独自のマッコリ、酸味と香り 酒造会社「オファード」 地元果実の活用も視野【浜松・遠州ぐるっとグルメ㉙】
桜木駅から北西へ歩いて10分余り。掛川市富部の酒造会社「オファード」は敷地内の倉庫を改築した工場で、韓国の伝統酒マッコリを製造している。
杜氏(とうじ)は山本浩己専務(44)。誰にもまねできない新たな酒を造ろうと2010年に単身で韓国ソウルに渡り、約3年間、大学で韓国語を学びながら料理の学校に通った。専門用語が飛び交う授業に加え、「狭い自分のアパートに米と麹(こうじ)が入った大きな瓶を持ち帰り、発酵させる宿題が大変だった」と苦笑い。
帰国後も熱心に研究を続け、14年に酒造免許を取得すると「掛川まっこり」の生産を開始。2年後、改良した「きぬさら 日本のまっこり」が誕生した。
すっきりとした酸味とフルーティーな香りが人気のきぬさらは、刺し身やチーズにも合うと好評だ。山本さんは「今後は地元のイチゴやメロンを使い、季節限定のきぬさらも作りたい」とさらなる挑戦を目指す。
▽店舗情報 掛川市富部79の1 <電0537(26)9832>。きぬさらは市内の一部スーパーやインターネットで購入可能