⚽全国高校総体サッカー 藤枝順心準V 一瞬の緩み突かれる

 全国高校総合体育大会(インターハイ)は22日、福井県などで行われた。サッカー女子決勝は静岡県の藤枝順心が延長の末、1―2で神村学園(鹿児島県)に競り負け、2016年以来、2度目の頂点を逃し、準優勝に終わった。

神村学園―藤枝順心 決勝で敗れ肩を落とす藤枝順心の選手=福井県坂井市の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場
神村学園―藤枝順心 決勝で敗れ肩を落とす藤枝順心の選手=福井県坂井市の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場
神村学園―藤枝順心 後半25分、同点に追いつくゴールを決める藤枝順心の窓岩=福井県坂井市の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場
神村学園―藤枝順心 後半25分、同点に追いつくゴールを決める藤枝順心の窓岩=福井県坂井市の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場
神村学園―藤枝順心 決勝で敗れ肩を落とす藤枝順心の選手=福井県坂井市の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場
神村学園―藤枝順心 後半25分、同点に追いつくゴールを決める藤枝順心の窓岩=福井県坂井市の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場


 ▽女子決勝
神村学園
(鹿児島) 2(1―0 0―1 延長 1―0 0―0)1 藤枝順心
▽得点者【神】三富(愛川)川浪(古川)【藤】窓岩(なし)

 【評】藤枝順心は延長の末、神村学園に競り負けた。
 藤枝順心は前半1分にミドルシュートで失った1点を追う後半25分、MF窓岩のゴールで追いついた。その後も果敢に攻撃を仕掛け相手と同数の計9本のシュートを放ったが、ゴール前での精度を欠いた。
 同点で迎えた延長前半9分、寄せが甘くなったところを、神村学園のMF川浪にミドルシュートを打たれて、勝ち越しを許した。

 ■DF陣奮闘「内容互角」 最終ライン磨き、冬へ
 藤枝順心のGK小野が懸命に手を伸ばすが届かない。延長前半9分。ペナルティーエリアの外からクロス気味にふわりと上がったミドルシュートは無情にもそのままゴールに吸い込まれた。何より悔やまれるのは1点目とほぼ同じ軌道での失点を防げなかったこと。気温33度を超える暑さの中、90分間を走りきったイレブンはピッチに崩れ落ちた。
 決勝まで3試合連続で無失点だった鉄壁の守備陣だったが、わずかな隙を突かれた。前半1分に許した先制点も、痛恨の決勝点も、ほんの少しの緩みを狙われた。相手監督が「もう一回蹴れと言っても蹴れないゴールが続いた」と振り返る不運も重なった。
 DF堀内は「相手のロングシュートを警戒していたが、対応が十分できなかった」と肩を落とした。それでも2本のシュート以外は神村学園の鋭い攻撃を封じ「内容では負けていなかった」と戦いぶりに胸を張った。
 大会を通じて4試合で2失点のみと奮闘したDF陣。初戦で主力の鍵谷が脚を負傷してチームを離脱するアクシデントがあった。堀内は手の甲に鍵谷の背番号「3」を書いて、試合に臨んだ。中村監督は「夏の暑さの中、限られたメンバーでよく頑張った」とねぎらった。
 2016年に続く冬夏連覇は惜しくも逃したが、イレブンの視線は次の目標を見据えている。「失点しなければ負けることはない」と堀内。自慢の最終ラインにさらに磨きを掛け、3連覇が懸かる冬の全日本選手権に挑むつもりだ。
 (名倉正和)

 ■窓岩 同点弾及ばず
 藤枝順心のFW窓岩は、死力を尽くした。1点を追う延長後半終了間際、最終ラインからの長いボールを受けたが、けいれんしていた足は動いてくれなかった。トラップに失敗。そのまま順心ベンチ前で倒れ込んだ。
 「目前で日本一を逃したことは悔しいが、自分たちの力を出し切っての敗北」と窓岩に悔いはない。後半25分、ゴール前でDF井手の長いボールに競り合い、こぼれ球を決めた同点弾。「気持ちで押し込んだ。その後のチャンスを決めきれなかったのは自分たちの弱さ」。地元福井で開催された大会で、1回戦以来のゴールだった。
 1月の全日本高校選手権に続いて決勝で得点を奪い、大舞台の強さを発揮した。主将となった全国総体はチームを優勝に導く重責を果たすため、前主将の柳瀬(広島)を手本にして後輩に積極的に声をかけた。大会2得点の1年生MF久保田は「窓岩さんの声かけが大きかった」と話した。「足りなかったものを見直したい」と窓岩。この敗戦を必ず全日本高校選手権3連覇につなげる。
 (大山雄一郎)
 

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