は秀忠の側
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マム羽鳥店 16日新装開店
食品スーパー「フードマーケットマム」を運営するタカラ・エムシー(静岡市駿河区)は16日、同市葵区の羽鳥店を新装開店する。 駐車場を拡大し、精算のみ機械で行うセミセルフレジを導入した。上野拓社長は「売り場を広くし、品数を充実することができた」と語った。
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袋商ショップ 商高生、販売ノウハウ学ぶ 12日まで 袋井
袋井商業高(袋井市)で11日、全校を挙げて取り組む販売実習「第19回袋商ショップ」が始まった。感染症予防を徹底しながら、生徒約430人が“おもてなしの心”で来場者を出迎えている。12日まで。 実践を通じて経営や販売のノウハウを学ぶ恒例行事。生徒を中心に協力業者との打ち合わせ、ビジネスマナーの習得など1年かけて準備を進めてきた。 校内にはクラスごとに13店舗が並び、地元企業など32社から仕入れた農産品や海産物、喫茶用品、自動車、県内外の物産品などを取り扱っている。 販売のほか、茶道部主催のお茶会、同校や袋井特別支援学校の生徒が制作した作品の展示も行っている。新型コ
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地域密着の総菜店オープン 富士
農家の応援を通した地域密着をコンセプトにした総菜店「はんなりキッチン結」がこのほど、富士市森島にオープンした。市内で採れた野菜を使った料理を提供する。 野菜はJA富士市から直接仕入れ、サラダや肉料理の付け合わせに使っている。店内には採れたて野菜を販売するスペースも併設した。初日は開店を待ちわびた住民らが行列を作った。来店客は市内産キウイが隠し味の「ふじ結カレー」などを次々と手に取った。
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杏林堂薬局 長泉出店へ 駿東で初
ドラッグストアの杏林堂薬局(浜松市中区)が長泉町に新店舗「長泉中土狩店」を出店することが9日までに、同社などへの取材で分かった。県東部への出店は富士、富士宮市の4店舗に続く5店舗目で、駿東地区では初めてとなる。2022年6月のオープンを目指す。 出店予定地はパチンコ店の跡地で敷地面積は約6200平方メートル。駐車場は73台分を用意する。売り場面積は約1700平方メートル。調剤薬局を併設して処方箋を受け付けるほか、肉や魚などの生鮮食品も取り扱う。 同社は県西部を中心に88店舗を展開している。東部には2014年の富士松岡店(富士市)を振り出しに、21年4月には富士宮浅間店(富士宮市)を出店し
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ファッションビルに改装 浜松市中区のアーサー 3店舗集約
浜松市中区神明町のアパレル小売業アーサーがこのほど、市中心街のアーサービルをリノベーションした。街中に点在していた同社の3店舗を集約し、ファッションビルに改装した。リノベを担当した同社の平井宏祐さん(30)は「ビルの魅力を高め、街中の活性化にも貢献したい」と話している。 1950年代に建てられた同ビルの車庫や物置部屋などを模様替えした。1階にイタリアの皮革製品ブランド「イルビゾンテ」、2階に女性向けセレクトショップ「イヒメテュット」がいずれも肴町から移転した。このほか、オーダースーツなどを手掛ける「メンズキャッスルアーサー」が65年の創業から1階に店を構える。 11月の改装オープン以降、
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食用コオロギ、チップスやクッキーに… 富士で養殖、菓子など製造販売も
昆虫食が人気拡大の兆しを見せる中、就労支援事業などに取り組む都内の企業「オールコセイ」が10月から富士市川成島に開設した「富士ファーム」で静岡県内初とみられる食用昆虫の養殖を始めた。「BUGTIME(バグタイム)」のブランド名で菓子などの製造販売も手掛ける。同社は「昆虫飼育は、多様な働き方に適した新分野」とし、地域と連携しながら地元人材の雇用拡大を目指す。 同市の国道1号バイパス沿いのプレハブ。室温35度、湿度約50%に保たれた80平方メートルほどの内部には整然と棚が配置され、一つに約1千匹のコオロギが入った衣装ケース約50箱が並ぶ。現在、飼育するのはフタホシコオロギとヨーロッパイエコオロ
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文芸誌「高久書店」を創刊 掛川、市民へ表現の場提供
掛川市のほんわかブッククラブと高久書店は5日、文芸誌を創刊した。同クラブが町の書店を拠点に市民文芸を盛り上げようと企画した。6日、同書店で販売を開始した。 文芸「高久書店」には同市の児童文学作家小川雅子さん(56)のほか、地元で文化活動を行う16人が随筆や童話、俳句、詩、小説などを寄稿した。同クラブ代表の鴻野元希さん(71)と書店店主の高木久直さん(51)は「本はプロの作家だけが書くものではない。表現の自由を尊重し、市民が書く場を確保するのも町中の書店の使命」と語った。 同クラブと高久書店は昨年から俳句大賞を実施し、活動を広げている。文芸誌の創刊日は俳句大賞の授賞式の日に合わせた。式会場
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富士の子育て拠点完成 「みらいてらす」定住促進
富士市が旧元吉原幼稚園舎を活用して整備した「元吉原複合型子育て拠点 みらいてらす」で4日、完成の記念式典が開かれた。地元の子育て支援や、子育て世代の移住定住促進の拠点として多彩な活用を目指す。6日に利用開始した。 式典で小長井義正市長は「子育て支援の充実、地域のにぎわい、女性活躍推進が相乗効果を生み、市の新たな魅力になることを期待する」と述べた。住民や放課後児童クラブに通う小学生がテープカットをして祝った。 施設は2階建て。1階に地元の子どもたちが利用する放課後児童クラブや子育て支援センターを設置した。2階部分には子どもと一緒に過ごせる交流スペースや会議室、コワーキングスペースも配置した
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「自主退職の従業員呼び戻す」自らの手で覚悟の一歩【再建への道 淡島ホテル㊤】
「必ずスタッフを愛する淡島ホテルに呼び戻す。今は生活を立て直してください」。2日に沼津市の同ホテルで開かれた新会社「フェニックス」の設立記者会見で、社長に就任した元総支配人、杉森大樹さん(38)の視線の先には元従業員らの姿があった。会見は元従業員や取引先にも公開し、約100人が詰めかけた。給与の未払いで11月末に自主退職した仲間を思う言葉には、休業を余儀なくされたホテル再建への強い覚悟がにじんだ。 1991年、旧東京相和銀行(現東京スター銀行)の故長田庄一元会長が開業した会員制高級ホテルは、シラク元仏大統領らVIPが訪れる華やかさとは裏腹に、経営面は多額の負債を抱え自転車操業だったという。
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浜松ビーチコート計画 一部修正 サブコートに大屋根検討
浜松市は3日の市議会市民文教委員会で、遠州灘海浜公園江之島地区(同市南区)で進める全国最大規模のビーチコート整備計画の基本設計概要を説明した。1430席のメインスタンドを備えたセンターコート、二つのサブコートなどで構成し、国際大会対応の施設とする。サブコートの一つは大屋根の設置を検討する。2024年7月のオープン予定。 昨年まとめた基本計画を基に、競技団体の意見を踏まえて配置や設備を一部修正した。風の影響を抑えるためにセンターコートの位置を敷地の西側から東側に移し、中央に鉄骨3階建てのスタンドを設ける。競技団体に大会運営への支障がないことを確認した。風況調査を継続し、追加の対策も検討する。
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施設長寿命化専門「鈴与リニューアル」 鈴与建設の子会社開業
鈴与グループは1日、工場や倉庫、公共施設などのカーボンニュートラルや長寿命化を専門に担う「鈴与リニューアル」の営業を同日から開始した、と発表した。鈴与建設が100%出資する。 グループ内には事業所などのリニューアルを担う会社が複数あり、今回本格的なビジネス展開に合わせて一つに束ねた。鈴与リニューアルの担当者によると、高度成長期に建設された工場などはSDGs(持続可能な開発目標)の観点などからも補修工事が必要な時期を迎えていて、ニーズが高まってくると判断したという。 鈴与リニューアルは資本金2千万円。静岡市清水区に本社を置き、社長には元鈴与建設専務の望月信好氏が就いた。
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静岡茶&焼酎、バーボン… 小粋にお茶割り、東京・銀座に専門店
川根本町のお茶ブランド「クラフト・ティー」(新谷健司社長)はこのほど、静岡県産茶のお茶割りの専門店を東京都中央区銀座にオープンした。新型コロナウイルス緊急事態宣言の解除を受けた客足の回復を見込み、積極的に茶の消費拡大を図る。 茶の種類は川根本町や島田市、牧之原市、浜松市天竜区春野町などの緑茶、ほうじ茶、紅茶の計7種類。香りを際立たせるために、ティーバッグごとグラスに入れて提供する。味の変化も楽しんでもらいたいと、焼酎やバーボン、ブランデーなど7種類の酒で割る。「すっきりした味で飲みやすい」と幅広い世代に好評だという。 クラフト・ティーのほかに3店舗が入るシェア型レストラン「リダイン銀座」
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催事スペース無償提供、女性や若手の「可能性」後押し 浜松発企業、地域活性目指す
浜松市で創業し、衣料品などのリユース事業を手掛ける「スタンディングポイント」(東京都)が同市西区に開設したショップ「エコスタイル浜松入野店」で、催事スペースの無償提供を続けている。女性の社会進出や若手事業者の活動のきっかけを生み出し、「SDGs未来都市」として持続可能なまちづくりを目指す同市の地域活性化につなげたい考えだ。 11月上旬、洋服などが並ぶ同店内の一角で、割れた陶器などを漆で修復する伝統技法「金継ぎ」を体験するワークショップが開かれた。主婦ら女性数人が慣れない手つきながら、金継ぎで最も重要な「接着」と仕上げの「金粉まき」作業を体験した。 金継ぎは芸術的な美しさに加え、環境面も考
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東京駅直上ワークスペース 富士のブランド木材使用
JR東海が東京駅に直結した丸の内中央ビル内に12月開業する「エクスプレス・ワークラウンジ」に、富士市が提供した富士地域木材ブランド「フジヒノキメイド」が使用される。小長井義正市長がこのほど、同所を訪れて同社から提供への感謝状を受け取った。 同市が提供したのは、ヒノキの間伐材を使った厚さ6センチの集成材の天板6枚。利用者が必ず通る受付カウンターで使用される。端材を粉末にした素材で壁面を塗り壁に仕上げ、ヒノキが高級感あるラウンジの上質な質感に貢献した。 施設は東京駅直上に設ける「仕事場」で、個室や会議室を会員が利用できる。新富士駅駅ビルでフジヒノキメイドを使用した縁で、沿線地域の活性化や持続
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富士山新施設2028年夏供用開始 富士宮口5合目
静岡県は富士山富士宮口5合目(標高2400メートル)の来訪者施設「レストハウス」が3月に放火で焼失したことを受け、2028年夏の供用開始を目指して新しい施設を整備する。総事業費は概算で36億3千万円。このうち22~23年度に実施する設計の費用を1億5900万円と見込み、12月補正予算案に債務負担行為を設定した。 新しい来訪者施設は地盤調査の結果を踏まえ、旧施設東側の斜面に建設する。突発的な噴火に備え、山梨県側を含む富士山の施設では初のシェルター機能を持たせる。鉄筋コンクリート造の延べ床面積1800平方メートル。噴石、落石、暴風雨に耐える強固な施設とし、600人が一時避難できる態勢を整える。
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マックスバリュ裾野店 建て替えオープン、24時間営業
マックスバリュ東海は25日、裾野市佐野のマックスバリュ裾野店を開店した。老朽化した建物を建て替えた。 農産物や加工品など地元商品の拡充、健康的な食生活の提案、店内調理にこだわった総菜などを提供する。裾野市や三島市、長泉町を中心にネットスーパーサービスを開設。事前に注文した商品を車に乗ったまま受け取れる「ドライブピック」なども展開する。24時間営業、直営売り場面積は1896平方メートル。 敷地内にはドラッグストアや百円均一ショップなどを併設した。 マックスバリュ東海の担当者は「住民目線でコミュニケーションを取りながら、地域に根ざした店舗を目指したい」としている。
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空きビル活用 住民に披露 沼津でイベント 古道具店など出店
JR沼津駅から徒歩5分―。沼津市の中心市街地にある4階建て空きビルの活用を模索するイベントがこのほど、同所で開かれた。試行的に入居する飲食店や古道具店など約10組が活動状況を市民らに紹介し、空きビル活用の可能性を探った。 取り組むのはレイバー建築設計事務所(沼津市)と勝亦丸山建築計画(富士市)。沼津市の「まちなか居住促進事業」の委託を受けて始めた。同市大手町にある1979年築の元靴店が入っていたビルを活用する。本格的な活用を進める上で建物の雰囲気を感じてもらうため、2022年3月まで無料で入居希望者に貸し出している。 今回のイベントには空きビルへ入居するコーヒーやピザなどの飲食店や古道具
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浜松湖西豊橋道路 西側ルートに決定 IC5カ所設置方針
東名高速道三ケ日ジャンクション(JCT)と三河港(愛知県豊橋市)を結ぶ「浜松湖西豊橋道路」の計画を審議する国土交通省の委員会は24日、名古屋市で第3回会合を開き、湖西市を通る三つのルート案の中から「西側ルート」を承認した。浜松市北区三ケ日町や湖西市太田付近など5カ所にインターチェンジ(IC)を設置する方針も示された。 西側ルートは延長約26キロ。豊橋市街地と同市二川地区の間を通る。三ケ日JCT-三河港間を短距離で結び、最も時間短縮が見込めることなどから3案の中から選定した。予定するIC周辺に立地する事業所が多く、大型車などの利用が最も多いと想定されるため、幹線道路の渋滞解消や事故防止にもつ
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東三河の農業支援 サーラが子会社設立 12月豊橋駅前に
サーラコーポレーション(豊橋市)は24日の取締役会で、東三河地域で農業関連の起業支援や人材育成などを手掛ける子会社「エムキャンパス」を設立すると決めた。 設立予定日は12月1日。資本金1千万円。同地域の企業や大学と連携し、食や農業を通じた地域活性化を目指す。豊橋駅前の再開発事業の一つとして建設され、11月27日にオープンする地上24階の複合ビル「エムキャンパス イースト」に入る。
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幼なじみ 旅館の若旦那3人結束 稲取温泉にカフェ開業目指す
東伊豆町の稲取温泉の若手旅館経営者3人が中心となり、海岸に近い温泉街の空き店舗を改修し、カフェの開業を目指している。稲取の新たな魅力を発掘、発信していく拠点と位置付ける。さらに、「観光客と地元客の交流の場に」と町に関わる若者の力を借り、年末の開業に向けて汗を流す。改修費の一部はクラウドファンディングで募っている。 企画したのは、稲取温泉旅館協同組合長の滝大輔さん(40)=稲取東海ホテル社長=と、共に副組合長の定居宏康さん(40)=喜久多グループ専務=、加藤晃太さん(39)=ホテル銀水荘社長=。3人は同学年、家業の旅館も隣同士の幼なじみだ。 団体旅行を中心にかつてにぎわった稲取の温泉街。定
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不思議な世界へようこそ 「魔法のティータイム ヴェルベナ」(静岡市葵区)【記者さんぽ|個店めぐり】
「まるでおとぎの世界に来たよう」「今まで静岡にはなかったお店」。そんな情報を聞きつけ、静岡市葵区七間町のカフェ「魔法のティータイム ヴェルベナ」を訪ねてみました。お店はJR静岡駅から徒歩約15分の、静岡東宝会館やワシントンホテルプラザが並ぶ七間町通りに10月末にオープンしたばかり。ファンタジーの世界観で内外装や料理にこだわっていて、通りを歩く人々も思わず立ち止まってしまうほどです。 出迎えてくれたのは店長の南條未由さん(19)。静岡大学農学部に通う大学生です。なぜ現役の大学生が? 気になるところは追々聞いてみることにして、まずは店内に。 店長の南條さん。現役の大学生で
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プレ葉ウォーク新装 浜松地域最大級の子ども用品関連売り場も
ユニー(愛知県稲沢市)は19日、浜松市浜北区で運営するモール型ショッピングセンター「プレ葉ウォーク浜北」を新装開店した。直営の売り場面積を約1万2900平方メートルと2割増やした。地域の子育て層らの需要を取り込み、近隣の競合施設に対応する。 直営売り場の増床は、浜北区周辺で人口が増加傾向にあり、ドラッグストアやスーパーマーケット、複合商業施設といった競合店も増加している点を踏まえた。従来の客層に加え、持ち家があって趣味などに敏感な「ニューファミリー層」にも訴求していく考え。 店舗数は約140店と新装前より10店ほど減らした。その分、専門店化した直営売り場を新たに導入し、集客力向上を狙う。
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沼津魚がし鮨 沼津港の店舗、リニューアル 座席減でゆったり
「沼津魚がし鮨(ずし)」を展開する沓間水産は、沼津市の沼津港の港店を建て替え、19日に本店としてリニューアルオープンした。 港店は自社加工場が近く、新鮮な魚介類を生かしたメニューをそろえる人気店。一方で、老朽化が進んでいたため、賃借していた土地と建物を取得した上で建て替えた。客席数は53席と前店舗から20席程度減らし、通路スペースを広く確保するなど、ゆったりと飲食を楽しんでもらえるようにした。 20、21の両日はオープン記念として本マグロの解体ショーを行うほか、マグロづくしの限定メニューなどを用意する。
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清水銀行磐田支店 新築移転し開店
清水銀行はこのほど、磐田市中泉に磐田支店を新築移転オープンした。資産運用などのニーズの増加に対応し、相談機能を強化する。 新店舗は前支店から約160メートル東側で鉄骨2階建て。延べ床面積約430平方メートル。コンサルティングスペースを2カ所、応接室を2室備えて従来より拡充し、駐車場は7台増の10台分とした。 磐田支店は1954年にオープンし、市内唯一の店舗。記念式典で岩山靖宏頭取は「時代に合わせたデジタルへの対応とともに、店舗を拠点にお客様に寄り添い、地域に貢献したい」と述べた。草地博昭市長や地元関係者らとテープカットした。
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静岡のクラフトビール醸造所、浜松に進出 地元専門店の隣に開店、中心街活性化へタッグ
浜松市の中心街に19日、静岡市駿河区のクラフトビール醸造所「ウエストコーストブルーイング」がビアバーを初出店する。浜松市中区田町の醸造所兼バー「オクタゴンブリューイング」の隣に開店。両店がタッグを組み、コロナ禍で疲弊する中心街の活性化を目指す。 ビアバー「オアシス」ではホップの風味をふんだんに効かせた米国流ビールを提供するほか、静岡産缶ビールや浜松の飲食店のフライドチキンも販売する。店の奥にはたき火台付きの中庭も構える。 オクタゴンブリューイングを運営する丸八不動産(同市中区)が今回の浜松進出の話を聞き、誘致した。異なるクラフトビールの店舗が隣接して営業するケースは国内では非常に珍しいと
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ヴィノスやまざき 銀座に新店舗 静岡県地酒、つまみも並ぶ
酒類販売のヴィノスやまざき(静岡市)は18日、ワインの一大イベントとされるボージョレ・ヌーボーの解禁日に合わせ、東京・銀座に新店舗をオープンする。 店舗面積は約130平方メートル。世界各国から直輸入したワイン約300種を取り扱う。静岡の地酒を中心に日本酒もそろえたほか、静岡市の日本平産オリーブ新漬けなどのつまみも並ぶ。 オープンに先立ち、16日は内覧会と式典を開き、種本祐子社長は「新しい時代に合ったお客さまの役に立てるよう頑張りたい」と述べた。
