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テーマ : 議会しずおか

水循環保全へ条例 静岡県議会開会、知事が方針示す

 静岡県議会9月定例会が22日開会し、川勝平太知事は所信表明で、水が地表水や地下水として河川流域を中心に循環することを指す「水循環」の保全に関する条例を本年度中に制定する方針を示した。県は熱海市伊豆山の土石流災害を受け、盛り土など土砂埋め立ての規制強化を目指し土採取等規制条例の改正作業を進めていて、水循環保全条例と合わせ、「水」に関する対応を強化する。

静岡県庁
静岡県庁

 川勝知事は「治山・治水対策など、水循環を介して流域圏と密接に関連する土砂や水に関する諸問題への対応が求められている」と指摘。地球温暖化に伴う気候変動や開発行為等の社会経済活動により、水循環に変化が生じているとし「森林の保水機能の低下による災害などを引き起こす要因になっている」と条例の必要性を強調した。水循環はリニア中央新幹線工事に伴う大井川流量減少問題とも関連があり、新条例に規制等を盛り込むかも注目される。
 水循環を巡っては、国が2014年に水循環基本法を制定し、基本理念や国・地方公共団体の責務を定めている。新条例は同法を基本に制定する方針。
 また、東京五輪・パラリンピックを契機にしたスポーツ振興に向け、自治体、スポーツ団体、大学、医療機関、民間企業等が一体となった組織「スポーツコミッション」を設置する考えを表明した。川勝知事は「スポーツ医科学を活用した健康増進や、スポーツと観光の融合、スポーツ産業の育成など、スポーツを核とした地域づくりを推進する」と述べた。
 9月定例会の会期は10月14日までの23日間。本年度一般会計に214億2700万円を追加する9月補正予算案など26議案を審議する。

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