戸田の深海魚便、継続目指す 地域おこし隊の青山さん、定住決断

 3月で任期を終える沼津市戸田地区の地域おこし協力隊青山沙織さんが、深海魚を全国に発送する「深海魚直送便」の継続を目指し、事業拠点を立ち上げるためのクラウドファンディング(CF)に挑戦している。コロナ禍の漁師を支援するため昨年開始した深海魚便は反響が大きく、軌道に乗り始めたばかり。任期後の定住を決めた青山さんは「漁師の皆さんに『戸田が活気づいた』と言ってもらえた。ここでしかできない深海魚便を続けていきたい」と話している。

水揚げ直後の深海魚を箱詰めする青山さん(左)=沼津市戸田(2020年4月撮影)
水揚げ直後の深海魚を箱詰めする青山さん(左)=沼津市戸田(2020年4月撮影)

 青山さんが事務所兼作業場として使用している施設は市所有で、任期終了後は退去しなければならない。戸田漁協の施設も借りているが、漁協の業務がある際は利用できない。そのため、調達した資金で戸田の空き家を改修。魚介類販売業の許可の取得に必要な設備を導入し、深海魚便を継続できる環境を整えたいと考えている。
 直送便は新型コロナウイルス感染拡大による飲食店の休業や観光客の減少を受け、地元で魚の消費が低迷した漁師を支援するために企画した。足が早い深海魚を水揚げ直後に買い取り、そのまま発送する新鮮さが強みで、昨年10月の本格スタートから月100箱ほど売れている。おいしい食用に加えて、見た目が変わった観賞用の深海魚を届ける「ヘンテコ便」も好評。研究目的で全国の大学や水族館から繰り返し注文が入り、漁師の収益増加につなげている。
 CFサイトの「CAMPFIRE」から協力できる。返礼品は深海魚グッズや直送便の選別体験など。目標額は50万円で、期間は3月上旬まで。

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