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松坂屋静岡店、体験・滞在型エリア構築へ ナフコが百貨店初出店
25年ぶりの全館リニューアル計画を17日発表した松坂屋静岡店の落合功男店長は、目標とする店舗ビジョンに「目的地となる地域共生型百価店(ひゃっかてん)」を掲げた。小売りだけでなく、家族や友人で楽しめる体験・滞在型エリアの構築を目指す。 新テナントに、ホームセンターのナフコが百貨店に初出店する。リビングやキッチン、寝室などさまざまな場面での多彩なコーディネートを来店客に提案する。このほか健康と美容をテーマにしたゾーンなども設け、エステやフィットネスなどのテナント集積を目指す。本館7階に新設するアクアリウム(水族館)の詳細は未定とした。 開店90周年を迎える2022年から24年にかけて段階的に
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松坂屋静岡店、25年ぶり大規模改装 都市型アクアリウム開設へ
松坂屋静岡店(静岡市葵区)は17日、2022年春にリニューアルオープンすると発表した。25年ぶりの大規模改装を実施し、7階に都市型アクアリウム(水族館)を開設する。 総事業費は17億円を見込む。第1期改装で売り場面積の55%をリニューアルし、24年春までにかけて段階的にオープンする。アクアリウムの規模や展示内容は調整中。「コト消費」を軸に、新たな体験・滞在型の施設で駅前のにぎわい創出を狙う。 商品分野や性別で区分けした店舗構成から、来店客が自身のライフスタイルに合わせて買い回りしやすい店に転換する。同日午前に同店で開いた会見で落合功男店長は「JR静岡駅前エリアの活性化の大きな契機となり、
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焼津市小屋敷に豊田支店新築オープン しずおか焼津信金
しずおか焼津信用金庫豊田支店(池村直支店長)が15日、焼津市小屋敷に新築オープンした。 新店舗は鉄骨造り2階建てで、総床面積は約484平方メートル。非接触型の現金自動預払機(ATM)2台を設置した。多目的トイレや点字ブロックを完備し、バリアフリーに対応した。開店前のセレモニーでは、田形和幸理事長らがテープカットを行うなどして完成を祝った。 同支店は1984年、旧焼津信金豊田支店として開設した。旧店舗の老朽化に伴い、1月から建て替え作業を進めていた。
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沼津駅北口にホテルくれたけイン開業 静岡県東部6施設目
宿泊業などを手掛ける呉竹荘グループは15日、JR沼津駅北口(沼津市高島町)にホテル「くれたけインプレミアム沼津北口駅前」を開業した。駅の至近にあり、観光客やビジネスマンなど幅広い利用者を想定する。同社のホテルは静岡県東部6施設目。 全158室。地上12階建て。延べ床面積は約4264平方メートル。男女別の大浴場を設けるなど他社との違いを際立たせた。広さが異なる3タイプのシングルのほか、畳を敷くなど趣を異にしたツインやバリアフリーの浴室を設けた部屋も用意した。 同社は駅南口にリバーサイドホテルを構え、駅を挟んで誘客を図る。初年度は稼働率75%を見込む。同日セレモニーが開かれ、山下顕広専務は「
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静岡銀行 ローンセンターを移転・集約 コンサル拠点新設
静岡銀行は12月、登呂(静岡市駿河区)と浜松中央(浜松市中区)、成子(同区)の3支店にあるローンセンターを移転・集約し、静岡、浜松両市にコンサルティング業務に特化した拠点施設「ライフデザインステーション」を新設する。 新施設は旧東静岡駅支店(静岡市駿河区)と旧相生支店(浜松市中区)に設け、同月6日と13日にそれぞれ開業する。住宅ローン中心の相談窓口だったローンセンターの機能を拡充し、保険担当者も常駐させるなどして顧客のライフイベントに関する相談に幅広く対応する。 静岡銀は今後、県内の他のローンセンターについても順次、名称をライフデザインステーションに切り替える。
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“新様式”旅館、沼津で22年1月開業 静岡の竹屋旅館、「滞在型」に照準
ホテル経営の竹屋旅館(静岡市清水区)は2022年1月、沼津市戸田に同社2カ所目となる宿泊施設として、旅館「AWA Nishi―Izu」を開業する。新型コロナウイルス感染拡大で変化した生活様式を踏まえ、リラックスできる場所で休暇を組み合わせて仕事をする働き方「ワーケーション」など新しい滞在型観光サービスを、地域を巻き込みながら組成・発信していく。 元旅館だった鉄筋コンクリート5階建ての建物と土地を3月に取得し、現在は内外装を全面改装中。客室数は22室を設け、需要が見込みにくい旧宴会場は通信環境を充実させたコワーキング(共働)スペースとして整備する。 コロナ禍で一層高まった健康志向を受け、現
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23年開館の静岡市の歴史博物館 徳川家康書状など目玉、130点展示へ
静岡市議会のまちづくり拠点調査特別委員会(望月俊明委員長)は11日、市役所静岡庁舎で会合を開き、旧青葉小跡地(葵区)に建設中の歴史博物館などを巡り意見を交わした。市歴史文化課は2023年1月の開館時に130点の資料を展示する方針を明らかにした。駿府城公園のお堀を巡る遊覧船「葵舟」などとの共通チケットの販売も検討する。 同課の中川将巳課長は「展示資料のうち本物は70~80点用意し、それ以外は複製品になる」と説明。「東海道図屏風(びょうぶ)」「徳川家康書状」などを展示品の目玉に挙げた。静岡浅間神社や久能山東照宮が収蔵する甲冑(かっちゅう)を忠実に再現した模造品も展示する。企画展も年4回程度開催
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起業ここから 三島に拠点「LtGスタートアップスタジオ」開業
三島市大社町で12日、起業や新事業の立ち上げを目指す人たちが集まる「LtGスタートアップスタジオ」がオープンする。事業の種別を問わずに格安の料金で施設を利用でき、常駐する金融機関の職員への相談も可能。アイデアがアイデアを生む好循環をつくり出し、地方から世界に向けた新たなビジネスの創出を狙う。 利用者は事前に事業計画を提出し、プレゼンテーションでの審査を経て決定する。対話型フリースペースや個人ブースなどを設置するものの、単なるテレワークスペースではなく事業の進ちょく状況をチェックしながら3カ月ごとに会員の更新も行う。施設運営者は「大切なのは情熱。そして狙う市場はどこか。いろんな指標で見ていき
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スルガ銀行「次世代型店舗」拡大方針 カウンター業務解消へ
スルガ銀行の嵯峨行介社長は8日、従来のカウンター対応をなくした「次世代型店舗」を増やしていく方針を明らかにした。スルガ銀最初となる厚木支店(神奈川県厚木市)と、同日開店した富士吉原支店(富士市南町)の状況を見極め、「新しいスタイルを確立したい」とした。 スルガ銀が店舗を構える静岡と神奈川両県で区分する25エリア(静岡15、神奈川10)の中核店「ハブ店」(25店舗)を軸に導入を検討する。ハブ店の富士吉原支店は県内でも顧客が多く、法人利用も同市の主力の製紙や紙加工業をはじめ上位に位置する。 同支店は古くからの顧客が多く、新店舗移築を契機に、より利便性を向上させた店舗に衣替えしようと、1年以上
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愛された食堂「蒲原館」12月19日閉店 味継承に地元企業名乗り
静岡市清水区蒲原で67年続く食堂「蒲原館」が12月19日、閉店する。店主の望月昇さん(72)が引退を決意し、家業に幕を引くことを決めた。ただ、蒲原名物の味を絶やすまいと地元企業が手を上げ、屋号はそのままに来年にも後継店舗が開く予定だ。望月さんは「ホッとした。味は残るんだな」と目を細くした。 蒲原館の原点は先々代が営んでいた同名の旅館。1954年、先代夫妻が一角に食堂を併設し、今につながる店の歴史が始まった。 望月さんが店を継いでからはメニュー改良に力を入れた。創業時から看板のラーメンも、風味を豊かにするために煮干しや昆布などのだしを加え、今の味を作り出した。家族みんなで食事を楽しめるよう
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記者コラム「清流」 熱意と行動力
小山町役場近くの商店街にある精肉店の一角で営業するコーヒー店「山下珈琲(コーヒー)」。店主の山下拓也さん(37)が川崎市から移って開いた。妻の実家とはいえ、にぎわっているとは言いがたい商店街での営業に不安はないか。失礼を承知で聞くと「全然不安はない。可能性がある」。即答に驚いた。 空き家を活用すれば初期費用を抑えて開業できる。後に続く若者が現れれば商店街はよみがえる-。山下さんは思い描く。近くの空き家で開かれたイベントに出店し、近隣店舗と協力して客に回遊を促す試みを始めるなど精力的に活動する。 「金がない。行政が動かない」。こんな言葉を何度も聞いてきた。だが、地域を盛り上げるのは情熱と行
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なすび パン製造販売に参入 グランシップ内店舗の業態転換
AFC―HDアムスライフサイエンスの子会社で飲食店経営のなすび(静岡市清水区)は、パンの製造・販売事業に参入する。静岡市駿河区のグランシップ内の店舗を業態転換し、「ベーカリー&カフェ ギャレイ」として10日に開業する。 今秋に焼肉店、回転ずし店を相次いで開業し、個人向け業態を強化している戦略の第3弾。国産とカナダ産の小麦粉に駿河湾の海洋深層水から作った粗塩、無添加バターなどを加えた生地を焼き上げたパンが看板商品。店内飲食と持ち帰りの両方に対応する。 営業は午前11時~午後6時。不定休。
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花や緑 大規模霊園整備へ 浜松市北区「はままつ悠久の杜」
墓地運営業の公益財団法人はままつ悠久の杜(浜松市中区)は、同市北区細江町周辺で面積約6万5千平方メートルの大規模霊園の整備を進めている。同市内での慢性的な墓地不足に対応する。近年の葬祭ニーズの変化も捉え、花や緑を生かした空間の整備を目指す。 北区細江町中川と西区大山町にまたがる姫街道沿いの旧ゴルフ場跡地に約7千区画を造成し、2022年5月に開業する予定。 霊園内を四季の草花で彩り、一般的な墓地以外に花壇や芝生、樹木を配した墓地のエリアを設ける。イベントを開催できる地域交流スペースも設置予定。二橋雅夫理事長は「公園のような安らぎを感じられる場所にしたい」と話す。 同法人などによると、市内
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サクサク「海の幸」おかえり 由比・浜のかきあげや 19日再開
コロナ禍で1年半ほど休業していた静岡市清水区の由比港漁協直営店「浜のかきあげや」が19日、営業を再開した。旬のサクラエビを味わおうと市内外から多くの人が集まり、港周辺は久方ぶりに活気があふれた。 正午ごろ、店の前には名物のサクラエビのかき揚げや生エビ丼を求める客で数時間待ちの長い列ができた。藤枝市から来たという80代の女性2人組は「2時間並んでようやく買えた」「本当においしく、待ったかいがあった」とサクサクのかき揚げを楽しんでいた。 同漁協によると、初日は4時間の営業で約400人が来場したという。同店は毎週金―日曜日と祝日の営業で、21日まで営業再開を記念した各商品200円引きの特別販売
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食品ロス削減へ 大学生が呼び掛け 静岡3店舗でフードドライブ
食品スーパーの静鉄ストアは31日、静岡市内の3店舗で、家庭で余った食品を寄付する「フードドライブ」の促進キャンペーンを行った。常葉大の学生が参加し、余剰食品の有効活用を呼び掛けた。 「食品ロス削減月間」に伴う活動の一環。同市葵区の田町店では、開店直後からレトルト食品などを持ち込む人が相次いだ。受け付けを担当した同大2年の平田惟斗さん(19)は「SDGsが注目される中、自分と身近なところから関わりたかった。思っていた以上に寄付に来てくれた」と喜んだ。 同社は日ごろから、全店舗の出入り口などに回収ボックスを設置し、フードドライブに協力している。1年間で12トンほどの食品が集まるという。
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肉屋の珈琲店 自家焙煎、人気じわり 小山町・落合商店街
小山町の落合商店街にある押尾精肉店の一角で営業する「山下珈琲(コーヒー)」の人気がじわりと高まっている。精肉店店主の娘婿、山下拓也さん(37)が3月にオープンし、自家焙煎(ばいせん)の豆を用意する。来店客に回遊を促す試みを始めるなど、町に新たな息吹を吹き込んでいる。 精肉店の揚げ物コーナーだった場所に店を構え、現在は9種類の豆を取りそろえる。客の好みを聞いて豆を選び、ハンドドリップして提供している。近隣住民や町役場職員がリピーターとなり、遠方から訪れる客もいる。 山下さんは香川県出身。アパレル会社を経て、開業を視野に大手コーヒーショップで勤務していた。妻の美里さん(33)の実家の事情で昨
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カフェに子どもの学び場 学生らが支援 静岡・葵区人宿町
カフェに無料の寺子屋を開き、子どもの学びを支援する学生らのNPO法人「Cafe de(カフェ・デ)寺子屋」が10月、静岡市葵区人宿町の喫茶店「宇田川ベースカフェ」に「寺子屋べーす」を開設した。毎週水曜と金曜、喫茶店営業の終了後の店内を学習スペースとして開放する。 同NPOは子どもたちに自発的に学ぶ場を提供しようと全国で活動している。県内の寺子屋開設は焼津市、浜松市に続き3カ所目。 28日には静岡大をはじめとする学生4人が寺子屋べーすで地元の子どもたちの学習を手助けした。小学1年から中学3年の児童生徒5人が参加。漢字や算数のドリルを持参し、問題を解いた。学生らは子どもたちの考える時間を大
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専門学生がフラワーショップ 静岡市・新静岡セノバ、31日まで
静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)のフラワーデザイン科2年生による期間限定フラワーショップ「&.(アンドット)」が29日、同区の新静岡セノバけやき口にオープンした。31日まで。 学生22人がショップ企画から仕入れ、商品陳列、接客など全てに携わった。当日朝に仕入れた生花、本物の植物を加工したアクセサリー、手作りのドライフラワーなど多彩な商品を用意した。店名に込めた「あなたに花と」「安堵(あんど)」のコンセプトにこだわり、温かみのあるデザインで統一された商品が来店者の目を引いている。 ショップの会長を務める竹下陽菜さん(20)は「コロナで延びた開催時期を有効に使い、可能な限りの理想の店舗に仕
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静岡県内最大 満咲(まんさく)牧場着工へ 湖西で地鎮祭
湖西市太田で静岡県内最大の乳牛牧場の開業を目指している満咲(まんさく)牧場が29日、整備予定地で地鎮祭を執り行った。関係者約20人が参加し、来秋の完成に向けて工事の安全を祈願した。 浜名酪農業協同組合(浜松市東区)の酪農家らが出資する満咲牧場が、来年9月ごろの開業を目指している。知波田肥育牛団地跡地の約2万2千平方メートルを活用し、牛舎や搾乳施設、ふん尿処理施設を整備する。現在運営している湖西牧場(湖西市大知波)で飼育する乳牛約200頭と合わせ、県内最大の約千頭の飼育規模にする計画。 地鎮祭では神事が執り行われ、満咲牧場の伊藤光男会長(67)らが玉串を供えた。同組合の組合長も務める伊藤会
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JR菊川駅整備事業 工事費43億円 自由通路と橋上駅舎 市が説明
菊川市は28日、JR菊川駅の南北自由通路と駅舎の整備事業について、市議会全員協議会で説明した。JR東海に委託していた概略設計が完了し、工事費が約43億8千万円になる見込みと明らかにした。 駅舎は鉄骨造2階建てで、ホームをまたぐ橋上構造。延べ床面積は1100平方メートル。南北自由通路は長さ90メートルで、新たに造成する北口広場と現在の南口広場を結ぶ。エスカレーターとエレベーターなども合わせて設置する。工事費43億8千万円のうち、38億4千万円を国の補助事業などでまかない、市は5億4千万円を負担する見込み。 駅北整備構想は2017年に策定した。現在菊川駅には北口がないため、市はコロナ禍で地方
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テレワーク体験の場、富士に開設 最先端機器や導入事例を紹介
富士市は28日、地元企業がリモートワークなどを体験し、相談できる「市テレワーク実践会議室」を官民連携で同市永田北町の中央図書館分館1階に開設した。地方都市で実践の場を設ける取り組みは先進的という。関係者がテープカットをして新たなテレワーク推進拠点の誕生を祝った。 同市は「テレワーク先進都市」を掲げ、市内企業へのテレワーク導入を進める。現場作業が中心となる製造業系の中小零細企業が集積する中、テレワークやDX導入による業務改善や人材確保などの利点を体感できる場としたい考え。 実際に同所を使ってオンライン会議などができる。会場では「デジタルホワイトボード」や、多様な機器と接続できる複合機など最
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脱・カウンター、客と個別対面 スルガ銀行、次世代型店舗を拡充
スルガ銀行は従来のカウンター越しに対応するスタイルをなくした「次世代型店舗」を拡充する。11月8日にはスルガ銀として静岡県内最初の次世代型店舗を富士市に新設する。客との個別の対面式で、より距離を縮めて関係構築を図る。 富士吉原支店(同市南町)を次世代型として移転、新築オープンする。同支店は製紙や紙加工をはじめ、地元を支える事業所や個人客の利用が多く、拠点としての位置付け。利用の多い客との接点をさらに増やし、きめ細かいやりとりを重ねて新規顧客の獲得にもつなげる。 同支店は2階建て。2階の受け付けフロアに行員はおらず、案内役のコンシェルジュが入り口で用件を確認する。客はいすに座って待ち、奥の
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JR富士駅前の都市構想原案 北口「まちのシンボル」目指す
富士市は27日、JR富士駅北口に設置を検討する公的施設の整備方針を定める「富士駅北口都市機能整備構想」の原案を市議会建設水道委員会協議会に示した。市民から提案があった商業者育成のためのチャレンジショップや屋上広場を盛り込み、教育機関や企業が参画する運営体制を構築する。 同駅北口では、地権者の組合が2027年度の工事完了を目指して再開発事業を検討している。再開発に合わせ、同駅と隣接した場所に、地上19階の再開発ビルと連結する公益施設を整備する。 原案では「まちのシンボル空間」をコンセプトに、交通結節点や富士山の眺望など都市の顔としてシンボル機能、交流や若者の育成を基本方針とした。 公益施
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空き店舗にカフェ開店 島田の商店街 多世代交流の居場所に
島田市本通7丁目の商店街に24日、空き店舗をリノベーションしたカフェ「ヒノワkitchen&space」がオープンした。スパイスカレーを中心としたランチや朝食の提供に加え、夕方には小中学生対象の子ども食堂を運営する。 開業したのは兵庫県尼崎市出身で、昨年島田市に移住した津守奈々さん(23)。絵本作家などの活動を通じて同市を訪れるようになり、移住後は「子ども食堂や多世代が交流できる居場所を作りたい」と一念発起した。 改装費用などを募るクラウドファンディングを実施したところ、子ども食堂の設置を知った市民らから米や野菜の寄付もあった。津守さんは「単に無料の食事を提供するだけでなく、支援者の思い
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大学生が奮闘、クリームソーダ店人気 大好きな御殿場盛り上げへ
観光学を学ぶ大学4年生3人が毎週日曜日に御殿場市内で営業する「わたしのクリームソーダやさん」が人気を集めている。新型コロナウイルスの影響で学びの場が制限される中、「大好きな御殿場を盛り上げたい」と4月に開店した。卒業する来年3月まで、お客さんを元気いっぱいの笑顔で迎える。 運営しているのは東海大観光学部4年の小泉りささん(22)=同市=ら。イベントの企画運営に携わるなど充実した学生生活を過ごしていたが、コロナ禍のため自宅で過ごす時間が増えた。小泉さんが地元でわくわくすることを始めようと思い立ち、同級生2人の後押しを受けて始めた。 クリームソーダを商品にしたのは3人とも大好きだから。イチゴ
