絶好の眺望、ウナギ堪能 老舗「納涼亭」、故本田宗一郎氏も【浜松・遠州ぐるっとグルメ㉜】
西鹿島駅から北へ徒歩約10分。天竜川を見下ろす坂の途中に、創業1927年の納涼亭は立つ。変わらぬ味と絶好のロケーションで地元客から根強い人気を集めている。
ウナギ料理を中心に川魚料理も味わえる。一番人気はうな重の竹(税込み2860円)。休日には200杯ほど注文が入る。一度焼いたアユを昆布で巻いて半日以上柔らかく煮込んだ「天竜しぶき煮」(同880円)も看板メニューとして常連に愛されている。
3代にわたって店と味を受け継ぐ同店。ホンダ創業者で同区(旧光明村)出身の故本田宗一郎氏も度々足を運んだという。ウナギは一度白焼きした際に独自の方法で下処理をしてから、注文ごとに秘伝タレで焼き上げる。3代目の河合悦治さん(69)は「処理の仕方は企業秘密」と笑う。娘婿の小栗健輔さん(39)とともに調理場で腕を振るう。
河合さんは「天竜川の最高の景色を眺めながら、のんびりと味わってほしい」と話す。
▽店舗情報 浜松市天竜区二俣町鹿島1の10 <電053(925)2238>。月曜定休