特集 : 函南町

子会社化時「譲渡」装う 淡島ホテル詐欺破産、不自然さ隠す意図?

 沼津市の淡島ホテルの旧運営会社「淡島ホテル(現AWH)」の破産手続きを巡り、AWHが所有するホテル建物などの財産をグループ会社に仮装譲渡したとして親会社の社長ら3人が破産法違反(詐欺破産)の疑いで沼津署と県警捜査2課に再逮捕された事件で、ホテル建物などの財産は、親会社が淡島ホテルを子会社化した2018年4月に合わせて譲渡したように装っていたことが14日、関係者への取材で分かった。

「ウィンダムグランド淡島」として営業する旧「淡島ホテル」=沼津市
「ウィンダムグランド淡島」として営業する旧「淡島ホテル」=沼津市

 同署などは財産の差し押さえを逃れ、ホテル事業を継続するため、譲渡が不自然と見られないタイミングを選んだ可能性もあるとみて調べを進める。
 再逮捕されたのは、AWH親会社「オーロラ」(名古屋市)の社長(52)=東京都港区六本木6丁目=、オーロラ取締役(48)=東京都中央区日本橋中洲=、AWH社長(61)=函南町平井=の3容疑者。
 関係者によると、オーロラは18年4月に淡島ホテルの全株式を取得して子会社化した。3人は実際には19年10月に契約書類を作成したにもかかわらず、淡島ホテル建物などの財産をオーロラとグループ会社「グッドリゾート」(東京都)に譲渡した日付を、子会社化の時期にさかのぼって記載していたとみられる。契約書類は3者で交わされたという。
 静岡地裁沼津支部は19年12月に淡島ホテルの破産手続きの開始を決定。3人は開始決定が迫っていることを知り、債権者から破産手続きの申し立てが行われた同7月よりも前に譲渡が行われたように偽ったとみられる。

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