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島田産ビール醸造所開業「年内販売目指す」 ホップ栽培、合同会社
島田市伊久美地区でビールの原材料となるホップの栽培に取り組む合同会社「ビアホップおおいがわ」(小林浩樹代表)が、同地区の施設をリニューアルして24日、醸造所兼販売所の「193 VALLEY BREWING(イチ・キュー・サン バレーブリューイング)」を開業した。 施設は元々、地元の農事組合法人が運営する農産物加工体験施設だったが、昨年の3月末で営業を休止した。その後、クラフトビール醸造所として活用する同社の案が市の民間提案制度で採用された。醸造所などの内装工事を経て、オープンにこぎ着けた。 同社は施設横の農地などでホップを栽培している。酒類製造免許は取得済みで、年内までに醸造所で造った自
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磐田のセイトウ新装オープン 2階にキッチンスタジオ
磐田市今之浦のキッチン用品卸・小売業「セイトウ」は23日、増床した2階部分を「キッチンスタジオSei」としてリニューアルオープンする。一般向けの用品販売のほか、新たにキッチンスタジオを設けて食の情報発信拠点を目指す。 デザインや機能性にこだわった調理器具や雑貨、専門食材、菓子類など約5千種類が並んだ。キッチンスタジオでは各種料理教室の開催や小グループへの貸し出しを予定する。 県西部のガラス工芸、陶芸作家の作品展示エリアや、障害のあるアーティストが手掛けた絵画などを紹介する自立支援応援コーナーも設けた。店舗担当者は「幅広い世代が気軽に足を運べる店にしたい」と話した。
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ブックアンドカフェ新設 イオンモール浜松市野、29日に新装開店
浜松市東区の商業施設「イオンモール浜松市野」は29日、館内の一部店舗を入れ替えてリニューアルオープンする。 全約230店舗のうち、新規出店が13店舗、移転が3店舗、改装が2店舗。読書と喫茶を兼ねる「ブックアンドカフェ」として、「未来屋書店」が移転し、「レインボーアイランドカフェ」が出店する。売り場面積は市内最大級という2400平方メートルで、蔵書27万冊を備える。 3~6歳を対象にした「こどもの遊び場」を新設するほか、ファストファッション「コカ」や、フードコートに「牛角焼肉食堂」「あじフライ神楽坂さくら」などをそろえる。 本年度の同施設リニューアルの第2期。4~8月にも50店舗を刷新し
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なすび、回転ずし参入 個人向け強化 沼津で新店開業
AFC―HDアムスライフサイエンスの子会社で飲食店経営のなすび(静岡市清水区)は、個人向け業態を強化する戦略の一環で、回転ずし事業に参入する。 26日に18カ所目の店舗として、沼津市千本港町に回転ずし店「沼津港 海天寿司 一富士丸」を開く。飲食店街の沼津港八十三番地内に立地し、店内はカウンター席とテーブル席で計68席。大手チェーン店のような費用対効果の高さではなく、駿河湾の豊かな恵みが味わえる店として、港を訪れる地域住民や観光客にアピールする。 なすびは長引く新型コロナウイルス禍を受け、団体利用を軸とした業態から転換を進めている。藤田圭亮社長は「回転ずし事業のノウハウを築き、横展開ができ
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IAI本社工場が着工 静岡市清水区、安全願い地鎮祭
産業用ロボットのアイエイアイ(静岡市清水区)は20日、同区庵原町の新本社と工場の建設予定地で地鎮祭を行った。関係者が神事に臨み、2023年9月の完成に向けて工事の安全を祈願した。 建設予定地の敷地は約11・5ヘクタールで、市によると市内の製造業の単独工場建設計画では半世紀以上ぶりとなる規模。10階建ての新本社と東京ドーム1・2個分に当たる延べ床面積約6万平方メートルの新本社工場(4階建て)を建設する。工場内の製造ラインには同社が培った自動化のノウハウをつぎ込み、自動化率は6割まで引き上げ、内製率も高める方針。 石田徹社長は、かつて別々だったエアー式自動化機器と、同社主力の「ロボシリンダ」
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資料館一角で古本販売 実店舗開業へ第一歩 伊東の地域おこし協力隊・末宗さん
伊東市の地域おこし協力隊の末宗奈穂さん(28)=東京都出身=がこのほど、同市八幡野のりんがふらんか城ケ崎文化資料館で古書などの展示販売を始めた。自身が選んだ本を手書きのポップとともに並べている。11月3日まで。 末宗さんは2020年4月に地域おこし協力隊となり、市観光課で情報発信に取り組む。今年5月にはオンラインの古本・レコードショップ「本と音楽の店 つぐみ」を開店した。 隊員の任期を終えた後には市内で本やCD、レコードなどを販売する実店舗の開業を目指していて、その第一歩として同館が協力した。 館内の一角に棚を設け、常時20冊余りを置く。隊員としての仕事があるため、自身が常駐できないことから
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沼津港人気プリン自販機で 混雑回避でき好評 自販機目当ての客も
沼津市千本港町の沼津港で「沼津深海プリン工房 青とプリンとジェラートと」を運営する三島市の北海物産がこのほど、同店舗前にプリン専用の自動販売機を設置した。首都圏からの観光客でにぎわう同港で、店舗開店前や閉店後に混雑時を避け購入できると好評だ。 コロナ禍の中、非接触での提供を模索し、自動販売機での取り扱いを企画した。商品落下時の型崩れを防ぐため、プリン一つ一つに緩衝材を巻き衝撃を抑える工夫を行うなどし、7月から自販機販売を始めた。 設置から約3カ月、自販機目当ての客や仕事帰りの地元住民らが訪れ、朝には売り切れ状態になっている日もあるという。 商品は、店舗で人気の「深深海プリン」や「プレー
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家族専用葬祭場 静岡市葵区にオープン あいネットグループ
冠婚葬祭業のあいネットグループ(静岡市駿河区)は15日、家族葬専用の葬祭場「ファミリーホール川合」を葵区上土にオープンした。 木造平屋建てで延べ床面積は約260平方メートル。近親者のみのコンパクトな葬儀を希望する遺族の増加に対応した。 担当者は「自分の家のようにゆっくりと過ごしてほしい」と話している。
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静活複合施設の名称「ARTIE(アルティエ)」 2022年2月開業
シネマコンプレックス運営などの静活(静岡市葵区、江崎和明代表)は15日、同区七間町の静活プラザボウルの跡地に建設中の複合型エンターテインメント施設の名称を「ARTIE(アルティエ)」とし、2022年2月に開業すると発表した。 立体的な映像を鑑賞するホログラムシアターなどの「LIVLIV(リブリブ)」や、ボウリングをプレイしながら飲食を楽しむことができる「Bolo(ボーロ)」を運営する。 同日はアルティエのロゴデザインや、施設のイメージを表現したアートも披露した。江崎亮介取締役は「静岡市街地の盛り上げにつなげていきたい」と話す。
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イチゴ満喫して♡ 道の駅「伊豆のへそ」にスイーツビュッフェ
伊豆の国市の道の駅「伊豆のへそ」内のイチゴ専門店「いちごBonBonBERRY(ボンボンベリー)伊豆の国ファクトリー」が15日、カフェスペースをリニューアルし、ビュッフェ形式でのスイーツの提供を始めた。関係者は「イチゴをふんだんに使ったスイーツを満喫して」と話している。 「いちごの国のティーパーティー」をテーマに、ショートケーキやティラミス、モンブランなどイチゴのスイーツを中心に常時15種類を用意する。不定期で特別メニューを提供する時間帯もある。イチゴ以外のチーズケーキやガトーショコラなども並ぶ。 15日に内覧会を開き、市内の観光商工や行政の関係者らがイチゴたっぷりのスイーツを味わった。
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ヴィノスやまざき 静岡本店を開店 静岡市葵区七間町に
酒類販売のヴィノスやまざき(種本祐子社長)は9日、静岡市葵区七間町に静岡本店を開店した。新型コロナウイルス禍に対応した同店限定の新サービスを打ち出し、顧客満足度向上を目指す。 静岡本店の店舗面積は約107平方メートル。国内外のワイン約300種類を取りそろえる。 対人の接触機会を減らすため、事前にインターネットで商品を注文・決済し、客が入店しなくても付近に止めた車内などで受け取れるサービス「カーブサイド・ピックアップ」を導入した。仕入れの経緯や味わいを対面接客さながらに説明する動画を視聴できるQRコードもポップに付けた。 開店に先立ち行ったプレオープンイベントには、米国大使館のモーガン・
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駿河湾沼津SAに海鮮丼専門店オープン 種類豊富な魚介使用
沼津市の新東名高速道路上り駿河湾沼津サービスエリア(SA)に8日、種類豊富な魚介を使った海鮮丼専門店「おさかな丼屋 とと丸食堂」がオープンした。 5種のマグロを食べ比べできる「トロとろとろ丼」や、沼津出店をきっかけに開発した「深海魚丼」など約25種の丼が味わえる。テークアウトも可能。 一押しメニューは同SA限定の「大漁富士山丼~海鮮絶景盛り」(5千円)。マグロやウニ、サクラエビなど9種類の海鮮を富士山と駿河湾に見立てて盛りつけた。総重量は約1キロという。 山口泰典店長(35)は「駿河湾が一望できるSAでいろんな魚を味わってほしい」と話した。地場産品を扱う「村の駅」(三島市)が運営する。
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焼津温泉に新源泉 井戸完成、日量1000トン供給体制に
焼津市が工事を進めていた市内温泉の源泉井戸「焼津港1号井」(同市中港)が完成し、8日に同所で竣工(しゅんこう)式が行われた。湧出量は1日700トンで、現在使用している2カ所の源泉井戸と合わせて、1日千トンの温泉を宿泊施設など市内8施設に供給する。 新しい井戸は、2018年5月に源泉井戸が故障したことを受けて、敷地面積約1200平方メートルの市有地に20年6月から整備していた。 地下1500メートルからくみ上げて、温度は52度。泉質は現在の温泉とほとんど変わらない。湧出量は当初1日300トンを見込んでいたが、掘削過程で想定を上回った。施設の維持管理は東海ガスが担う。 新施設の完成を機に、
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パルシェ40周年 オクシズ材のケーキ展示
静岡市葵区のJR駅ビル「パルシェ」本館5階のいこいのひろばに8日、開業40周年を記念してオクシズ材で作った巨大バースデーケーキが展示された。 玉川きこり社(同市葵区桂山)のオクシズ材を使用して、直径約4・5メートルの円に高さ約1メートルの“ろうそく”40本を設置した。先着400人にステッカーを配り、パルシェへの思いをろうそくに貼り付けてもらうイベントも。参加者にはパルシェダイニングで使用できる200円分の食事券も配った。同日の午前中だけでも約50人がパルシェの思い出などを書いて貼り付けた。 友人と3人で訪れた同市葵区の吉岡恵美子さんは「開業当初から買い物などで利用
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静岡市にレンタルオフィス 11月入居へ内覧会
不動産業のヨシモトホールディングス(静岡市駿河区、吉本健二社長)は同区森下町にレンタルオフィス「NJオフィス静岡」を開業する。11月の入居開始に向け、このほど内覧会の受け付けを始めた。 全22部屋。1部屋あたり約2~約9平方メートルで、賃料は月額3万3千~8万8千円(税込み)。各部屋に椅子や机の他、専用の郵便ポストやモニター付きインターホンなどが付属する。共用の自動車や自転車も有料で利用できる。 吉本社長は「新規開業をサポートしたい。他県からの企業進出の拠点としても活用してほしい」と話している。
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独立支援企業と連携 事業承継・引継ぎ 静岡県センター
公的な事業承継の支援機関、県事業承継・引継ぎ支援センター(静岡市葵区)はこのほど、個人の独立開業を支援するアントレプラス(東京都)との連携を開始した。事業承継を希望する起業家を全国から募り、後継者のいない県内企業とマッチングする。 起業希望者と後継者不在の事業者をつなぐ同センターの「県後継者人材バンク」と、マッチングサービス「アントレ事業承継」や独立・開業支援サイト「アントレ」を連動させる。 具体的には、同センターが後継者の募集案件を両サービスの利用者に周知する。アントレプラスは事業譲受を希望する会員と面談し、適性を判断した上で同センターに紹介する。 人材バンクの登録者が約300人に対
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起業支援「まちなかラボ」 空き店舗に古着店“オープン” 富士
富士市の中心市街地の空き家などを活用して、起業や出店を支援する「商店街×起業家支援プロジェクト 富士本町、吉原まちなかラボ」のテストマーケティング事業が5日、始まった。11月中旬まで、計3事業者がお試し出店する。 事業は、起業の促進と、遊休不動産オーナーに空き店舗の利活用を働き掛け、中心市街地の活性化を狙う。 同市の吉原商店街で仕出し店が入っていた中井ビル1階の空き店舗にオープンした「古着屋SHIN」は、元理学療法士の佐野圭一さん(34)=富士宮市=が10月20日まで、衣料品を販売する。アウトドアブランド「THE NORTH FACE」を中心に新品や古着をインターネットで販売
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河津バガテル公園にドッグラン ふるさと納税活用し整備、オープン
河津町の町営バラ園「河津バガテル公園」にこのほど、犬の遊び場「ドッグラン」がオープンした。近年増加している愛犬連れの来園者に着目し、クラウドファンディング型のふるさと納税を活用して整備した。 ドッグランは園内の芝生広場の一角に整備され、広さは558平方メートル。木の枠で囲われ、敷地内はリードを外して犬を遊ばせることができる。犬の足を洗うための水道も1カ所、新設した。 同公園は来園者がピーク時の10分の1となるなど、厳しい経営状況が続いている。特に課題となっているバラの最盛期以外の集客策として今回、ドッグランを整備した。ふるさと納税の仕組みを活用するガバメントクラウドファンディングで205
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植物工場、三島に完成 リーフレタスを栽培 エルフィーグリーン
沼津市の鉄鋼商社「近藤鋼材」グループのエルフィーグリーンが三島市平田で建設を進めていた植物工場が完成し、4日に竣工(しゅんこう)式が現地で開かれた。 工場の屋根に設置した太陽光パネルで発電し、発光ダイオード(LED)による完全人工光で3種類のリーフレタスを水耕栽培する。鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約2300平方メートル。一日の生産量は最大1万1千株を見込み、グループ全体では清水町の既存工場も含めて3・5倍に高まる。 天候に左右されずに1年を通じて安定的な生産が可能なほか、朝夕の時間帯や植物の種類、成長具合に応じて最適な波長の光を照射するなど効率的で高品質な栽培を進める。地元で湧き出る
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なすび 新業態FC「焼肉」出店 個人向けで収益回復へ 静岡
AFC―HDアムスライフサイエンスの子会社で飲食店経営のなすび(静岡市清水区)は4日、同市内などに展開する17カ所目の店舗として、個人の需要に特化した焼き肉店を同市駿河区に開業した。長引く新型コロナウイルス禍で宴会自粛の影響を強く受ける中、生活様式の変化に対応した新業態の運営に乗り出し、早期の収益回復を目指す。 新店の「近江焼肉ホルモンすだく静岡店」は、店舗運営の効率化を徹底し、滋賀県の食肉市場から調達した肉類などを割安な価格で提供する。店内は計40席で、来店者は近江牛などを炭火で焼いて味わえる。 過去は自社開発した業態で店舗網を広げてきたが、今回は初のフランチャイズ(FC)出店。藤田圭
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磐田グランドホテル 全面建て替え 2024年開館へ
磐田市岩井の磐田グランドホテルは3日までに、2024年1月をめどに、施設老朽化に伴い全面建て替えすることを決めた。22年1月末で一時休業し、同じ敷地内に新ホテルを建設する。市内外の宿泊や会合、宴会需要などに対応する地域密着ホテルで、コロナ収束後の集客増も見据えて刷新する。 同ホテルによると、前身施設を含め建設から約45年が経過している。新施設の基本計画を現在策定中で、投資額は未定。建て替え期間中の従業員約60人の雇用は、親会社の光関連機器メーカー浜松ホトニクス(浜松市中区)のグループ企業での受け入れを含めて維持する方針。 現ホテル(客室100)は主に、大規模宴会場やレストラン、天然温泉
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“駅近”空きビル 活用へ内覧会 沼津市と2設計事務所
レイバー建築設計事務所(沼津市)と勝亦丸山建築計画(富士市)は3日、JR沼津駅から徒歩5分の空きビルの入居者を募る内覧会「ピザと卓球とビル」を開いた。空きビルを活用して新たな事業やプロジェクトに挑戦する人を18日まで募っている。 沼津市が市街地の空きビルを活用して居住促進を目指す「まちなか移住促進事業」の一環として、2社に業務委託した。入居者を募るのは1979年築、延べ床面積238平方メートルの同市大手町の4階建てビル。内覧会ではピザやクラフトビールを販売したほか、ビルの片付け中に見つかった卓球台を最上階に設置し、来場者はビル活用のイメージを膨らませた。 民泊やアトリエ、シェアオフィス、
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磐田・竜洋海洋公園のレストラン 名称変更、新装開店「ルポ」
磐田市駒場の竜洋海洋公園レストハウス「しおさい竜洋レストラン」が1日、名称を「カフェレストランルポ」に改め、新装開店した。リニューアルを記念し、磐田産のサツマイモを使った新メニューなどを販売する。 施設は2000年から営業しており、レストランのほか、浴場や売店も設置する。21年4月から遠鉄アシスト(浜松市)が施設を管理しており、和食中心だったメニューを刷新し、洋食を提供し始めたことなどから名称の変更に至った。 ルポはフランス語で癒やしや安らぎを意味し、施設スタッフ30人の投票で決まった。施設の西藤公利センター長は「ゆっくりくつろげる場所にしていく」と話した。
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浜松餃子 無人販売所を集中出店 ユーエスフーズ
浜松餃子(ギョーザ)製造販売のユーエスフーズ(浜松市北区)は、生ギョーザの無人販売事業を始めた。7月23日から9月18日までの約2カ月間に、市内に4カ所の直売所を集中オープンした。2022年6月までに計10店舗を展開し、その後は市外への出店も目指すという。 同社は、地元産豚肉など国産食材を100%使用し、12年の浜松餃子祭りでグランプリに輝いた専門店「浜太郎」を運営している。だが、コロナ禍で外食需要は減少。代わりに伸びている持ち帰り需要に対応するため、24時間利用可能な無人販売店を始めた。 「マイルド」「ニンニク」「ショウガ」の3種類で、いずれも36個入り税込み1千円。請井正社長は「人件
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静鉄プロパティマネジメント 小坂征広社長に聞く 誘客促進の旗振り役に【セノバ10年 静岡中心街の行方㊦】
運営する「新静岡セノバ」が10周年を迎えたことし、トップに就任した。新型コロナウイルス禍からの業績回復とともに、地盤沈下が続く静岡市中心市街地の活性化策を探る。 -10年間をどう振り返るか。 「開業から毎年売り上げが伸び、通行量などの調査でも想定以上の結果を残すことができた。19年に日本ショッピングセンター協会からES(従業員満足)賞を受賞した。CS(顧客満足)向上にはES向上が重要。時代の変化やニーズに対応した施策に取り組んでいく」 -具体的には。 「会社設立当時から『オンリーワンな経験を提供し、静岡で顧客支持率ナンバーワンの施設を運営する企業』を目指してきた。セノバは、開業時に相
