特集 : 函南町

絶滅危惧「アカイシリンドウ」増殖に挑戦 田方農高に静岡県が委嘱

 静岡県立田方農高(函南町)は、環境省が絶滅危惧種に指定する「アカイシリンドウ」の種子増殖に挑戦する。県が推進する「ふじのくに生物多様性地域戦略」の一環で、県内の高校では6校目。14日に同校で委嘱状の授与式が開かれ、種子増殖に取り組む生産科学科の2年生が絶滅危惧種の保存に向けて意識を新たにした。

県の委嘱を受けて種子増殖に取り組む生徒ら=函南町の県立田方農高
県の委嘱を受けて種子増殖に取り組む生徒ら=函南町の県立田方農高

 アカイシリンドウは、南アルプスを南限に標高約2800メートル以上に分布するリンドウ科の植物。県によると盗掘やシカの食害によって減少が進み、生息エリアも縮小している。同校では光環境や温度を調節するインキュベーターなどを活用し、発芽させて育てたアカイシリンドウの種からさらに次世代の種を生育させる。
 委嘱状の交付に先駆けて県職員によるセミナーも開かれ、生徒らはシカの食害による自然環境への影響、さまざまな植物が絶滅の危機にひんしている現状を学んだ。8月に南アルプスを訪れた渡辺蓮さん(2年)は「失敗しても根気よく続け、次の挑戦につなげられるよう頑張りたい」と語った。
 

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