災害「体験」を強化 静岡県地震防災センター、一般公開再開

(2020/6/14 11:00)
富士山が噴火した場合の溶岩流の広がりを伝える立体模型。プロジェクションマッピングで時間を追って表示する=静岡市葵区

 静岡県の防災情報の発信拠点「県地震防災センター」(静岡市葵区)が大規模改修を終え、一般公開を再開した。従来から力を入れてきた地震・津波に加え、近年増加している風水害と、富士山の噴火災害の展示を拡充。大型スクリーンやプロジェクションマッピングを新たに導入して体験面が強化され、現実感を持って理解しやすくなったのが印象的だ。
 地震・津波コーナーの目玉は、地震の揺れを体験する起震装置。想定南海トラフ巨大地震や東日本大震災など6種類を、実際の揺れ方を基に再現。壁一面の大型スクリーンに映し出された風景の揺れと、足元の揺れが連動する。東日本大震災の大きな横揺れや、直下型の阪神大震災の急な揺れに驚く。手すりにつかまって準備しているからいいものの、不意だったら怖いだろうと実感する。
 新設の火山災害コーナーは、富士山が噴火した時の溶岩流や噴煙などの様子を、立体模型に投影した映像で観察し、被災規模の大きさを理解できる。自分が住む地域や知っている道路が溶岩流に埋まる様子を見ると、災害への意識も変わりそうだ。
 自然災害の脅威を啓発する大画面シアターでは津波襲来の大きな音と共に客席の床がブルブルと震動し、臨場感がある。
 新型コロナウイルス感染症対策で注目を集める段ボールベッドや、車中泊を快適にする工夫も、実物を見て体験できる。自主防災組織の装備品や、自宅の家具の固定方法など身近な防災知識の紹介も充実している。
 センター利用者は県内外の自主防災組織や学校、消防団などの団体が全体の8割を占める。個人でも利用できる。年間利用者数は2011年の約8万人をピークに低下傾向だったが、県は改修を機にてこ入れを図る。

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