認め合う大切さ伝える ムスリム協会が多文化共生授業 駿河総合高
駿河総合高(静岡市駿河区)は17日、静岡ムスリム協会代表のアサディ・ヤスィンさんと妻で同協会理事長アサディ・みわさんを招いた講演会を開いた。1年生が「多文化共生社会」について学ぶ授業の一環。245人が、イスラム教徒(ムスリム)の信仰や生活習慣を理解し、ルーツや宗教、文化を超えて互いを認め合うことの大切さを学んだ。

ヤスィンさんはモロッコ出身、みわさんは静岡市出身。結婚後、2006年に同市内で暮らし始め、現在4人を子育て中。信仰に基づいたムスリムの生活習慣を説明した。19年に同市内にできたモスク(礼拝所)の役割や、同市に長年働き掛けてことし10月に宗教に配慮した学校給食が実現したことも紹介した。
みわさんは「一人一人の寛容さが、多文化共生の豊かな社会をつくる。自分の価値観を大切にしながら、相手を尊重する姿勢を忘れないで。世界とつながるチャンスも見逃さないで」と呼び掛けた。