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エコパスタジアム貸し切り運動会 浜松・与進中、コロナ禍「今年しかできないことを」

 浜松市東区の与進中(全校生徒約680人)は13日、県内最大の多目的競技場「エコパスタジアム」=袋井市、5万889人収容=を貸し切り、運動会を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大で多くの学校行事が中止・縮小される中、「今年しかできないことをやろう」と思い切って企画した。単独中学の運動会で同スタジアムが使用されたのは初めてとみられる。

2人一組の「デカパン競走」で息を合わせて走る生徒=13日午前、袋井市のエコパスタジアム
2人一組の「デカパン競走」で息を合わせて走る生徒=13日午前、袋井市のエコパスタジアム

 秋空が広がったエコパスタジアム。生徒は電車や家族の車などで会場に駆け付けた。「運動が苦手な生徒も楽しめて、思い出に残る運動会に」(森真人校長)と多くの新種目を採用した。小学校の運動会の人気種目「大玉転がし」や、2、3人が一緒に走る「デカパン競走」「フラフープリレー」などを繰り広げ、生徒たちに笑みがはじけた。
 運動会は例年、校庭で開いている。全校生徒のためにテントを張ると「密」状態になることから、解決策を考える中でエコパを借りる案が浮上した。費用は、アクトシティ浜松大ホール(浜松市中区)で開催予定だった合唱コンクールが中止になったため、この予算で賄ったという。
 運動会の実行委員長を務めた吉田侑矢さん(3年)は「広大なスタジアムで走れて気持ちよかった。中学生活のいい思い出になる」と喜んだ。
 指定管理者の県サッカー協会グループによると、同スタジアムは高校がマラソン大会で使う場合はあるが、中学が運動会で貸し切ったのは同グループが管理を始めた2006年以降初めてという。

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