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コロナ禍 地盤沈下進む にぎわい回復へ出店支援に力【セノバ10年 静岡中心街の行方㊥】
新型コロナウイルス感染拡大前の2019年11月、静岡商工会議所が静岡市内の主要地点で行った通行量調査で、「新静岡セノバ前南口モール」は1日あたり約2万7千人と市内トップクラスを記録した。それが感染拡大後の20年11月には約1万7千人と4割減に。同商議所商工観光課の風間禎之課長は「コロナが収束しない今、にぎわい回復は見通せない」とため息をつく。 セノバは11年10月に開業し、通行量が1万5千人程度だった前身の新静岡センター時代から1万人増加した。風間課長は「静岡市中心市街地全体の通行量増加に寄与した」と評価する。 ただ近年は静岡市中心市街地全体は地盤沈下が続く。ことし3月には、セノバに隣接
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4支店11月廃止で移動金融店舗導入 JA三島函南
JA三島函南は29日、2トントラックの荷台を改装して金融窓口の機能を搭載した「移動金融店舗」の開店式を三島市の同JA本店で開いた。11月に廃止する4支店の各地を巡回させ、利用者の利便性維持につなげる。 同JAは佐野、坂、大竹、畑の4支店を11月12日に廃止した後、「よりそいプラザ」として経済、購買部門の営業は継続するものの、金融窓口の業務は終了となる。移動金融店舗は火~金曜に1日ずつ各支店を回り、職員が車内で常駐して出入金などのサービスを行うという。災害時には被災地にも出向いて金融業務などの活動に取り組む。 開店式では同JAの関係者が出席し、テープカットなどで開店を祝福した。藤沼和明組合
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沼津・内浦の名物コロッケ復活 閉業総菜店の味、有志が継承
沼津市内浦地区で長く愛され、昨春閉店した総菜店のコロッケが1日、復活する。同地区の有志が準備を進め、地元愛を込めた新たな地域の名物としてアピールしていく。メンバーは「地元に愛された味を守り、地域の盛り上げにもつなげたい」と意気込んでいる。同地区の飲食店で販売を開始する。 コロッケを扱っていた同市内浦三津の「惣菜のなかむら」は1978年の開業。コショウの効いたコロッケが名物で、約40年にわたって地元住民に愛されていた。日々のおかずとしてはもちろん、親戚や友人で集まったり出かけたりするときの定番として利用されていたという。 近年は一緒に扱っていた干物販売の事業が多忙に。そのため徐々に総菜販売
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沼津2支店統合 新店舗が開業 スルガ銀行、10月4日
スルガ銀行は10月4日、沼津南支店(沼津市下香貫)と沼津静浦支店(同市志下)を統合し、沼津南支店として新たにオープンする。 現在の沼津南支店の近くに新店舗を構える。鉄骨造り平屋建て。延べ床面積は176平方メートル。LED照明の使用など環境に配慮した。沼津静浦支店は店舗外ATM(現金自動預払機)の拠点となる。 新店舗開業を記念し、定期預金を特別金利で利用できるキャンペーンを12月30日まで行う。
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定額制で弁当お得に 静岡の仕出し店「竹酔」、需要掘り起こしへ
静岡市葵区の仕出し専門店「竹酔」は21日、静岡市役所静岡庁舎内の食堂「茶木魚(ちゃきっと)」で販売している弁当の定額制販売サービスの会員申し込みを開始した。コロナ禍で低迷するお弁当需要の掘り起こしの一環として企画した。申し込みは27日まで。 会員は8千円(税込み)を払うと、10月1~29日の平日20日間、同食堂の営業時間に同社が販売する400~500円の弁当から毎日1個を自由に選ぶことができる。最大20%お得になるという。 申し込みはウェブサイトからのみ。同食堂内で配布しているチラシや弁当に貼られているQRコードを読み込んで登録する。登録後は、同食堂「竹酔」ブース内でカードを受け取る必要
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DADA富士店 小売店を併設、店内製造スイーツなど販売
静岡県内で飲食店を展開する「ハンザワ」(富士市)は22日、同市高嶺町の「レストランDADA富士店」を飲食店・小売店併設店としてリニューアルオープンした。アフターコロナを見据え、店内空間を拡張してレストラン品質のスイーツなどを販売する。 同社は「パスタ屋一丁目」や「たまごの星」など28店を展開。「DADA」の旗艦店となる富士店は1999年7月の開店以来の大規模改装で、他店への導入も検討する。 店内の中庭部分を改装した小売店「ダダスカフェ」では、店内製造のスイーツを扱う。中身の8割が果実で人気の「果実のゼリー」をはじめ、パフェやプリン、オムレット、サラダやドレッシング、望月商店(富士宮市)の
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新静岡セノバ 「食」エリア刷新 静岡県内初出店も
静岡市葵区の大型商業施設「新静岡セノバ」が22日、来月5日の開業10周年に合わせ、地下1階や3階フードコートなど食に関するエリアを中心にリニューアルオープンした。県内初進出を含む5店が新規出店し、4店が移転・改装した。6月に行ったリニューアルの後編。 県内初出店は首都圏で人気のパン屋「ブール アンジュ」と、東京都のそば屋「吉祥庵(きっしょうあん)」の分店「蕎麦(そば) 鷹乃」の2店。焼津市の洋菓子店「チーズピゲ」やスーパー「しずてつストア」も移転・改装した。着せ替え人形「リカちゃん」とのコラボ企画も10月31日まで実施する。 運営する静鉄プロパティマネジメントの小坂征広社長は「緊急事態宣
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掛川に「スタバ」初出店 9月21日、外壁に地元木材使用
スターバックスコーヒー掛川細田店が21日、掛川市細田にオープンする。同市初出店で、店舗の外壁には掛川市森林組合が提供した木材を使用した。 同店は国道一号沢田インターチェンジ付近の県道沿いに位置する。店舗面積は約200平方メートル。店内に50席、店外に36席を設けた。同組合によると、店舗の西側外壁と軒裏に浜松市天竜区と掛川市産の木材を使用。持続可能な森林管理の国際基準「FSC認証」を受けた木材を活用した。同組合の尾崎友昭参事は「地元の木材が地元の建物につながったのはありがたい」と話し、身近な森林資源と地域の暮らしが結びつくことを期待した。
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遠鉄百貨店にユニクロ開店 浜松
浜松市中区の遠鉄百貨店に17日、衣料品店「ユニクロ」がオープンした。新館3階の全フロア約1500平方メートルを売り場とする。 午前10時の開店と同時に買い物客が詰め掛け、秋物洋品を品定めした。ユニクロを展開するファーストリテイリングは「駅近くの好立地。幅広い世代の方々に、仕事帰りや家族でのお出掛けなどさまざまなシーンで利用してほしい」としている。20日まで、地元の特産品が当たるオープン記念抽選会を実施している。 新館3階にあった同百貨店の女性向けセレクトショップは、装いを新たに「ウサギオンラインストア」として本館2階に移転した。新たにセルフォードとリリーブラウンを取り扱い、6ブランドになった
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浜松に大規模霊園 2022年5月にも 商工中金など融資
墓地運営業の公益財団法人はままつ悠久の杜(浜松市中区)は2022年5月をめどに、同市北区細江町に面積約6万5千平方メートルの霊園を開業する。 旧ゴルフ場跡地に約7千区画を造成予定。樹木葬や芝生のエリアも設ける。同市内では市営以外では最大規模で、公益財団法人の運営施設は初という。二橋雅夫理事長は「浜松市の公共墓地不足の状況を改善したい」と話した。 16日に4金融機関から総額9億5千万円の融資を受けた。融資は商工中金浜松支店、浜松いわた信用金庫が主幹事で、遠州信用金庫、愛知銀行も参加した。同法人は土地取得や造成費に充てるという。
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焼津駅周辺活性化 こども館効果、集いの場に【黒潮】
JR焼津駅から1キロ圏内地区で、にぎわい創出の動きが進みつつある。7月にオープンした「ターントクルこども館」は来館者が1カ月で1万人台に達した。本年度内に市役所の新庁舎開設、焼津漁港のテレワーク拠点施設運用開始と続く。こども館の集客効果を生かし、あらゆる世代の人々が集う場になってほしい。 こども館は新型コロナの影響で、オープンしてから入場者を制限しているが、今月7日現在で約1万6360人の利用者を記録した。子どもが安心して遊べる空間に木製おもちゃと絵本を取りそろえていることが、利用者の人気を集めている要因のようだ。 子育て世代を呼び込んだことで、周辺に良い刺激を生んでいる。焼津駅前通り商
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伊豆高原支店 新築オープン 三島信金
三島信用金庫伊豆高原支店(宮本浩和支店長)が13日、伊東市八幡野の旧店舗隣に新築オープンした。 新店舗は鉄骨2階建て。総床面積は約456平方メートル。非接触型の現金自動預払機(ATM)を備え、敷地内をバリアフリー化した。支店の職員は14人。 開店前のセレモニーで、平井敏雄理事長は「コロナ禍だが、地域の課題解決に貢献したい」とあいさつした。 同支店は1978年、当時の伊豆信金八幡野支店として開店。今回、老朽化のため新築した。旧店舗は取り壊し、利用者の駐車場になる。
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不動産会社がパン屋「いろは」開業 静岡駅南、憩いの場に
不動産事業を展開する静岡市駿河区のあおいビルマネジメント(岡部奈美社長)が、同区にパン屋「NATURAL BAKERY いろは」をオープンした。 JR静岡駅から南に500メートルほど離れた森下公園の目の前に立地する。近くにパン屋がなく、地域住民に憩いの場を提供したいとの思いで異業種ながら出店を決意したという。社員の実家で生産した川根茶の茶葉を使用した「お茶餡(あん)塩バターロール」が人気で、毎週土曜に来ているという会社員中西彬人さん(30)は「近くにパン屋さんがなかったのでうれしい」と話した。 開業には、地域に長く愛されるパン屋を増やすプロジェクトを手掛けるおかやま工房(岡山県)の支援を
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三島駅 忠実に再現 富士山三島東急ホテル ロビーに模型展示
三島駅南口と直結する富士山三島東急ホテルは、開業1周年に合わせて三島駅構内を再現した模型をロビーに展示している。市内で40年にわたって模型店を経営する清水錬太郎さん(79)が製作し、三島駅ならではの構造や工夫も忠実に表現している。 ホテル13階の展望レストランから眺めた駅の様子を元に、縦90センチ、横1メートル20センチの模型を半年掛けて完成させた。駅構内を斜めに進入する特急踊り子号のホームは列車の曲がり幅を確保するために一部が削られているほか、新幹線駅の下には貨物列車のトンネルと線路が通る。新幹線の始発前に安全運行の可否を判断する「確認車」も走るなど、模型では“知る人ぞ知る&
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三島・加茂川にマックスバリュエクスプレス 9月16日新装開店
マックスバリュ東海は16日、三島市加茂川町に小型食品スーパーマーケット「マックスバリュエクスプレス三島加茂川店」を新装開店する。 24時間営業で、少人数世帯向けに食べきりや使い切りを意識した小容量や小分けの商品を重視する。総菜やパンなどを出入り口近くに並べ、会計と商品の袋詰めを一連の流れで行うレジを採用する。直営売り場面積は705平方メートル。 同店は1979年開店。今年2月に一時閉店し、多様なニーズに対応しようと市内では同社初の小型店として新装する。
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画像診断クリニック 浜松に10月開業 診療所の負担軽減期待
浜松市東区に10月4日、放射線診断専門医の倉沢淳医師(39)がコンピューター断層撮影装置(CT)などを専門に扱うHMT画像診断クリニックを開業する。専門知識と高度な医療機器が必要な画像診断を「かかりつけ医」と連携して進める。県内で画像診断専門のクリニックは珍しく、地域医療の高度化が期待される。 倉沢医師は8月末まで、JA静岡厚生連遠州病院(同市中区)の放射線科医長を勤めていた。同クリニックの非常勤には浜松医科大の五島聡教授が就く。 クリニックにはCT、磁気共鳴画像装置(MRI)、超音波、マンモグラフィーを備え、近隣の開業医などから紹介を受けた患者を診断する。外来患者には診断結果に応じて
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富士宮信金が職域接種開始 新型コロナワクチン
富士宮信用金庫(山本勝則理事長)は新型コロナウイルスワクチン職域接種を同金庫本店で始め、このほど富士宮市の須藤秀忠市長が職域接種会場を視察に訪れた。 職域接種は役職員らの接種を通じて顧客が安心して来店できる態勢を整える目的で実施した。対象は同金庫役職員とその家族ら約千人。1回目を3~5日に終え、2回目は10月1~3日の日程で予定する。市立病院の医師や看護師、薬剤師、取引先の開業医らが職域接種に協力した。申請手続きや会場運営では市から支援を受けた。視察に訪れた須藤市長ら市幹部を山本理事長が案内した。職域接種を進めることで地域全体の接種率向上にもつなげていく。
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湖西に雇用型乳牛牧場 静岡県内最大、2022年秋開業目指す【解説・主張しずおか】
浜名酪農業協同組合(浜松市東区)の酪農家らが出資する法人「満咲[まんさく]牧場」が2022年9月ごろ、従業員を雇用して乳牛約千頭を飼育する県内最大の牧場の開業を湖西市太田で計画している。狙いの一つは、酪農経験がない若い就農希望者の育成。後継者不在に悩む組合員の牧場の経営継承につなげられるかどうかが課題となる。 県西部の酪農家でつくる同組合で搾乳を行っている戸数は年々減り、現在26戸。高齢化や後継者不在の問題は深刻化している。産業縮小の影響は乳業メーカーに限らず、飼料や機械など裾野に広がる関連業者にも及ぶ。伊藤光男組合長(67)は「今後10年ほどで組合員が半減する可能性がある」と危ぶむ。
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静岡の醸造所「WCB」 ユナイテッドアローズと新ビール開発
静岡市駿河区用宗のクラフトビール醸造所「ウエストコーストブルーイング(WCB)」はこのほど、アパレル大手「ユナイテッドアローズ」(東京都渋谷区)との協働による新ビールを発売した。 「#refresh(リフレッシュ)」と名付けたビールは、爽やかな酸味が特徴のサワースタイル。醸造時にマンゴーとライムのピューレを使用し、ミントで香り付けした。 ユナイテッドアローズが8月から開始した、都内2店舗で厳選した酒類を販売するプロジェクト「ユナイテッドアローズ ボトルショップ」の一環。ビール醸造所と組むのは初という。同社のデザイナーが手掛けたTシャツやキャップなど、オリジナルグッズも開発した。WCBのキ
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愛され30年 御前崎の「紀行茶屋」閉店 名物おかみ万感
御前崎市の岬に立つ食堂「紀行茶屋」が8月末で閉店した。御前埼灯台の間近にあり、海抜35メートルから遠州灘を一望できる絶景が特徴で、約30年間にわたり地元住民や県内外の観光客に親しまれてきた。店主の山中みさ江さん(71)=同市=は「惜しまれて終わることができて本当に幸せ」と万感をにじませた。 1992年に空き店舗を改修して開業した。店の西側に灯台がそびえ、20畳の座敷からは水平線を見渡せる。御前崎港で水揚げされる魚の刺し身定食は「身が分厚い」と評判で、シラス丼、サザエのつぼ焼きも人気。御前崎の魅力を満喫できる場所とあって、休日はツーリング客などでにぎわった。 山中さんの明るい人柄も人気の秘
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オーレ藤枝の自販機22台「非対面店舗」 人気ベスト5は?
藤枝市のJR藤枝駅南口の複合施設「オーレ藤枝」3階にこの夏オープンした、自動販売機(自販機)22台が並ぶ“非対面”店舗「オーレセルフ&カフェ」が注目を集めている。中には、1カ月で売り上げ100万円を超える自販機もあるのだとか。現場を訪ね、人気ベスト5を聞いた。 先日の「クラウンメロンが当たる!? 袋井で噂の自販機、訪ねてみました」 「温泉の自販機!? 伊豆市原保地区、噂の現場を訪ねてみました」に続く自販機シリーズ第3弾。 店内は広さ約100平方メートル。イートインコーナー(午前10時~午後8時)も併設している。静岡県中部、東部を中心に流通業や小売業を展開する「静
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道の駅整備にふるさと納税 静岡市、企業版を初活用
静岡市は2日、道の駅整備事業「トライアルパーク蒲原」(清水区)に企業版ふるさと納税を活用すると発表した。静岡県外企業4社からの寄付金810万円をウッドデッキなどの休憩施設整備に充て、地域のにぎわい創出につなげる。同市が企業版ふるさと納税を活用するのは初めて。 トライアルパーク蒲原は旧県立庵原高グラウンドに新たな周遊拠点をつくる構想。今秋にも事業者を公募し、カフェやコンテナハウスの出店、イベント広場などを備えた空間づくりを目指す。オープンは来年春から夏ごろの予定。比較的小規模な投資からスタートし、利用者の反応や収益性を確認しながら数年かけて整備を進めていくという。土地は清水区の駿河重機建設か
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近現代建築保存へオンライン国際会議 伊東・川奈ホテルで開催
近現代建築保存の国際学術組織「DOCOMOMOインターナショナル」(本部・ポルトガル)は1日まで、オンラインによる国際会議を伊東市の川奈ホテルで開いた。1936年開業の同ホテルに実行委が通信環境を整備し、オンライン国際会議の初開催につなげた。コロナ禍後も開催が予想されるオンライン国際会議の誘致を見据え、関係者は観光地の魅力を生かしたモデルケースとして期待を込める。 8月30日から3日間で世界55カ国・地域の専門家ら226人が、オンラインで近現代建築の歴史や保全をテーマに意見交換し、約千人が閲覧した。同会議は2年に1度の世界大会で、初の東京開催が昨年予定されていたが、コロナ禍のため延期された
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自転車女子ロード「金」 杉浦に薬剤師の顔 恩返し「皆に健康を」
「期待に応えたい気持ちは今までで一番強かった」。31日、東京パラリンピック自転車女子個人ロードタイムトライアル(運動機能障害C1~3)を制した杉浦佳子(50)=楽天ソシオビジネス、掛川西高出=はレース後、支えてくれた人々への感謝の言葉を並べた。 掛川市内で小さな薬局を経営する両親のもとで生まれ育った杉浦は、北里大薬学部を卒業後、都内の薬局に就職。在宅医療の現場で、服薬指導などに携わってきた。薬剤師の顔を持つ金メダリストは将来、パラアスリートの経験を生かし、社会の健康促進に貢献したいと夢を抱く。 杉浦が医療や健康管理の重要性を再認識したのは約5年前。トライアスロンのレース中の事故で脳挫傷を
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富士宮にレモネード専門店「レモネード バイ レモニカ」開店
レモネード専門店「レモネード バイ レモニカ」が、富士宮市浅間町のイオンモール富士宮1階にオープンした。 優しい甘さの「オリジナルレモネード」、すっきりとした味わいで爽快感のある「ソーダレモネード」、鮮やかな青い色合いが印象的な「アクアレモネード」など、約20種類のレモネードを販売している。氷の量や甘さを好みに合わせて注文できる。原料のレモンは防かび剤不使用の「ノンケミカルレモン」。 物販スペースでは、冷却素材を使ったトートバッグやキャップなど、オリジナル商品も販売している。 営業時間は午前10時~午後9時(緊急事態宣言中は午後8時)。定休日なし(イオンモール休館時は休み)。
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中部横断自動車道 南北に走るのになぜ「横断」?
