あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

台風14号最接近、GoTo客足復調に「痛手」 静岡県内観光業

 秋の行楽シーズンを迎えた今週末、静岡県に最接近する強い台風14号。新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ県内観光地の客足は、政府の観光支援策「Go To トラベル」で回復基調にあったが、出はなをくじかれた形。関係者からは「痛手」と落胆する声が上がる一方、比較的冷静に受け止める声も聞かれた。

宿泊施設の送迎バスに乗り込む観光客。通常の金曜に比べ、駅周辺の人通りは少ない=9日午後、JR熱海駅
宿泊施設の送迎バスに乗り込む観光客。通常の金曜に比べ、駅周辺の人通りは少ない=9日午後、JR熱海駅

 熱海市のJR熱海駅前では9日午後、宿泊施設の送迎バスに乗り込む観光客が見られたものの、通常の金曜日に比べ人影はまばら。GoToの対象に東京発着の旅行が追加されてから2度目の週末となるが、市内のある大型ホテルは約20件のキャンセルが出た。担当者は「もし台風接近が1日遅ければ状況が変わったかも」としつつも、「いらっしゃったお客さまに安全に楽しんでもらえるように努めたい」と語った。台風の影響で10日の定期船が全便欠航し“孤立”する形となった初島(同市)のリゾートホテル「エクシブ初島クラブ」は同日を臨時休業にした。担当者は「予約が複数入っていただけに痛手」と声を落とした。
 浜松市西区の舘山寺温泉街にある「ホテルウェルシーズン浜名湖」も10月に入りGoToの効果で予約が増えたが、今週末はキャンセルが出ているという。運営会社は「台風の影響もあると思う」と予想した。
 一方、伊東市の伊東温泉旅館ホテル協同組合の北村太一理事長は「この季節は例年台風の影響を受ける。今はGoToの効果が大きく、台風に水を差された雰囲気はない」と話した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