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「未活用魚」のだし料理に 熱海の4店舗で「ごちそうウイーク」 

 大きさがそろわなかったり、まとまった量にならなかったりして市場に出にくい「未活用魚」のだしを使った料理を提供する「海のごちそうウイーク」が16日まで、熱海市内の飲食4店舗で行われている。

未活用魚のだしが引き立つ「だし巻き卵」を提供する中村店主(右)=熱海市銀座町の利休庵
未活用魚のだしが引き立つ「だし巻き卵」を提供する中村店主(右)=熱海市銀座町の利休庵

 日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環。未活用魚の価値と認知度を高めながら、新たな食文化の創造を目指す取り組み。市内事業者の協力で作ったソーダガツオとサバのだしを使い、各店がスープやお茶漬けなどの独自商品を販売する。
 同市銀座町のそば店「利久庵」は、ソーダガツオの力強いうまみが引き立つテークアウト用のだし巻き卵(800円)を販売している。今後、タカベやスミクイといった未活用魚の天ぷらの商品化も検討しているという。中村兼好店主は「通常の仕事を通じて社会貢献することが、持続可能な取り組みになる。未活用魚を使う飲食店が今後増えれば」と期待した。
 ウイークにはMARUYAテラス、まぐろや、ケータリングサービス風のね(12日のみ)も参加している。
 運営責任者の水野綾子さんは「食べる体験が、親子で海や魚について考えるきっかけになれば」と期待した。市内では1500種以上の魚が生息する相模灘の豊かさにちなみ「千魚ベース」と銘打ったプロジェクトも始動。未活用魚のだしを使った料理レシピの開発なども進める。

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