​居酒屋→レトロなミニカー展示館 コロナ禍転機に、店主が趣味道まい進

 コロナ禍をきっかけに、伊豆市原保の古民家居酒屋「中伊豆の時間」がレトロな「ミニカー展示館」に生まれ変わった。店主だった三枝卓也さん(53)が「こんな時だからこそ遊び心を大切にしたい」と、趣味で集めてきたコレクション展示に力を注いでいる。

ミニカーを愛する三枝さん。不用ミニカーを引き取り、修理して展示することもある(撮影のため、この場面のみマスク未着用)
ミニカーを愛する三枝さん。不用ミニカーを引き取り、修理して展示することもある(撮影のため、この場面のみマスク未着用)
特にお気に入りの5点。左手前のはしご消防車は約40年前の物だが、今でもサイレンが鳴る
特にお気に入りの5点。左手前のはしご消防車は約40年前の物だが、今でもサイレンが鳴る
展示棚いっぱいに並ぶコレクション
展示棚いっぱいに並ぶコレクション
ミニカー展示館の外観。入って良いのか少しドキドキしました
ミニカー展示館の外観。入って良いのか少しドキドキしました
ミニカーを愛する三枝さん。不用ミニカーを引き取り、修理して展示することもある(撮影のため、この場面のみマスク未着用)
特にお気に入りの5点。左手前のはしご消防車は約40年前の物だが、今でもサイレンが鳴る
展示棚いっぱいに並ぶコレクション
ミニカー展示館の外観。入って良いのか少しドキドキしました

 展示は消防車、パトカー、トラックなどの「はたらく車」を中心に約2300点。70年ほど前のレトロカーから今年発売の新作まで、陳列棚いっぱいに並んでいる。大きさも、市販品で主流の64分の1サイズから、長さ約50センチのブリキのバスまでさまざまだ。
 30年ほど前から、趣味でミニカーを集めていた三枝さん。「モノが捨てられるのを見ていられなくて」と、友人の不用ミニカーを引き取っていた。すると、口コミでうわさが拡散。玄関前にそっと置かれていたこともあったという。
 これまでも居酒屋の飲食スペース脇の部屋でミニカーを展示してきたが、「居酒屋が主だったから、子どもは入りにくかったと思う」(三枝さん)。コロナ禍で昨夏から営業を自粛したことを契機に、宴会場だった部屋にもミニカーを飾って展示スペースを広げた。電源、トイレ、調理場を使える「車中泊サイト」(有料)も新設。これまでより幅広い年齢層が訪れやすい場にした。
 展示館は、既にミニカー愛好家の間では知られた存在になっている。取材日には、プラモデラーネーム「はぎてつ」こと萩生哲也さん(51)が作品を手に訪れ、情報交換していた。箱いっぱいのミニカーを地元の小学生兄弟が走らせて遊ぶ姿も見られた。
 展示館である古民家は築80年。木造平屋建てで、40平方メートルにも満たないコンパクトな空間。三枝さんは「コロナ禍でお出かけが難しい。子どもが人目を気にせず、家族だけでゆっくりできる場所になれば」と願っている。
 家業のシイタケ農家を続けながら、展示館と車中泊サイトを運営している。ミニカー展示館は当面は来館無料。来館を希望する人は三枝さんの携帯電話<電090(3950)6365>へ連絡を。

 〈記者メモ〉建物の中には、レトロな看板やポスターもずらり。コロナ禍をいっときだけ忘れ、昭和にタイムスリップしたような懐かしい気持ちになりました。ミニカーファンが少人数で楽しめる場になればと願っています。

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