静岡、山梨両県を結ぶ区間が全線開通した中部横断自動車道。南北に走る道路なのに名前が「横断」なのはなぜ? SNSなどで疑問の声が上がっている。確かに、南北を貫くことを「縦貫」、東西に通り抜けることを「横断」と呼ぶのが一般的だ。道路管理者の国土交通省甲府河川国道事務所に尋ねた。 担当者によると、道路の名前は日本列島の「背骨」を横切るものを「横断」、平行して走るものを「縦貫」と名付ける。中部横断道は「背骨」を横切るような位置関係にあるため、この命名なのだという。 本省にも尋ねたところ、この「背骨」は法律で定められているわけではなく、起点や終点も明確ではない。「青森あたりから関東周辺を結ぶ南北の
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居酒屋→レトロなミニカー展示館 コロナ禍転機に、店主が趣味道まい進
コロナ禍をきっかけに、伊豆市原保の古民家居酒屋「中伊豆の時間」がレトロな「ミニカー展示館」に生まれ変わった。店主だった三枝卓也さん(53)が「こんな時だからこそ遊び心を大切にしたい」と、趣味で集めてきたコレクション展示に力を注いでいる。 展示は消防車、パトカー、トラックなどの「はたらく車」を中心に約2300点。70年ほど前のレトロカーから今年発売の新作まで、陳列棚いっぱいに並んでいる。大きさも、市販品で主流の64分の1サイズから、長さ約50センチのブリキのバスまでさまざまだ。 30年ほど前から、趣味でミニカーを集めていた三枝さん。「モノが捨てられるのを見ていられなくて」と、友人の不用ミニ
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個店の魅力「香」テーマに紹介 沼津市、冊子第3号発刊
沼津市はこのほど、市中心市街地にある個店の魅力を紹介する冊子「NUMAZU まちの感触」の第3号を発刊した。「五感で感じるまちなか商業」をコンセプトにした冊子の今回のテーマは“香”。創刊号の「色」と第2号の「音」に続き、ユニークな切り口で特色ある店舗を取り上げた。冊子は本年度中に第5号まで刊行する予定。市内のデザイナー大木真美さんら地元で活躍するクリエーター7人が取材を担当している。 今回は、開店30分前に毎日お香をたいて客をもてなしている呉服店や、ほうじ茶が自慢の老舗製茶店、焼きたての香ばしいにおいが店の内外に広がる人気パン店など、JR沼津駅周辺の9店舗を紹介。B
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リゾート空間をコンセプト 「理想の障害福祉施設」富士宮に
リゾート空間をコンセプトにした医療的ケアが可能な障害福祉施設「ユー・ソー・ナイス」がこのほど、富士宮市小泉に完成した。生活介護事業所で一緒に働いてきた2人の支援員が10年前から思い描いた「理想の施設」が形になった。施設では重症心身障害児に特化した多機能事業所の開業を9月に控え、最終準備を進めている。 運営の中心を担うのは施設長を務める渡辺裕美さん(45)=富士宮市=と副施設長の前橋琴江さん(39)=富士市=。同じ施設で勤務をともにしてきた2人は長年、「母親が本当に安心して預けられる場所。母親の前進基地をつくりたい」と夢を膨らませてきた。 急展開を迎えたのは2020年秋。渡辺さんと前橋さん
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静岡人インタビュー「この人」 榎田敏雄さん 牧之原市商工会長に就任
会員事業所の経営支援や地域活性化に取り組む組織を率いる。5月に着任した。産業用機械製造「エノテック」の社長。70歳。 -地域へのコロナ禍の影響は。 「コロナで全般的に厳しい状況に置かれている。飲食店をはじめ、サービス業に大きな影響が出ている。牧之原に限らず、外出が制限されて社会全体のムードが沈んでいると感じる」 -会長の役割は。 「商工会に入っていることに価値観を実感できるよう、会員事業所との関わり方を考え、行動を起こしたい。各業界の事業所を訪問し、状況や要望を聞くことは会長として必要。やっていきたい」 -取り組みたいことは。 「明るく元気なところに人は集まる。エノテックで行って
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果実「ポポー」のかき氷人気 北米原産、濃厚な甘み 静岡に期間限定で開店
北米原産の果実ポポーを使ったかき氷を販売する「ポポーカフェ」が静岡市清水区増のイチゴ農園ストロベリーフィールド内に期間限定で開店し、人気を集めている。同区の果樹園「ファーム池の沢」がポポーの魅力を広めようと企画した。土日祝日のみの営業で9月26日まで。 ポポーは華やかな香りと舌触りの良さ、濃厚な甘みが特徴で「森のカスタードクリーム」と評される高級フルーツ。同市では同区茂畑で望月史さん(63)と路代さん(57)夫婦が2008年から栽培を始め、今では果樹約200本が並ぶ。 5月、息子の周さん(30)がポポーを特産品としてさらに広めていくために「まず味を知ってもらおう」と夏向けにかき氷用生シロ
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電気機関車展示 ひろばオープン 富士・岳南富士岡駅 一部車内、開放も
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)が21日、所有する電気機関車を展示する「がくてつ機関車ひろば」を同市富士岡の岳南富士岡駅に開設した。同駅で完成記念式典があり、関係者がテープカットをして新たな観光拠点の誕生を祝った。製紙産業を長年支えた電気機関車が今後、同市の観光振興を担う。 ひろばは補助金など使って同駅舎西側に整備した。90年以上前に製造された車両を含む貴重な電気機関車4台を展示した。汽笛や前照灯、パンタグラフを復元し、ウッドデッキや展示車両を解説する案内板を設置した。夜間照明やフェンス、通路も整えた。 2012年に貨物輸送が廃止されるまで活躍し、同駅に置かれたままだった電気機関車4台は、
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静岡・匠宿にビール醸造所 福山さん「多様性表現」今冬にも稼働
静岡県内2カ所でビール醸造に携わった醸造家福山康大さん(32)=静岡市駿河区=が、同区丸子の観光施設「駿府の工房 匠宿」内に新しい醸造所を開くことがこのほど決まった。稼働すれば、市内4カ所目のビール醸造所となる。 かつての飲食施設の一角に240リットルの発酵タンク5基、原料の麦芽やホップの貯蔵庫などを設置し、多様なビールを提供する。米国から輸入するタンクなど資機材の到着、申請済みの酒類製造免許の取得を経て、今冬に醸造開始する予定。 青森県出身の福山さんは静岡市葵区のアオイブリューイング、富士宮市のフジヤマハンターズビールで醸造経験を積み、ことし静岡醸造株式会社(静岡市駿河区)を設立。知人
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自然なお産支える助産師にエール 伊東市民病院前管理者・産科医が電子書籍 「選択肢」知ってもらう一助に
伊東市民病院の前管理者で、今年2月まで産婦人科部長を務めた荒堀憲二医師(69)=愛知県一宮市=が、助産師向けの電子書籍「頑張れ助産院」を発売した。医療機関での出産が主流となっている今、「助産院ならではのお産を、もっと知ってほしい。助産師とともに産むという選択肢を残していきたい」との思いがある。助産院を営む開業助産師を応援する活動も始めた。 助産師は、妊娠経過や胎児に問題のない、正常なお産を扱う。助産院は嘱託医や嘱託医療機関と連携し、異常があれば速やかに医師の診察ができる態勢を整えている。産科医療補償制度にも加入している。 電子書籍では、昔から続く「本来の自然なお産」が助産院以外では極めて
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キャンプ用品に女性の視点 デザインと機能追求 静岡に専門店開業
静岡市清水区宍原に、キャンプ用品のセレクトショップ「OutdoorLife kano(アウトドアライフ カノ)」がオープンした。アウトドアの専門知識を持つ女性スタッフ3人が、デザイン性と機能性を併せ持つ商品をそろえる。空き工場と倉庫をリノベーションした店舗で、スタッフ自身もDIYに取り組み、今後、カフェなどを設ける予定。 店を構えたのは、新東名高速道の新清水インターチェンジ近くの自然豊かな地域。店内には北欧のアウトドア用品ブランド「ノルディスク」のテントや寝袋を中心に、キッチン用品やラグ、ランタンなど国内外メーカーの商品が並ぶ。店舗隣の倉庫には、10張りほどのテントやタープを常時、展示して
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湖西に大規模乳牛牧場 来秋予定 新規就農者の育成へ
浜名酪農業協同組合(浜松市東区)の酪農家が出資する満咲(まんさく)牧場が2022年9月ごろ、乳牛約千頭を飼育する県内最大の牧場開業を湖西市太田で計画している。若い就農希望者を従業員として積極的に受け入れて育成し、後継者不在に悩む組合員の牧場の経営継承につなげる。 知波田肥育牛団地跡地の約2万2千平方メートルを購入し、ことし9月に着工。牛舎や搾乳施設、ふん尿処理施設を整備する。県畜産振興課によると、乳牛千頭の牧場は県内最大規模。従業員は約50人の予定。年間売上高約15億円を見込む。 酪農経験がない人でも就職しやすいように労働負担を軽減し、1日8時間勤務、3日働いて1日休む「3勤1休」とする。一
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牧之原サーフィン施設開業 人工の波“一番乗り” 最新装置で造波自由自在
牧之原市に整備された日本初のサーフィン競技用人工造波施設「静波サーフスタジアム」が16日、グランドオープンした。初日は子どもから大人までサーファー約100人が訪れ、最新の造波装置で繰り出される波を楽しんだ。 幅150メートルのプールでサーファーのレベルに合わせた波を起こし、初心者から上級者までが波乗りを楽しめる。サーファー専用ゾーンの周囲には水遊びゾーンがあり、家族連れの姿もみられた。プールサイドには休憩用の温水ジェットバスやベンチ、テーブルを設けた。クラブハウス内の飲食店では、サーファーの様子を眺めながら食事を楽しめる。 インストラクターの指導が付く初心者向けの「チャレンジコース」は、
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地域芸術の拠点に 作家2人がアートショップ開業 伊東・八幡野
伊東市などで活動する美術作家桜井伸也さん(40)と、画家鈴蘭さん(60)が15日、同市八幡野にアートショップ「DoppiaS(ドッピアエッセ)」を開業する。世界各地のアンティークや著名工芸家の作品などを展示販売するほか、文化・芸術を通じた新たな地域交流の拠点としていく考えだ。 桜井さんはイタリア・トリノを拠点に現代美術で活躍する。鈴蘭さんはフレスコ画などを手掛け、子供の絵画教室も開いている。2人は2019年に都内のアトリエを伊豆高原桜並木の近くにある民家に移した。今回はその建物を改装した。 展示販売するのは、明治、大正時代に製作された「オールドノリタケ」の陶磁器や、米国のガラス工房「フェ
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熱海老舗のお土産いかが 「ラスカ」に期間限定ストア 売上の一部、土石流災害義援金に
熱海市のホテルや喫茶店など老舗のお土産をプロデュースするブランド「レジェクラ」を展開するハツヒ(同市)は31日まで、JR熱海駅ビル「ラスカ熱海」の1階ラウンジスペースで期間限定ストアを開いている。売上金の一部は土石流災害の義援金として市に寄付する。 ホテルニューアカオや喫茶サンバード、ゆしま遊技場など、市内9店舗の看板や内装を原案にしたロゴデザインのTシャツやキーホルダー、トートバッグなどを販売している。横須賀馨介代表(31)は「お土産を見て店に行ったり、店に立ち寄ってから購入したりと、観光案内にもなっている。コロナ禍や災害の影響を受ける事業者の支えになれば」と話した。 ラスカ熱海は今春
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牧之原サーフィン施設16日オープン 水遊びゾーン、市民に開放
牧之原市に整備された日本初のサーフィン競技用人工造波施設「静波サーフスタジアム」の水遊びゾーンが14日、市民に無料開放された。約300人の親子が訪れ、サーファーが波に乗る様子を見ながら水遊びを満喫した。 スタジアムは幅150メートル、奥行き60メートルのプールを備える。サーファー専用エリアの周囲には、深さが最大約40センチの水遊びゾーンを設けた。サーファー向けに起こした波が水遊びゾーンにまで打ち寄せると、子どもたちは大はしゃぎ。浮輪に乗って流されるなどして楽しんだ。 スタジアムのグランドオープンは16日に迫った。開業前に地域住民に親しんでもらおうと、事業者のサーフスタジアムジャパンが無料
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浜松市役所にコンビニエンスストア 1年5カ月ぶり、24日開店
浜松市役所北館1階に24日、コンビニエンスストア「ファミリーマート」が開店する。同所に売店ができるのは2020年3月に同系列のコンビニが一度撤退して以来で、約1年5カ月ぶり。 店舗は約86平方メートルで、弁当や飲料、日用品などを販売する。同市役所には食堂や喫茶店がなく、売店は同店と本館1階の「チャレンジドショップ・わ」の2店舗。新店舗の運営は市から売店の事業の指定を受けた互助団体「市職員厚生会」が、コンビニ事業者に委託する形となる。営業時間は午前8時~午後6時。開店日は、市役所開庁日と同じ。 20年のコンビニ撤退後、売店のあった場所は期間限定の弁当販売や打ち合わせスペースとして使用してき
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チタンコーティンググラス 日翔工業(藤枝市) 職人芸光る虹色の輝き【しずおかMIRUIプロジェクト】
高純度のチタンを薄くコーティングしたグラスのブランド「PROGRESS(プログレス)」を展開する。3月に直営店を静岡市葵区本通にオープンし、職人芸の粋を凝らしたグラスの輝きをアピールする。 2010年創業。立体のガラス素材に金属をむらなく塗布する技術を応用し、人工衛星や航空部品関連の試作を手掛ける。新事業開拓を進める中で、2代目の小長井克久さん(43)がチタン膜が施されたガラス片の輝きに魅入られ、製品化を着想。2014年にグラス第1弾を発売した。 オーロラや虹のように、チタン膜に当たる光の屈折で、青や赤といった色彩を表現する。重厚さと透明感を兼ね備えたグラスは好評で、全国の百貨店やネット
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韓国発フライドチキン店「bb.qオリーブチキンカフェ」 浜松プラザフレスポにオープン
ワタミが関東と関西で計10店舗を展開する韓国発祥のフライドチキンブランド「bb.qオリーブチキンカフェ」が13日、浜松市東区上西町の浜松プラザフレスポにオープンする。東海地方初出店。 健康志向の強い20~40代の女性を中心に客層を開拓する。同ブランドは25カ国で2500店を構え、日本では2016年からワタミがフランチャイズ(FC)契約で運営する。 主力のチキンはエキストラバージンオリーブオイルにコレステロールゼロのソイオイル配合の油で揚げる。浜松店はオーナーとのFC契約で売上目標は月750万円。同社は、25年までに全国で約250の出店を目指す。
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ショップとカフェ併設「ひかりビレッジ」開設 伊東の障害者支援施設 共生型デイサービスも
伊東市川奈の小室山山麓で障害児支援施設を運営する一般社団法人「ひかり」がこのほど、ショップとカフェを併設した工房付属施設をオープンした。9月には共生型デイサービスも開設し、合わせて「ひかりビレッジ」として運用する。利用者の就労機会を拡大するとともに地域交流の場としても活用する。 同法人は4~18歳の55人が利用する。療育を終えた後の就労支援施設として、伊豆半島の天然素材で草木染した布製品や鹿革を製造する「ひかり工房」も運営する。新施設は工房の向かい側にあった約1350平方メートルを取得し、木造平屋建て2棟を建設した。 新施設は製品販売や飲食物の提供などによる販路拡大や就労継続が目的。活動
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ザザ浜松西館のユニクロ 9月12日閉店へ 遠鉄百貨店に新店舗
浜松市中区の複合商業施設ザザシティ浜松西館で約21年前のオープン当初から営業を続けてきた「ユニクロザザシティ浜松店」が、9月12日に閉店する。 西館では、ユニクロと同様、2000年11月のオープンと同時に開店した「トイザらス浜松店」が今年1月に営業を終えたばかり。主力テナントの相次ぐ撤退を受け、管理会社はそれぞれの新たな入居店舗を探す作業を加速させている。 ユニクロを展開するファーストリテイリングは9月17日、近隣の遠鉄百貨店の新館3階に新店舗(売り場面積約1500平方メートル)をオープンする。
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スーパーの厨房から出火 沼津市大岡、けが人なし
11日午前8時ごろ、沼津市大岡のスーパー「フードストアあおき沼津店」の厨房(ちゅうぼう)から出火し、従業員が消し止めた。けが人はいなかった。沼津署によると、同店は開店前で、総菜を調理中に飛んだ油に引火したとみられる。
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藤井聡太棋聖も食べた!「将棋メシ」を提供 沼津御用邸記念公園にレストラン
7月に棋聖戦第3局が開かれた沼津市の沼津御用邸記念公園内に、洋食レストラン「大正ロマン食堂・娯洋亭-GOYOTEI」がこのほど、オープンした。タイトルを史上最年少で初防衛し、九段に昇段した藤井聡太棋聖と渡辺明名人が食べた「将棋メシ」を提供する。 指定管理者の加和太建設(三島市)が、1893年に建てられた木造官舎を改装した。藤井棋聖は地場野菜とひき肉を溶岩に見立て、駿河湾越しの富士山を表現した「富士山キーマカレー」(1200円)を、渡辺名人はオムライス(同)をそれぞれ注文した。 藤井棋聖がおやつで食べた愛鷹水神社(長泉町)の湧き水を使ったオリジナル和菓子「水神餅」も提供する。売店でも1箱2
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JAファーマーズ浜北店 来店400万人を達成
JAとぴあ浜松の農産物直売所「ファーマーズマーケット浜北店」(浜松市浜北区)が3日、来店400万人を達成した。 同区の主婦高木栄里さん(45)が長女の胡音ちゃん(5)を連れて訪れ、400万人目になった。トウモロコシやナシなどを買ったところで知らされ「お祝いは何事かと驚いた。ここは野菜が安くておいしい」と話した。同店出荷者協議会の河合俊宏会長と同JA経営管理委員会の鈴木文雄会長から花束や記念品を受け取った。鈴木会長は「安全、安心、新鮮がモットーだ。400万人のお客を迎えられて感謝している」とあいさつした。 同店は2004年3月の開業。同JA浜北営農緑花木センターの敷地内にあり、近くには同J
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元公邸料理人、地元島田で開業 型にはまらず「面白い」料理
在クロアチア日本大使館で公邸料理人を務めた経験のある島田市出身の天野裕平さん(34)が都内からUターンし、同市中心部に創作料理店「C-2 HINODE」を開業した。老舗料亭や海外で磨いた技術を生かし「型にはまらず、面白い料理で楽しませたい」と意気込んでいる。 天野さんは関西の大学を卒業後、京都吉兆名古屋店で修業した。その後、公邸料理人に採用されると約3年間クロアチアで過ごし、政財界のゲストらを招いた会食を担当した。イベントでは魚をさばいてすしの握りを披露する機会もあり、「日本文化を正しく伝えないといけない。貴重な経験だった」と振り返る。 帰国後は東京五輪の開催を楽しみに都内の和食店に勤務
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気分はアウトドア♪ 静岡に人材交流拠点 8月2日オープン
静岡市は8月2日、企業や学生、行政など多彩な人材の交流拠点「コ・クリエーションスペース」を同市葵区の市産学交流センター内に開設する。キャンプ道具などのアウトドア要素を空間に取り入れる「キャンピングオフィス」を採用した。 アウトドアブランド「スノーピーク」のテントやテーブル、イスを設置し、床に人工芝を敷き詰めた。通常のオフィスと異なる雰囲気での作業で、新たなアイデアの発想を促す。 人材育成支援や雇用創出につながる新規プロジェクトを募集中で、同拠点がPR活動やイベント開催を支援する。市の担当者は「利用者同士が新たな化学反応を起こすことで、地域経済の活性化につながってほしい」と話している。
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山頂に「碧テラス」 伊豆パノラマパークに改称 伊豆の国
