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熱海の海、オンラインで魅力発信 「未活用魚」利用法などを解説

 約1500種類もの魚が生息している熱海の海の魅力を子どもたちに知ってもらい、海の環境保全や新たな食文化の創造を目指す「熱海・めぐる海の学び舎(まなびや)」のキックオフイベントが26日、オンラインで行われた。県内外の小学生や親子約20組が参加し、商品価値の低い「未活用魚」の価値化などに理解を深めた。

オンラインで熱海の海の魅力について発信する山村さん(左)と水野さん=熱海市
オンラインで熱海の海の魅力について発信する山村さん(左)と水野さん=熱海市


 熱海市で定置網漁を展開する網代漁業の山村豊さんと、神奈川県のNPO法人ディスカバーブルーの水井涼太代表が講師を務めた。
 山村さんは、小さかったり、量が少なかったりして市場に出せない魚をいけすに移して育てて価値を高める「畜養」を紹介。餌にも未活用魚を使用し水産資源を大切にしていると説明した。水井代表は、相模灘の豊富な魚種を育む環境について解説。プランクトンに必要な栄養は川から海に流れ込むと説明し、「人間の生活が海に大きく影響することを意識して生活してほしい」と呼び掛けた。
 イベントは「海と食の地域モデルin熱海(NPO法人atamista)」が、日本財団「海と日本プロジェクト」の助成を受けて主催した。今後、未活用魚を活用したレシピやだしの開発などを予定している。同NPOの水野綾子さんは「子どもの学びに大人も参加できるような取り組みにしていきたい」と話した。
 

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