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静岡の伝統工芸を次代へ ⚽J1清水元主将・杉山浩太さん、「匠宿」営業宣伝課長に転身

 サッカーJ1清水エスパルスなどで15年間活躍し、引退後はクラブスタッフを務めていた杉山浩太さん(36)が、4月から静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」の営業宣伝課長に転身した。サッカーとは無縁の世界に飛び込み、「静岡の職人が作り出す素晴らしい伝統文化を発信したい」と奔走している。

職人の実演の様子を案内する杉山浩太さん(中央)。古巣の清水エスパルスの選手も足を運んでいる=7月中旬、静岡市駿河区の「駿府の工房 匠宿」
職人の実演の様子を案内する杉山浩太さん(中央)。古巣の清水エスパルスの選手も足を運んでいる=7月中旬、静岡市駿河区の「駿府の工房 匠宿」

 同区出身で、清水ユースから2003年にトップチームに昇格した杉山さん。J1柏レイソルに期限付き移籍した08、09年以外はエスパルスでプレーし、13年から2年間は主将を務めた。引退翌年の18年にクラブ社員となり、法人営業部でスポンサー獲得に努めてきた。
 転身のきっかけは、同市の建築設計業「創造舎」の山梨洋靖社長との出会い。同社が本年度から匠宿の指定管理者を担うことになり、元々興味のあった工芸品に関わる仕事に心を動かされた。エスパルスを下支えする役目にも充実感はあったが、「自分にしかできないことがある」と挑戦の道を選んだ。
 新天地では営業から広報、施設運営とあらゆる役割をこなす。来場者の案内に立てば、熱っぽく職人の技術の巧みさ、伝統文化の奥深さを語り掛ける。エスパルスでの経験を生かし、企業向けの協賛商品も手掛けた。
 活躍の舞台は大きく変わったが、根底にある「静岡の力になりたい」という思いは同じだ。「子どもたちが職人に憧れを抱く場所になっていけば」。新たな目標を携え、奮闘の日々を送る。


 

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