伊豆の国市長岡の観光施設「伊豆の国パノラマパーク」は21日、「伊豆パノラマパーク」に改称してリニューアルオープンした。ロープウエーでつなぐ葛城山山頂のテラスなどを新装した。 山頂から望む富士山、駿河湾、空の色にちなんでテラスの名称を「碧(あお)テラス」とした。逆さ富士などを映し出す水盤を三つ設置したほか、個室感覚で景色を楽しむプライベートスペースを新設。バイキング形式だったレストランは、地元食材を使った本格イタリアンを提供する店舗「トラットリア伊豆パラディーゾ」にリニューアルした。 碧テラスで開いたセレモニーで中嶋悟代表取締役総支配人は「夜間の営業も検討している。コロナ禍だが、伊豆長岡か
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JR沼津駅ビル「アントレ」に水産加工品店オープン 三鮮商事
魚介類販売の三鮮商事(沼津市、山下郁夫社長)は21日、JR沼津駅ビル「アントレ」1階に、塩干・水産加工品専門店「沼津港さんせん」を開店する。 売り場面積は約60平方メートル。観光客の土産物需要を取り込むだけでなく、新型コロナウイルス感染拡大で外食の機会が減っている市民に、地元の多彩な水産加工品を楽しんでもらおうと出店を決めた。 干物類や黒はんぺん、イカの塩辛など、沼津商工会議所の「沼津ブランド」認定品を前面に出す。そのほか、ウナギのかば焼きや釜揚げシラスなど、地元事業者が旬の食材で製造した商品を取り扱う。 川副久信取締役鮮魚事業部長は「沼津のブランド力を発信したい。コロナ禍で観光需要は
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商工会青年部が主張発表大会 塩見さん(御前崎)最優秀 静岡
静岡県商工会青年部連合会の主張発表大会がこのほど、静岡市駿河区の男女共同参画センターあざれあで開かれ、子ども用品店の開業計画を語った御前崎市商工会の塩見康平さんが最優秀賞に輝いた。 県内5商工会青年部の代表が地域振興や街づくりの取り組みを紹介した。塩見さんは設備メンテナンス業を営むかたわら、青年部活動に取り組む中で「子育て世帯の力になりたい」と決意した。子ども用の生活用品をそろえ、服やおもちゃのフリーマーケットを行う店舗の開設を計画した。 青年部の仲間に助けられ、ことし9月にオープンする予定で準備していると報告し、「子育てのしやすい街を未来につなげていきたい」と語った。 塩見さんは9月
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高さ55mの眺め「フジヤマタワー」 富士急ハイランドに21日オープン 山梨・富士吉田市
富士急行は21日、山梨県富士吉田市の富士急ハイランドに、富士山を一望できる高さ約55メートルの展望台「FUJIYAMA(フジヤマ)タワー」をオープンする。 大型ローラーコースター「キング・オブ・コースターFUJIYAMA」の開業25周年に合わせ、コースターの点検作業用に新たに建設した塔に展望施設も併設した。最上部のスカイデッキ(通常料金大人1200円)のほか、ハーネスを着けて手すりのない吹きさらしの通路を周回する「FUJIYAMAウォーク」(同1200円)も開業する。来年には、展望台から地上まで一気に滑り降りるチューブ型スライダー「FUJIYAMAスライダー」もオープン予定。 21日は午
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薬膳スープカレーどうぞ♡ 伊豆の国に開店 北海道「アジャンダインドカリ店」のレシピ、本州初上陸
伊豆の国市古奈の弘法の湯本店横に15日、薬膳スープカレー店「アジャンダインドカリ店伊豆長岡」がオープンした。 北海道発祥のスープカレー文化の先駆けとされる「アジャンダインドカリ店」のレシピを本州初上陸させた。35種類のスパイスと10種類の漢方薬をブレンドさせたスープカレーで、辛さを楽しめるだけでなく体にも優しい味が特徴という。 コロナ禍で観光産業が厳しい状況の中、温泉街に新たな人の流れを生み出そうと出店した。 運営する弘法の湯グループの内宮則一代表は「新たな名物を知ってもらい、気軽に立ち寄ってほしい」と期待した。
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浜松・遠鉄百貨店 ビアガーデンオープン 距離取って乾杯
浜松市中区の遠鉄百貨店本館で15日、夏の風物詩の屋上ビアガーデンがオープンした。席数を例年の3分の1の200席に減らし、料理はスタッフが取り分けるなど、感染対策を徹底した上で9月11日まで開催する。 コロナ禍で開店時期が昨夏と同様に7月半ばにずれ込んだが、初日から梅雨の晴れ間を待ちわびた予約客らが来場し、仕事帰りのひとときを楽しんだ。 飲食時以外はマスクを着け、乾杯はジョッキが触れ合わないようにするなど配慮する姿が随所に見られた。市内の男性会社員(36)は「久しぶりの外食の時間。ルールを守って生ビールの味を堪能したい」と話した。 営業は午後4~10時で、食べ物60種類、飲み物20種類を
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遠鉄ストア開店 豊橋にオープン 静岡、愛知の食材充実
食品スーパーの遠鉄ストア(浜松市中区)は16日、豊橋市曙町に豊橋曙店を開店する。愛知県への出店は豊川市の豊川店に次いで2店舗目で、豊橋市は初めて。静岡、愛知両県の地元商品の充実を図り、豊橋市内の他のスーパーにはない品ぞろえで差別化を図る。 豊橋曙店は豊橋駅の南東約4・5キロの住宅街に位置。鮮魚は愛知県で水揚げしたメヒカリやニギス、静岡県産のカツオやタチウオ、果実は蒲郡産のハウスミカン、渥美半島のアールスメロン、浜松特産のシャインマスカットやピオーネなどをそろえる。浜松餃子(ぎょうざ)や浜松の銘菓も扱い、静岡県の豊かな食材を豊橋の消費者に紹介する。
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書籍・文具「アマノ布橋店」 浜松市中区にオープン 豊富な画材コーナー新設
浜松市内で書籍・文具店を営むアマノ(北区三方原町)は15日、地元密着型を重視した新店舗「BOOKアマノ布橋店」を中区布橋にオープンした。人気コミックを約2万冊そろえたほか、2階には学校教材や近隣画家の需要に応えられる充実の画材コーナーを新設した。 1975年創立のアマノは市内で5店を営業していたが、開店から20年の中区の「アクト北店」を5月末で閉めた。機能を移転する形で、浜松北高をはじめとした学校や塾が多く、幅広い年代がより立ち寄りやすい文教地区に新店を構えた。駐車場を27台に増やし、売り場面積はアクト北店から約2割増の約760平方メートルに広げた。 コロナ禍の巣ごもり傾向も手伝って需要
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起業支援食堂を常設 静岡ガス富士支社 新社屋の完成祝う
静岡ガスは15日、富士市津田に新設した富士支社の新社屋の見学会を開き、テープカットを行って完成を祝った。同社としては初となる起業支援型食堂「エネリア食堂」が併設され、24日から一般開放する。 新社屋は4階建てで延べ床面積約3800平方メートル。19日から稼働する。1階はガス関連機器などを展示する「エネリアショールーム富士」とエネリア食堂が入り、地元住民の交流イベント会場としての活用を見込む。2~4階には富士、富士宮両市を担当する関連会社を集約した。 エネリア食堂では、同社の取り扱う業務用厨房(ちゅうぼう)と飲食スペースを、開業を志す希望者に貸す。24日から1カ月間は静岡市清水区の「はごろもフ
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アスティ静岡と清水エスパルス 30年の歩み、催しで紹介 JR静岡駅構内にパネルや選手用具
JR静岡駅構内の商業施設「アスティ静岡」で13日、同施設とサッカーJリーグ1部(J1)清水エスパルスの30年の節目を紹介する催しが始まった。 アスティ静岡は今年開業30周年を迎え、エスパルスもJリーグ加盟承認から30年となった。同じ年月を歩んできたことを記念して企画。館内入り口の3カ所にエスパルスのマスコットキャラクター「パルちゃん」が描かれた特別装飾を施したほか、互いの歴史を記したパネル、エスパルスの選手の用具などを展示している。 初日はアスティ静岡を運営するジェイアール東海静岡開発の担当者とパルちゃんが参加し、日本代表GK権田修一選手(32)のグローブなど展示物のお披露目を行った。選
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沼津に静鉄の複合商業施設 7月17日開店
静岡鉄道(静岡市葵区)の複合商業施設「沼津大岡ショッピングセンター」が17日、沼津市大岡にオープンする。スーパーのしずてつストア大岡店を核に、ドラッグストア「ココカラファイン」、24時間営業のスポーツジム「ミラフィットネス」が出店する。 同ショッピングセンターはJR御殿場線大岡駅から南西に約500メートルで、静鉄グループの分譲マンション「グランアネシス沼津大岡」に隣接する。鉄骨造2階建てで、延べ床面積約4200平方メートル。しずてつストアの売り場面積は約1400平方メートルと、同社で最大規模という。 しずてつストアの新規出店は2020年1月の藤枝駅南店以来で31店舗目。
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静岡人インタビュー「この人」 君山正好さん 空き店舗を活用したショップを開店したデザイナー
2016年に都内からUターン。長泉町の起業体験事業として、JR下土狩駅前商店街の空き店舗を活用した事務所兼店舗「デザインルーム No.4541」を開店した。49歳。 -どんな店舗か。 「店のロゴやパッケージのデザイン、商品制作を受け付けている。以前企画したマルシェの出展者の作品や僕がデザインしたTシャツ、平日はギョーザ、弁当などの個人店が日替わりで出店している」 -Uターンの理由は。 「東日本大震災後、母の故郷の福島県にボランティアで入った。復興のために地元に残る決意をした若者に心打たれ、地元のためにできることを考え始めた」 -どのような商店街活性化を目指しているか。 「もう一度
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浜松、静岡10月に営業終了 三菱UFJ信託銀 東京本店に統合
三菱UFJ信託銀行は12日、浜松支店(浜松市中区)と静岡支店(静岡市葵区)の営業を10月22日で終了すると発表した。都内の本店営業部が両支店の顧客に対応する。 経営資源の最適化を図る店舗戦略の一環。10月25日に両支店を本店営業部に統合する。一つの店舗内で複数の支店が営業する「店舗内店舗」の形態を取り入れ、浜松支店は「東京第4支店」、静岡支店は「東京第5支店」に名称変更する。 両支店の顧客の取引番号や口座番号などに変更はない。解約する顧客に対しては、解約に伴う一部手数料などの減免措置を設ける。 同行は2021年2月から国内店舗網の再編を進めている。浜松、静岡両支店の本店営業部への統合は、和歌
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牧之原サーフィン施設 一般向け、8月開業 米代表も最終調整
牧之原市静波に建設された日本初のサーフィン競技用人工造波施設「静波サーフスタジアム」が8月中に開業し、一般向けの営業を始めることが、事業者のサーフスタジアムジャパン(安達俊彦社長)への12日までの取材で分かった。7月中はアスリート向けにプレオープンする。一般のサーファー用の波を起こすオペレーションの練習など、開業に向けた準備を進め、8月上旬のグランドオープンを目指す。 一般向けには、初心者から上級者までが波に乗れるレベル別のコースを提供する。高さなどが異なる約100種類の波を最新の造波装置にインストールした。ファミリー用の水遊びゾーンや飲食店もあり、サーファー以外も楽しめる。 営業開始に
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多彩な波 牧之原サーフィン施設始動 五輪日本代表3人が公開練習【動画あり】
牧之原市に建設された日本初のサーフィン競技用人工造波施設「静波サーフスタジアム」で12日、東京五輪日本代表チームが公開練習を行った。スタジアムが練習に活用されるのは初めて。最新の造波装置が多彩な波を繰り出し、選手が五輪直前の調整を行った。 練習に参加したのは、大原洋人、前田マヒナ、都筑有夢路の3選手。横150メートル、奥行き60メートルのプールで、一定間隔で発生する波に乗った。筒状の波や、空中で技を披露するエアリアル用の波なども起こし、アクロバティックな技を繰り広げた。 日本サーフィン連盟によると、自然の海と違いスタジアムでは計算された波で練習が積めるため、選手のコンディションを整えるの
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西伊豆堂ケ島にホテル新装オープン 「三四郎」が運営譲渡、16日開業 イタリア風「イル・アズーリ」
西伊豆町堂ケ島の温泉旅館「堂ケ島アクーユ三四郎」が16日、名称を「イル・アズーリ」に変更し、新装オープンする。経営する三四郎が青森県の「三沢奥入瀬観光開発」(佐藤正満社長)の子会社に運営を譲渡し、改装を進めてきた。夕日や景勝地ならではの景観を生かしたリゾートホテルに形態を変え、新たな客層の開拓を狙う。 最大の売りは全46客室に設けた海が望める露天風呂。施設名のアズーリはイタリア語で「紺碧(こんぺき)」を意味し、同国カプリ島をほうふつとさせる演出にこだわった。飲み放題のバーラウンジや地元食材を使ったイタリアンレストランも備え、山下圭三総支配人は「西伊豆にはない施設。ニーズを掘り起こし、地域活
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季節ごとに自家野菜や果物提供 佐久間・浦川の和田さん、自宅古民家で料理店開業 浜松
浜松市天竜区佐久間町浦川の和田明代さん(72)が、季節ごとの野菜や果物を使った食事を提供する料理店「山城屋」を自宅で開業した。同地区では商業施設などの撤退が続いていて飲食店の新規開業は珍しく、地元の商工会関係者も歓迎している。 同店は市の浜松地域遺産にも認定された伝統的建造物が並ぶ通りにある、築約100年の古民家。和田さんが自宅の庭や近隣の畑で栽培する野菜、果物などが味わえる。 メニューは季節によって異なるが、金時草や青じその天ぷらをはじめ、水窪じゃがたの煮っ転がし、サンショウの実入りおにぎり、そばなど自然の風味が堪能できる品がそろう。ブルーベリーやウメの甘露煮といったデザートもある。
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マックスバリュ沼津香貫店 改装開店
食品スーパーのマックスバリュ沼津香貫店(沼津市下香貫)が10日、リニューアルオープンする。 冷蔵ケースや陳列棚などの設備を更新し、売り場の配置を変えた。野菜や果実、加工品などの地場産品を拡充。核家族化や単身世帯の増加を受けて小容量の総菜を充実させ、キャッシュレスセルフレジ8台を新規導入する。 営業時間は午前7時から午後11時半まで。
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子ども食堂開業へ奮闘 島田に移住の津守さん、日中はカフェに
絵本の出版やイラスト制作などの活動を行い、昨年島田市に移住した津守奈々さん(23)が、同市本通の商店街の空き店舗をリノベーションし、子ども食堂を兼ねたカフェの開業準備を進めている。今夏の開業を目指し「子どもや地域住民の『居場所』を作りたい」と奮闘中だ。 兵庫県尼崎市出身の津守さんは海外への一人旅をきっかけに高校を中退し、18歳で絵本「ひらいてみてみ」を自主出版した。絵本作家としての活動を応援する友人が縁で島田市を訪れるようになり、昨年本格的に移住、リラクゼーションサロンを開業している。 もともと子どもが好きで「子ども食堂を開きたい」と考えていたところ、物件に出合ったことでカフェ開業を決断
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ハンバーグ「さわやか」新店 イオンモール浜松市野にオープン
静岡県内で飲食店「炭焼きレストランさわやか」を展開するさわやか(袋井市)は7日、浜松市東区の商業施設イオンモール浜松市野に新規出店した。 県内34店舗目で、6月27日に閉店した浜松中田店(同区)を移設した。全86席で各テーブルに仕切り板を備え、携帯端末で待ち時間を確認できるシステムを導入するなどコロナ対策も整えた。 午前11時の開店時には、モール1階の店舗前でテープカットのセレモニーを行い、富田玲社長が「皆さんがハンバーグを囲んで楽しいひとときを過ごし、元気になれるレストランをつくっていく」とあいさつした。開店前に整理券を求めて約300人が来場した。
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遠鉄百貨店にユニクロ 9月オープン
遠鉄百貨店(浜松市中区)は6日、衣料品のユニクロが出店すると発表した。新館3階の全フロア(約1500平方メートル)を売り場とし、9月にオープンする予定。 新館には生活雑貨の無印良品が4階、東急ハンズが5階に出店している。若者や家族連れに人気のテナントが3~5階を占め、同百貨店は「相乗効果で館内の回遊性につなげ、新たな客層を増やしたい」としている。 新館3階は婦人服フロアだったが、テナントは隣接する本館に移り、5月から改装工事を進めている。
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時之栖富士 阿山恭弘社長 長年スポーツ合宿受け入れを担当 多彩な競技、交流の場に【キーパーソン】
時之栖(御殿場市)で長年、スポーツ合宿受け入れを担当。富士市の常葉大富士キャンパス跡地に整備した複合型スポーツ施設「エスプラット・フジスパーク」が開業から1年を迎え、五輪事前キャンプにも対応する。展望を聞いた。 ―運営状況は。 「国内最大級の卓球場やアリーナ、フィールドと定員214人の宿泊施設を備える。コロナ禍の開業で苦戦したが、8月は卓球、水泳、チアなどの予約で定員の7割が埋まる。学生の競技者が多く、強豪校の口コミの影響は大きい。競技に集中できる安心な場所での合宿需要は高い。定期的にマルシェを開催し、施設を知ってもらう機会も設けている」 ―事前キャンプの受け入れ準備は。 「スイス代
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東京進出した老舗うなぎ店「中川屋」の西麻布店店主 村越武さん 夢の地で浜松の味【とうきょうウオッチ/インタビュー】
140年以上の伝統を誇る浜松市東区のうなぎ店「中川屋」の4代目。2019年10月に西麻布店(東京都港区)を開店した。新型コロナウイルスの影響にめげず、憧れの地で自慢の味を広めようと奮闘する。70歳。 ―仕事から引退する人も多い60代での東京進出。周囲の反対はなかったか。 「東京出店は夢だった。『やめろ』とも言われたが、心に決めていた。昔から東京に来る度に血が騒ぎ『店を出したらどうなるだろう』と想像していた。本店を大きくするとか実家を建て替えるとか、子どもの時に抱いた夢は全部かなえた。そんな人はなかなかいない。私は死ぬまで商売をやる。店が自分の居場所だ。現役で居続けることが性に合っている」
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店舗網増強、顧客獲得へ 曽根誠司・田子重社長【聞きたい】
静岡県西部初となる小笠店(菊川市)を2月に出店したのに続き、2022年1月をめどに東部初の西島町店(沼津市)を開店する。東西エリア進出を機に店舗網の増強を狙う。 -中部地区11店舗から、店舗網を東西に拡大した狙いは。 「西島町店は社内最大規模の2500平方メートル超の広さ。両店舗を足がかりに、県内の店舗数を充実させたい。周辺地区に自社の店舗がない単独店は、他社との競争で厳しい立場に置かれる。早く周辺に店舗を増やして広い網を張ることで、他店の領域に存在する顧客をより多く獲得できるようにしていきたい」 -エリア拡大の課題は。 「物流については、心配していない。個別の輸送で対応する。遠距離
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ライダーズカフェ開店 浜松、ツーリング客に人気
ツーリング客に人気がある浜松市北区細江町の浜名湖に面した国道362号沿いに、ライダーズカフェ「キャロウェイ」がオープンした。 天竜浜名湖鉄道西気賀駅から徒歩1分ほどで、「プリンス岬」の西側入り口付近にある。人気のあんかけパスタや定食、ケーキなどのメニューをそろえている。 ツーリング客らを中心ににぎわいを見せ、週末には計120台ほどのバイクが集まる。鉄道利用者や地域住民も足を運ぶ。マスターの川上重幸さんは「あんかけパスタは県内では珍しい。ぜひ食べてもらえれば」と話している。 営業時間は午前8時から午後7時。木曜と第3金曜が定休。
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運営剰余金を島田市に寄付 伊太まちづくり協
島田市田代の郷温泉「伊太和里の湯」の館内レストラン「お食事処くつろぎ」の運営を昨年度末で退いた伊太まちづくり協議会(高森功会長)が30日、これまでの運営剰余金を同市に寄付した。 協議会は2009年の施設開業以来、10年以上にわたり、レストランを運営。地元伊太の食材を使ったメニューを提供し、利用者の健康増進や地域振興に貢献してきた。本年度からレストランの運営を施設の指定管理者に委託した。これまで支えてくれた利用者に感謝の思いを込めて、市への寄付を決めた。 協議会を代表して、高森会長ら3人が市役所を訪れ、染谷絹代市長に寄付金を手渡した。染谷市長は「大事に使わせていただきたい」と感謝した。
