熱海・伊豆山港周辺を捜索 静岡県警と海保、残る不明者1人
熱海市伊豆山の大規模土石流で、静岡県警と第3管区海上保安本部は8日午前、伊豆山港周辺海域での捜索活動を開始した。最後の行方不明者の発見に向けて潜水士が海中に潜り、水中探査装置やゴムボートも使った初の合同捜索を繰り広げる。
県警は機動隊の水難救助部隊などから計20人、同海上保安本部からは下田海上保安部を中心に計15人が参加した。潜水での捜索活動は県警としては初、同海上保安本部は7月4日以来2度目。
午前11時、県警の水中探査装置を港から入れて水中の様子を確認。潜水士計10人が次々と入水し、現場指揮官らは岸壁やボートの上から捜索をサポートした。潜水活動は夕方まで行う予定。
土石流で26人が犠牲になり、太田和子さんが今も行方不明。県警などは民間の重機を使い、逢初(あいぞめ)橋の周辺を中心に下流域での捜索も重点的に始めている。