安定長期の火山ガス分析へ量子カスケードレーザー 世界最小、従来品の約150分の1 浜松ホトニクスが開発

 浜松ホトニクスは17日、従来品の約150分の1となる世界最小サイズの量子カスケードレーザー(QCL)を開発したと発表した。産業技術総合研究所(産総研)が開発中の駆動システムと組み合わせた光源として火山ガス中の濃度分析装置に搭載し、長期間の安定的なモニタリングにつなげる。

浜松ホトニクスが開発した世界最小サイズのQCL=17日午前、浜松市中区
浜松ホトニクスが開発した世界最小サイズのQCL=17日午前、浜松市中区

 火山の観測は、二酸化硫黄や硫化水素などの濃度を数カ月前から分析し続け、噴火の予測などに結び付ける。寿命が長い光源や光検出器による全光学式の装置は安定しているため、産総研とともに新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトを通じて、小型で高感度の技術開発を進めた。
 中赤外光を波長7~8マイクロメートルの範囲で周期的に高速変化させ出力するQCLで、重さは従来の60分の1の20グラムに軽減。分析装置自体も持ち運べる大きさに小型化できる。
 化学プラントや下水道の漏えい検出に加え、市場が拡大中の環境・大気計測にも応用する。浜ホト製の光検出器などと組み合わせた新製品も来年度内の発売を目指す。

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