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熱海人気店「おさかな食堂」 御殿場アウトレットに姉妹店
熱海市の熱海銀座商店街にある人気店「熱海銀座おさかな食堂」の姉妹店「熱海おさかな食堂」がこのほど、御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットにオープンした。熱海市外初出店。熱海近海の魚介類を中心に、旬の海の幸を使った丼や定食を提供する。 一押しメニューは同店限定の「赤富士てっぺん丼」。南まぐろの赤身とトロビンチョウマグロを、富士山をかたどるように盛り付け、イクラとウニをかけた。 5種類以上の旬の魚介を盛り付けた「海鮮てっぺん丼」や「網代サバ丼」など本店の人気メニューのほか、熱海を代表するスイーツ「熱海プリン」も取りそろえる。 白木を基調とした店内に60席を設けた。熱海市の飲食業「夢タカラ
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長屋門とレストラン棟活用を 富士宮市、新たな使用者募る
富士宮市大宮町の空き店舗になっている市有施設「長屋門」とレストラン棟について、市が新たな建物使用者を全国から募集している。食のまちづくりの拠点施設となる飲食店の開業に向け、プロポーザルへの参加申請を2日から始める。 長屋門とレストラン棟は、これまで市内の飲食業者がビュッフェレストランやカフェとして営業していたが、3月末で撤退。市が富士山本宮浅間大社など中心市街地に近い立地を生かし、地産地消や市街地のにぎわい創出などに結びつく飲食事業を募集している。 賃貸借契約期間は今年11月から10年。賃貸料は月額21万2525円。対象物件は木造瓦ぶきの長屋門(床面積85・48平方メートル)と、レストラ
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選手は家族、体作り支援 種目や体調に合わせた定食 ときわや食堂(伊豆の国)原さん親子【五輪自転車 ともに走る④】
一瞬のスピードを生み出す筋力や長時間ペダルをこぎ続けるスタミナを必要とする自転車競技選手。そんな選手の体作りに一役買っているのが伊豆の国市大仁の飲食店「ときわや食堂」だ。メニューにはない細かなオーダーを基にオリジナル定食を提供する。「選手はもう家族と同じ。大舞台で頑張って」。食事面から選手の活躍を後押しする。 正確な資料は残っていないが、大正時代には開業していたという老舗で、その魅力はボリューム満点の定食。近隣工場の従業員の胃袋を満たし、地域に愛され続けている。現在は3代目の原千枝子さん(79)と長女の千賀子さん(55)親子が切り盛りする。 自転車選手との縁は、伊豆市の日本競輪学校(現日
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魚がし鮨函南店 道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」に7月1日開業
沼津魚がし鮨(ずし)を展開する沓間水産は1日、函南町の道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」に函南店をオープンする。地場の食材を使ったセットメニューを用意し、伊豆を訪れる観光客から地元住民まで幅広い客層の来店を見込む。 静岡県東部では15店舗目となる函南店は、広さ150平方メートルに40席を設けた。沼津港直送の魚介を使ったすしや和食に加え、セットメニューには地場野菜のサラダを付ける。ランチは平日999円から提供するほか、同店限定セットも同850円から食べられる。サイドメニューは、天ぷらや煮物など10品ほどを日替わりで用意する。 伊豆の玄関口となる伊豆縦貫道と伊豆中央道の結節点に近く、道の駅は多く
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ダイビング船完成祝う 西伊豆・仁科漁港、27年ぶりに進水式
西伊豆町のダイビングショップ「マリンステーション堂ケ島」は28日、同町の仁科漁港で新造船(4トン)の進水式を開いた。漁業者の後継者不足から、同漁協での漁船を含めた進水式は27年ぶり。関係者や地元住民約100人が集まり、船の完成を祝福した。 進水したダイビング船は全長約12メートル。同ショップは5月に全国でも珍しい海中温泉が湧くダイビングスポットを堂ケ島沖に開業し、客足が伸びつつある状況から船を新造した。経営する窪田貴一さん(46)は「多くの人に祝ってもらえて光栄。地域に明るい話題を届けられて良かった」と笑顔を見せた。 伊豆漁協仁科支所の鈴木恵輝運営委員長(69)によると、同漁港では約40
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閉店一転 7月♪音色戻る 静岡のジャズ店「ライフタイム」 有志ら資金募り運用検討 昼はコワーキングの場/夜はライブ
新型コロナウイルス禍の影響で5月末に閉店した静岡市葵区紺屋町の名門ジャズクラブ「浮月楼ライフタイム」が7月、これまで空いていた昼間の客席をコワーキングスペースとして活用する形で、夜のライブステージとともに再スタートを切ることになった。市民有志が営業継続のために資金を募り、店舗の柔軟な運用を検討してきた。 閉店を惜しむ常連客の有志が始めたクラウドファンディングは、目標額の約4倍となる400万円以上が寄せられている。代表幹事の知久昌樹さん(62)は「全国屈指の名店が閉じることは、静岡の文化にとって大きな損失。再開に向けた仕組みづくりをさまざまな可能性から提案したい」と支援の経緯を説明する。
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地域と選手つなぐ拠点に 料理と会話「憩いの場」 チェレステカフェ(沼津)小野剣人さん【五輪自転車 ともに走る①】
7月23日の東京五輪の開幕まで1カ月を切った。自転車競技の舞台になる県東部には、選手との絆を強め、自転車の魅力を伝えようと奮闘する人たちがいる。静岡県開催決定から5年半。祭典を前に、選手を支えてきた人たちの思いに迫った。 「お久しぶりです」「遊びに来ました」。駿河湾の海岸線に面した沼津市口野にあるチェレステカフェには、休日を過ごす自転車五輪代表チームの選手が続々と集う。東京五輪を目指して伊豆に練習拠点を移した選手たちの憩いの場。「友達の家感覚で来られる、居心地のよい場所にしたい」。壁一面にトップ選手のサインや、大会優勝時に着用したウエアが飾られた店内で、店主の小野剣人さん(43)が出迎える
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セノバ「食」関連刷新 リニューアルオープン 静岡県内初進出も
静岡市葵区の大型商業施設「新静岡セノバ」が24日、3階フードコートなど食に関するエリアをリニューアルオープンした。県内初進出5店を含む12店舗が新規出店し、4店舗が移転・改装した。 県内初出店は東京都の人気ラーメン店「支那そばちばき屋」や京都の焼き鳥店「焼き鳥串くら京都・御池」など。フードコートにカウンター席も用意し、1人でも利用しやすくした。 地下1階の食物販コーナーはイートインスペースを新たに設けた。期間限定で開設した「セノバセレクト」は、セノバが厳選した県内の飲食料品を数カ月ごとに内容を変えながら発信する。 食関連の改装は2011年10月の開業後初めて。9月にも新たに食関連の計8
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空き店舗にスタジオ開設 撮影、中継、動画編集…映像業務の拠点に 焼津・IT企業サンロフト
焼津市のIT企業サンロフトが6月、JR西焼津駅前の空き店舗を活用し、スタジオを開設した。フロアにはオンライン会議の中継や主催するセミナーの撮影、動画の編集ができる機能を備えた。同社の映像関連業務の拠点として位置付ける。 フロアは機能別に三つに分かれている。道路側に面している中継スペースでは、同社主催の幼稚園や保育園、企業を対象にしたICT関連のウェブセミナーで使えるようにテレビモニターを備えている。 もう一つの道路に面した部屋には動画編集の専用機材を完備。同社の映像クリエイターを中心としたスタッフが、企業向けのプロモーション動画の編集作業を行う。中央の部屋は普段、会議用として使うが、プロ
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バラ園に「ドッグラン」 河津町、整備へふるさと納税活用 返礼品に入園券や利用券
河津町は10月、厳しい経営状況が続く同町峰の町営バラ園「河津バガテル公園」の入園者増加を狙い、犬の遊び場「ドッグラン」を整備する。財源には近年、県内でも導入する自治体が増えているクラウドファンディング型のふるさと納税を活用する。近年増加しているペット連れの来園者に着目し、入園者を増やして経営改善を狙う。 2001年に開業した同公園は当初、町などが出資する第三セクターが運営していたが、経営難で15年に解散。以後は町が直営している。開園初年度は25万人が訪れたが、20年度は春バラシーズンが緊急事態宣言期間と重なり、2万人にとどまるなど、厳しい経営状態が続いている。 特に経営課題になっているの
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伊豆移住の夫婦「もじゃまる」さん 経験生かしアウトドアショップ開店 地域とのコラボも企画
伊豆市の伊豆箱根鉄道修善寺駅前の商店街に今春、アウトドア用品や飲食物を販売するショップ「SANKAKU STAND(サンカクスタンド)」がオープンした。運営するのは伊豆の自然や景観に魅了されて昨年2月に市内へ移住した山崎翔悟さん(27)と和可奈さん(27)夫婦。用品販売や伊豆での登山情報の発信に加え、衰退する商店街に活気を取り戻そうと、周辺店舗との連携を模索している。 2人は元々、アウトドア用品メーカーに勤め、関西の店舗での接客を担当。休日には各地の山を訪れていた。結婚を機に2人で人生を考え、「自然に囲まれて生活したい」「登山する人をより近い距離で手伝いたい」との思いが強まった。他県も候補
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浜松に民間PCRセンター開業 1日1584人採取可能 静岡県内2カ所目
医療法人社団アール・アンド・オー(静岡市葵区)が監修する新型コロナウイルスの民間検査センター「PCR検査センター浜松」が22日、浜松市中区鍛冶町にオープンする。静岡市葵区に次いで県内2カ所目になる。 静岡市のセンターと同様に、唾液から判定する検査キットを使用する。仕切りのついたカウンターで唾液2ミリリットルを採取し、回収ボックスに入れる。検査時間は3~5分程度。結果が翌日中にメールで届く通常検査は3300円、4時間程度で結果が通知される迅速検査は5500円。 浜松の検査センターでは1日に1584人の検体採取が可能という。同法人によると、静岡市のセンターは1日平均約130人、最大で約400
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浜松の旅行会社がウナギ販売参入 浜名湖産 養殖業者と提携
旅行業の浜松ツーリストサービス(浜松市北区)はこのほど、ウナギ料理の販売を始めた。コロナ禍で旅行需要が激減する中、特産の「浜名湖ウナギ」を活用して新事業に参入した。 同社は、旅行取扱高が昨春に前年と比べて最大95%減少するなど、大きな影響を受けている。新規事業を検討する中、田中浩介取締役がウナギの販売先も減っていることを知り、青年会議所活動を通して知り合った西区の養殖業者と提携した。 東区にあった本社事務所の老朽化に伴う北区への移転に合わせて、総菜加工と食堂営業の認可を取得。本社事務所の隣にウナギ料理店「天王屋」を開業した。一般的なウナギより一回り大きい1尾250グラムの4Pサイズを使い
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新旧大動脈 地震備えは...9割トンネル、どう避難【大井川とリニア×知事選2021】
南海トラフ巨大地震が心配される静岡県。静岡県を東西に貫く東海道新幹線は、東京―大阪間をつなぐ国内輸送の大動脈だ。JR東海は「災害によるリスクの回避にはリニア中央新幹線の建設が必要」と主張する。一方、専門家の中には「多くの活断層を横切るリニアは、被害を増幅する可能性がある」との見方があり、見解が分かれている。 県の第4次地震被害想定で東海道新幹線の走行エリアは、震度5強~7の強い揺れが予想され、富士川河口付近の断層が巨大地震と連動すれば、線路や鉄橋が寸断される可能性がある。県の想定津波浸水域と重なるエリアはあるが、JRは新幹線の線路の高さまで津波は到達しない予想になっているとの見方を示してい
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記者コラム「清流」 ラブライバー×スケーター
沼津市の市街地に、クリーニング店を改装したカフェが開業した。手掛けたのは、BMXやスケートボードなどの普及に取り組む渡会信介さん。市主催のリノベーションスクールに参加し、「まちづくりはストリートで遊ぶ時の発想に似ている」と思ったそうだ。 同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」ファンの20代男性と、ゲストハウス開業に向けた準備も進める。地元スケーターとラブライバーたちが交流し、意気投合しているという。 アニメとストリートスポーツ-。一見逆だが、スケーターもラブライバーも沼津の街を愛する若い世代。リノベ文化が根付いた沼津で彼らがタッグを組んだとき、どんなカルチャーが生まれるのか、楽しみ
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経営は大学生 川根本町に〈茶〉カフェ新店「町盛り上げたい」
都内にサブスクリプション(サブスク、定額制)サービスを使ったスタンド型の直営店舗を展開する川根本町の日本茶ブランド会社「クラフト・ティー」(新谷健司社長)が6月、千頭駅前にカフェスタイルの新店舗を構えた。経営を担うのは現役大学生。静岡文化芸術大4年の吉川有紀さん(21)だ。 新谷社長が代表を務めるコンサル会社「経営参謀」(東京都)が千頭駅前の活性化を目的に大学生が自由に使えるイベントスペースを開設。吉川さんはスペースを利用した同社の経営実践長期インターン参加者として今春、浜松市から町に移り住んだ。スペースの活用法として、「クラフト・ティー」の新店舗出店が決まった。 吉川さんは、日本各地か
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スタッフが全員移住者 SL終着駅前に新風薫るカフェ 川根本町
千頭駅前の町まちづくり観光協会が入居するビル2階に2021年4月、開放的な店内と洗練された雰囲気が印象的な「Folkknot cafe STIR」(フォークノット・カフェ・スター)が開店した。オーナーは3年前、町に移住した佐々木直也さん(35)。ビル2階を活用し、にぎわい拠点を目指す町の運営事業者に応募した。 現在、在籍するスタッフは全員移住者。佐々木さんがかつて経営していた飲食店の仲間に声を掛けた。「STIR」は「混ぜる」という意味を持つ。佐々木さんは「私たちのような移住者と地域の方々、観光客のみなさんが気軽に触れ合える場所を目指したい」と思いを込める。 看板メニューは町の雄大な自然の
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空き店舗を再生、事務所兼ショップ開店 長泉・下土狩駅前
長泉町のJR下土狩駅前の空き店舗が15日、デザイン事務所兼ショップとして生まれ変わった。空き店舗を貸し出して起業を支援する町の「チャレンジショップ」として再生。事務所機能に加えて雑貨や食品を販売して駅前商店街のにぎわい創出に期待が集まっている。 手掛けたのはデザイナー君山正好さん(49)。5年前に都内からUターン後、企業や個人の商品デザインの相談を請け負ってきた。同駅前を活用するマルシェ「とがりtable(テーブル)」を企画した縁で、空き店舗の活用を担うことになったという。 君山さんは約30平方メートルの空き店舗を改装し、「デザインルーム №4541」として開業。「若い人たちが訪れやすい
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田子重が東部進出 2022年、沼津に新店舗
食品スーパーの田子重(焼津市)は沼津市に静岡県東部初となる西島町店を出店する。2022年1月下旬ごろ開店予定。 新規出店は21年2月の小笠店(菊川市)以来で、計13店舗になる。店舗面積は2523平方メートル、駐車場は202台分で同社では最大規模。営業時間は午前9時~午前0時。 曽根誠司社長は「顧客の声を聞き、地元になじめるよう商品を仕入れたい」と話した。
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市場の食堂「金目亭」新装 客室拡張、新メニューも 下田
伊豆漁協は12日、下田市外ケ岡の下田港にある市魚市場内の「市場の食堂 金目亭」をリニューアルオープンする。5月から休業して客室、調理室ともに大幅に拡張したことで、団体客の受け入れも可能になり、新型コロナウイルス収束後のツアー客の来訪にも期待する。 金目亭は2014年5月に開業した。キンメダイをはじめ、下田港で水揚げされた新鮮な魚介類が味わえ、観光客の人気を集める他、朝には市場で働く人たちも訪れる。 リニューアルで客室部は129平方メートルとほぼ倍の広さとなり、客席数も7割増の92となった。感染防止策として、座席やテーブルの間隔も広めに取った。 調理室も6割余り広くなり、7月以降はキンメ
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メディアアート発信の場に 熱海・ハコスコカフェでトーク
熱海市の予約制カフェ「ハコスコカフェ」はこのほど、アートと科学の領域をつなぐ学者や芸術家4人によるトークイベントを開いた。最新テクノロジーの実験空間として6月開業した同カフェ。遠隔地から作品解説する「リモート在廊」を実践するなど、コロナ禍後のメディアアート発信にもつなげていく。 テーマは「認知境界を超えるリモートリアリティ」。伝統工芸の継承に取り組む会社「ima」代表の三浦亜美さんが司会を務めた。同カフェ主宰の脳科学者藤井直敬さんが「人間は五感を越えたものを認知できないが、その境界を往来できれば人の体や意識に入り込めるのでは」と問題提起した。 立体音響システムを駆使した作品を作るサウンド
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ワクチン打ち手に期待の歯科医 静岡県内で準備着々【新型コロナ】
新型コロナウイルスのワクチン接種に協力する歯科医師の準備が県内で進んでいる。協力の意向を示している歯科医師は現在約500人。県が県内4カ所で運営する大規模接種会場や各市町の集団接種会場で打ち手として期待され、政府が要請する7月末までの高齢者の接種完了を後押しする。 「いつ呼ばれてもいいよう早急に体制を整える」。県が10日、富士市内で歯科医師を対象に開いたワクチン接種研修会で、県歯科医師会の大内仁之専務理事(56)はこう強調した。研修には同市と富士宮市の開業医ら39人が参加。腕に着けて接種を模擬体験する機材を使い、注意点を確認した。 参加した秋庭歯科矯正歯科クリニック(富士市)の勤務医、
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熱海のクラブ、昼は「レトロ喫茶」 苦境打開へ「あたみスカッシュ」で挑戦
新型コロナ禍で“夜の店”が苦境に立たされている中、熱海市銀座町のクラブ「メルヘン・ザ・ウェイブス」が新たな挑戦に乗り出す。営業時間外だった昼間に同じ店舗で「喫茶メルヘン」を10日から営業し、熱海特産のダイダイを使ったソフトドリンクなどを提供する。鈴木恵次オーナーは「いつまでも下を向いていられない」と話し、クラブになじみの薄い若者や女性客の獲得を目指す。 コンセプトは「熱海のレトロなドリンク喫茶」。全国トップ級のダイダイ生産地で、国産レモン発祥の地でもある熱海をPRしようと、ダイダイとレモンの果汁を炭酸で割ったあたみスカッシュ(770円)をメインに、メロンやイチゴなど
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ワクチン接種完了 磐田市検討「インフル流行前まで」【新型コロナ】
磐田市は9日、市民の新型コロナウイルスワクチン接種スケジュールについて、16歳以上の希望者は「現時点でインフルエンザ流行期前に終えるよう検討している」と市議会災害等対策会議で明らかにした。 市健康福祉部によると、ワクチン接種で協力を得ている医師会と連携し、冬季のインフル流行期前の終了を想定しているという。市では現在70歳以上の集団接種と個別接種を進め、7月末までに65歳以上の高齢者の接種を完了する見通し。市側は今後職場接種も始まる中で、状況は変わる可能性も示した。 今月以降に本格化する旧豊田北部小体育館とアミューズ豊田メーンアリーナでの1日1会場2千人の大規模接種を行う狙いについて、鈴木
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商店街に生鮮食品マルシェ 浜松市天竜区、主催者厳選の商品に列 改装進む商業施設をPR
浜松市天竜区の事業者でつくる企業組合「幸処ミツワキ」(池田勝臣代表)は8日、同区二俣町のクローバー通り商店街に生鮮食品を扱うマルシェを開店した。組合は同商店街の商業施設「ファミリータウン」を経営するイケダヤを中心に、昨秋設立。来年1月の同施設リニューアル後に核テナントとなるマルシェをPRしていく。 改装工事中のファミリータウンの斜め向かいに、プレハブの臨時店舗で営業を始めた。マルシェには、舞阪漁港直送の鮮魚や産直野菜、総菜など、組合員が厳選した商品が並ぶ。オープン初日の同日は、開店前から20人ほどが列をなし、終日大勢の客でにぎわった。 ファミリータウンは1973年に開業。商店街のシンボル
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記者コラム「清流」 朝ラーメンの魅力
藤枝市ならではの食文化「朝ラーメン」。基本は甘みのあるしょうゆ味で、「温かい」と「冷たい」の2種類がある。朝ごはんを食べそびれた時や、早めの昼食としてたびたび味わっている。 早朝の茶取引後の食事を求める関係者が多く、ラーメン屋の開店時間を早めたことが起源とされる。「朝からラーメンなんて胃がもたれるのでは」と思っていたが、あっさり風味なのは食べやすさを追求した結果だと納得できた。 茶どころに根差して発展したストーリー性は、市外に発信する上で強みになるだろう。大手メーカーがカップ麺を商品化するなど知名度も高まっている。昼時まで営業している店も多いが、せっかくなら早起きしていただきたい一杯だ。
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古民家キッチン開店へ 築100年超の母屋改修 地元食材の料理提供、食用油も販売 浜松・村松製油所
食用油を製造販売する1872年創業の村松製油所(浜松市西区湖東町)はこのほど、異業種連携で取り組んだ築100年超の母屋の大規模改修を完成させた。テナントとして古民家キッチンが開店するのを前に6日、内覧会を開き、関係者に地元食材を使った本格料理が振る舞われた。 古民家キッチンは10日にオープンする「ゑふすたいる」。中区のワイン&ジャパニーズグリル「フジタ」のオーナーシェフ藤田隼介さん(40)が運営し、三ケ日牛と浜名湖竜神豚の丼、自家製のフライドポテトやスイーツ類を提供する。営業は午前11時~午後5時(月、火曜定休)で、持ち帰りもできる。 新母屋ではゴマを中心に多様な種から搾った油を店頭販売
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元クリーニング店→まちの集い場 祖父の店を再生「アイデア創出空間に」 沼津の渡会さん
JR沼津駅北口近くの沼津市中心街にあるリコー通り沿いに、閉店したクリーニング店をリノベーションしたコミュニティースペースが誕生した。運営するのはローカルメディア「沼津つーしん」代表の渡会信介さん(36)。子どもから大人まで集える場を目指し、「みんなでアイデアを生み出す場、お試し起業に挑戦できる場にしたい」と意気込んでいる。 スペースは2階建て、延べ床面積約200平方メートル。1階にはキッチンやプロジェクターを常備する。営業は毎週木-土曜日の午後4~9時で、沼津産のジンやビールを楽しめるカフェバーとして開く。不定期でイベントも開催し、レンタルスペースとしての活用も想定する。 渡会さんが改装
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空き家活用、開業を応援 裾野活性化へ大学生ら改修
空き家を有効活用し、店舗開業を目指す人らに試験的な営業のスペースを貸すチャレンジショップ「すそのとwA」がこのほど、裾野市岩波地区にオープンした。空き家の改修は、建築を学ぶ首都圏の大学生らが携わった。周辺への開業・起業を促し、地域の関係人口を拡大しようと、三島市の「日の出企画」(山田知弘社長)が企画した。 JR岩波駅から南東に徒歩5分。木造平屋立て、築約50年の空き家を大学生や地元有志らがDIYで改修し、地域活性化への貢献を目指す施設に生まれ変わらせた。大学生は改修後のコンセプトやデザインも考案した。 和室の砂壁や天井を撤去し、梁(はり)や柱に使われている木材を見せることで、開放的で温か
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ロボットが料理配膳 御殿場の焼き肉店導入
御殿場市神山の御殿場高原時之栖内の焼き肉店「GKB-fu(ジーケービーフ)焼肉」はこのほど、従業員に代わって料理を運ぶ配膳・運搬ロボットを導入した。料理を荷台に載せて店員が指定した席まで運び、客が料理を全て取ると自動的に戻る。食器を下げることもできる。 従業員の負担軽減と人手不足解消のために導入した。特に重い料理の配膳や多数の食器の下げ膳に重宝し、忙しい時間帯の業務効率化につながる。従業員と客の接触が減り、新型コロナウイルス対策にもなるという。 同店は昨年11月にオープン。開店半周年を記念して6月末まで、一部メニューを特別価格で提供している。
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人工造波 牧之原サーフィン施設、開業に遅れ コロナ禍で米技術者来日できず 五輪キャンプに影響も
国内初のサーフィン競技用人工造波施設「静波サーフスタジアム」(牧之原市静波)の開業が遅れている。米国の技術者がコロナ禍により来日できず、造波装置の最終調整ができないのが原因。東京五輪前に米国サーフィン代表チームが同市で実施する事前キャンプへの影響も懸念されている。 同施設は幅150メートル、奥行き60メートルのプールを備え、サーフィンの初心者からプロまでが満足に練習できる多彩な波を起こせる。建設は完了したが、据え付けた米国製の造波装置の調整が済んでいないため、稼働できずにいる。事業者のサーフスタジアムジャパン(安達俊彦社長)が「今春」としていた開業時期は、延期を余儀なくされている。 最終
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杏林堂、移動販売事業拡大へ 「買い物難民」市街地でも増加
ドラッグストアの杏林堂薬局(浜松市中区)は5月から、同市内の3店舗で新たに車両による食料品などの移動販売を始めた。市街地で需要が高まっているため、さらに静岡県内5店舗で導入を計画し、事業を拡大する。 車両による移動販売を手掛ける「とくし丸」(徳島市)と提携。2016年に事業を始め、展開店舗は浜松、袋井、湖西市の市街地に位置する計6店になった。冷蔵・冷凍設備を搭載した車両で高齢者施設や集合住宅、個人宅を巡回し、食料品や生活雑貨、衛生商品などを販売する。 関係法により医薬品と酒類、たばこは販売できないが、21年5月期の移動販売事業の売り上げは前年より約3割増加した。小売店が撤退したり、コロナ
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沼津・戸田の浮桟橋エリア活用 観光交流、人口拡大に期待【湧水】
定期船廃止で使われなくなった沼津市戸田港の浮桟橋エリアの活用が進んでいる。海を活用した観光振興を図るため、浮桟橋にプレジャーボートの一時係留を許可する実証実験を昨夏に開始。今年5月に清水港-戸田港間で開かれたヨットレースは好評のうちに終了した。コロナ禍後を見据えて「海の玄関」整備に力を入れ、観光交流人口の拡大につなげてほしい。 これまで同エリアは海上と港湾、道路など管轄機関が複雑に絡み、活用のハードルが高かった。公共空間の活用に向けた法整備が進み、昨年はコロナ禍を受けて道路占用許可基準が緩和され、路上利用が柔軟に認められるようになった。「経済振興に役立ててほしい」との戸田漁協の後押しもあり
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地元食材で総菜、スイーツ みしまプラザホテルにテークアウト店
三島市のみしまプラザホテルは31日、1階のレストランを一部改装し、カフェを併設したテークアウト店「メイシー」をオープンさせた。シェフやパティシエによる地元食材の総菜、スイーツなどを並べ、初日から大勢のお客でにぎわった。 三島名物のウナギのかば焼きに特産のジャガイモ「三島馬鈴薯(ばれいしょ)」のあんを組み合わせたまんじゅうや、箱根西麓三島野菜と牛肉の赤ワイン煮など、地産地消にこだわった81品目を用意した。季節ごとに旬のメニューを入れ替えるほか、店舗の一角には取引先企業の商品を紹介するコーナーも。初日は高級造花「アーティフィシャルフラワー」が販売された。 新型コロナウイルスによる外出自粛で自
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サーラ音楽ホールが浜松にオープン 市長「市民に愛される場に」
市民の音楽文化活動を担う新たな拠点として浜松市北区新都田に建設された「サーラ音楽ホール」が1日、開館し、同所で記念式典が行われた。2015年に閉鎖した市教育文化会館(はまホール)の機能を引き継ぎ、主に市民楽団や中高生などのアマチュア団体が活動や成果を発表する場として活用する。 同ホールは地上5階建てで一般席1414席を備え、多目的室も設けている。オンライン配信に対応した設備もあり、ホール舞台や多目的室の床材には天竜材を使用した。19年6月に着工し、総工費は42億9千万円。 関係者や地元自治会員ら計約500人が参列し、代表者がテープカットを行った。鈴木康友市長は「オンライン設備も充実し、新
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VR体験「ハコスコカフェ」 熱海に6月1日開業 地域に愛された商店を再生、完全予約制で
VR(仮想現実)サービスの開発などを手掛ける「ハコスコ」(東京都)は6月1日、熱海市伊豆山にある廃小屋を再生した、完全予約制の実験カフェ「ハコスコカフェ」を全面開業する。同社の経営者夫妻が新型コロナウイルス禍を機に熱海に移した生活拠点の近くに物件を見つけ、整備した。遠隔でのコミュニケーションが急速に普及する中、最新デジタル技術の実験・体験の場として活用を図る。 かつて商店として地域に愛された築40年の廃小屋をカフェに生まれ変わらせたのは、同社代表で医学博士・脳科学者の藤井直敬さん(55)と妻の同社取締役太田良恵子さん(50)。同社が開発したダンボール製VRゴーグルにちなみ、内装はダンボール
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「本格派」博多ラーメンテナント 浜松・サンストリート浜北にオープン 店主がタッグ
浜松市浜北区などに店を展開するラーメン店主が仲間と組み、6月1日、博多のラーメン屋台を再現したテナント「博多屋台ラーメン介(すけ)っち」を同区の商業施設サンストリート浜北にオープンする。コロナ禍で静岡から福岡へ旅行するのも困難な中、店主たちは本場の味や雰囲気を堪能してもらおうと張り切っている。 介っちを運営するのは「僕家(ぼくんち)のラーメンおえかき」(浜北区)の但田哲郎さん(39)。福岡市博多区でラーメン店を営んだ堂本新介さん(54)が調理場に立つ。味は細麺と素朴な甘さのスープが特徴で、油の量、麺の堅さ、ネギの量は選べる。1杯680円(税込み)から。屋台の雰囲気を出そうとカウンター前には
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「父ヒロシ」の日本酒発売 「まる子ちゃん」とコラボ 藤枝・初亀醸造 6月1日から
藤枝市岡部町岡部の初亀醸造は6月1日から、静岡市清水区を舞台にした人気作品「ちびまる子ちゃん」とコラボした日本酒を限定販売する。6月20日の父の日に合わせ、「まるちゃん」の父親である「父ヒロシ」と名付けた純米吟醸と純米大吟醸の2種類を揃えた。どちらも720ミリリットル入りの四合瓶。 純米吟醸は酒米「誉富士」をはじめ、県産の水や酵母を使用。オリジナルのラベルは日本酒を手にほほえむヒロシのデザイン。価格は3300円で、2千本を用意した。純米大吟醸は希少米「愛山」を使用し、ラベルは和服のヒロシの立ち姿。価格は1万3200円で、生産本数は150本のみ。 どちらの瓶にも共通する絵柄として、作者のさ
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きょうMV函南店 リニューアル開店
食品スーパーのマックスバリュ東海(浜松市東区)は29日、函南店(函南町間宮)をリニューアルオープンする。 冷蔵設備などの更新に合わせ、売り場を刷新。野菜や果物をはじめとした地場の生鮮食料品、店内で調理する総菜、小容量商品を拡充し、コロナ禍に対応したキャッシュレスセルフレジ5台を導入する。 24時間営業で29日は午前7時に開店する。
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社説(5月28日) ワーケーション 伊豆活性化の呼び水に
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、これまでとは違う生活様式を余儀なくされる中、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせて両立させる働き方「ワーケーション」が注目されている。政府の推奨もあり、静岡県内の自治体でも受け入れ促進に向けた動きが始まっている。コロナ禍での地域活性化の呼び水として生かしたい。 ワーケーションの働き方はコロナ禍で急速に浸透した。ICT環境の充実やテレワークの普及により、働き方改革に取り組む企業が増え、場所を選ばず観光地でも仕事に臨める就業形態として首都圏から地方に目を向ける機会になっている。東京一極集中から人の流れが変化する兆しも見える。 首都圏からの交通ア
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テークアウト、冷凍がアツい! 自慢の味「自宅で」「ギフトに」
新型コロナウイルス感染拡大に伴い巣ごもり需要が増える中、県内の飲食店が看板メニューを冷凍し販売する「冷凍テークアウト」に注目が集まっている。家で熱々の人気料理を楽しめたり、食べるタイミングを選べたりするのが魅力。離れて過ごす家族や友人への贈り物としても人気が高まっている。 「地元飲食店をもっと盛り上げたい」。富士市に4月開店した冷凍冷蔵商品専門店「KAYAHARASHOTEN(カヤハラショウテン)」。茅原伸一郎代表(48)が思いを語った。市内のテークアウト情報サイト「TAKEOUTふじ」の開設や弁当販売会を重ねる中で顧客のありがたみを再確認し、新サービスを模索。「家庭の食卓を楽しもう」をコ
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人気チーズスイーツ専門店「チーズピゲ」 静岡・御殿場に出店
静岡県発祥の人気チーズスイーツ専門店「チーズピゲ」の御殿場店が25日、御殿場市の森の腰商店街にオープンする。県東部初出店。看板商品のクッキーチーズサンドなどのオリジナルスイーツを販売する。 クッキーチーズサンドは、北海道産チーズを使った厚さ1・5センチのクリームチーズを、程よい甘さとサクサクした食感のクッキーで挟んだ。1番人気の「濃厚バニラ」のほか、チョコレートやフルーツなどをフレーバーにした多彩な種類をそろえる。 濃厚な味わいのフィナンシェ、パウンドケーキやクッキーも並ぶ。 チーズピゲはデンマーク語で「チーズ女子」。前身である洋服店の女性従業員が、好物のチーズを使って贈り物にできる商
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御前崎で個別接種開始 コロナワクチン 2次予約も始まる
御前崎市で24日、一般高齢者を対象とする新型コロナウイルスワクチンの個別接種が始まった。市内の開業医や御前崎総合病院など11の医療機関が接種を進める。 市によると、初日の接種者数は予約段階で274人。各医療機関は診療時間の一部を使って高齢者にワクチンを投与した。 同市佐倉の小野沢医院(小野沢守文院長)では予約済みの24人が来院。注射を受けた後は副反応が出た場合に備えるため、待合室で約15分間待機した。同医院がかかりつけという女性(65)は「痛みもなく一安心。2回目の方が副反応が出ると言われているので少し心配」と話した。同日午後5時時点で市に副反応の報告はないという。 24日は接種の2次予約も
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出勤のお供に静岡茶 マイボトル定額制プラン提供 川根本町の「クラフト・ティー」、都内に直営店2カ所開設
川根本町の日本茶ブランド会社「クラフト・ティー」(新谷健司社長)が今春、都内にサブスクリプション(サブスク、定額制)サービスを使ったスタンド型の直営店舗を初オープンした。丸の内店と飯田橋店の2カ所で、通勤客らをターゲットに県産茶の消費拡大を目指す。 川根本町で地域活性化に取り組む「KAWANEホールディングス」が昨年10月に新宿駅地下で始めた新ブランド「クラフトティー・トウキョウ」のサブスクのテスト販売から事業を独立させ、新店舗の出店につなげた。 オープンした2店舗の人気メニューはマイボトル持参で月額税込み2千円の会員プラン。店舗に持ち寄れば、50度の低温でじっくり抽出したティーバッグ入
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島田市長選 立候補者の横顔 染谷絹代氏 66歳、無現(2) 持続可能なまちへ総力
「今はワクチン接種に全力を傾ける」と目下の新型コロナ対策に奔走する日々。社会構造の急速な変化をチャンスとも捉え「これまで以上に柔軟な発想が必要。総力を挙げて島田の未来を切り開いていきたい」と気持ちを引き締める。 初当選した8年前に最大の争点だった市民病院は「市立総合医療センター」として開院、新東名高速道島田金谷インターチェンジ周辺開発ではにぎわい拠点が開業するなど「合併後の課題を一つずつクリアしてきた」。第2次総合計画ではキーワードに「縮充(しゅくじゅう)」を掲げた。「人口減と厳しい財政状況の中で持続可能なまちをつくる。その布石を打つのが3期目の使命」と、民間連携や人材育成の強化を視野に入
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「渇水年」説明問題 JR東海社長「本質的でない」【大井川とリニア】
27日の定例記者会見でリニア事業遂行の姿勢を改めて表したJR東海の金子慎社長は、工事に伴う大井川の流量減少問題を議論する国土交通省専門家会議で、気象庁の設定した平年値を上回る降水量があり、取水制限が行われなかった2012年を同社の担当者が「渇水年」と説明していたことについて「本質的ではない話だ」と述べ、問題があるとの指摘は当たらないとの認識を示した。 JRは専門家会議で、12年の降水量データを用いて工事の影響を予測し「渇水期に流量は維持される」と結論付けた。利水者は12年のデータではなく、雨が長期間降らない厳しい条件で予測するように求めている。 金子社長は「言葉遣いは不適切だったかもしれ
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飲食店、自慢の味を冷凍自販機で コロナ禍「非対面」ニーズ満たす
長引く新型コロナウイルス禍で店内飲食の客足が戻りにくい中、店の軒先などに冷凍自動販売機を新たに設け、自慢の味を提供する動きが広がっている。感染症予防で強まる非対面取引のニーズを満たす手段の一つとして有力視され、自販機メーカーは県内事業者への提案活動に力を注いでいる。 「人との接触を避けたい消費者は多い」と強調するのは、居酒屋チェーンを経営する正悦(静岡市駿河区)の藤嶋慎太郎社長。JR静岡駅近くの「餃子研究所」で提供中のギョーザ3種を調理前の状態で、製造直売拠点前に設置した冷凍自販機で販売している。 店内飲食の売り上げが激しく変動する中、巣ごもり需要をつかむ一手として4月上旬に導入。24時
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静岡中心街にPCRセンター開業 1日2800人分可能【新型コロナ】
医療法人社団アール・アンド・オー(静岡市葵区)が監修する民間検査センター「PCR検査センター静岡」が29日、葵区の呉服町通りにオープンする。中心街の立地を生かして利用を促し、新型コロナウイルス感染拡大の防止につなげる。1日で最大2800人分を検査できる。個店形式の検査専門センターは静岡県内初という。 唾液から判定する検査キットを用いる。間仕切りの付いたカウンターで検体を採取し、回収ボックスに投入する。検査には事前予約が必要で、ホームページやセンター内で受け付ける。検査費用は3300円。検査翌日までに結果をメールで通知する。検査後3時間で結果を通知する迅速検査は5500円。 関係者を対象に
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蜂蜜スイーツ♡に行列 浜松の商店街、長坂養蜂場2号店開店
浜松市北区三ケ日町に本店がある蜂蜜専門店「長坂養蜂場」の2号店「長坂養蜂場はちみつスイーツアトリエ」が8日、同市中区神明町のゆりの木通り商店街にオープンした。開店後は名物商品や新商品を求め、幅広い年代の来店客が行列をつくった。 2号店は人気商品「はちみつソフトクリーム」や蜂蜜を使ったスイーツのテークアウト専門店。浜松の企業や食材とコラボレーションした季節限定商品にも力を入れる方針で、第1弾として街中の「ウィルコーヒー&ロースターズ」(中区)のエスプレッソを使った「はちみつプレミアムモカソフト」を販売している。 インターネットでオープンを知り、友人と訪れた八ケ代佳代さん(22)=磐田市=は