エスパルス金子、J2ジュビロへ期限付き移籍 「全てささげる覚悟」
J2磐田は14日、J1清水のMF金子翔太(26)が期限付き移籍で加入すると発表した。期間は来年1月末まで。背番号40。金子は同日、ヤマハ大久保グラウンドで行った練習に合流した。

両クラブ合同のオンライン会見に臨んだ金子は「ジュビロをJ2で優勝させるため、自分の全てをささげる覚悟」と抱負を述べた。11日の徳島戦前後に磐田側から「もう一度輝ける場所を提供したい」と移籍の打診を受け、「ライバルチームなので賛否両論はあると思ったが、必要とされるクラブで一皮むけて自分のパフォーマンスを出したい気持ちが強かった」と決断した。
2016年、J2だった清水で22試合4得点。最終節の徳島戦で決勝点を奪い、J1復帰に導いた。「16年は下の順位からだったので、勝ち続けるしかないと思って毎試合臨んでいた。今年の磐田は首位に立ち、追われる側。プレッシャーとの戦いもあると思うが、経験豊富な選手がそろっている。自分が言及する立場ではないが、そうした選手と一緒に戦って優勝に貢献したい」と県内両チームでJ1昇格を果たす決意を示した。
(大山雄一郎)
「自分のパフォーマンス出す」
一問一答は次の通り。
―移籍の経緯は。
「エスパルスで最後のチャンスと思って(7日の)天皇杯に臨んだが、状況を一変させることができなかった。2018年に10得点したが、その後3年間は沈んでいた。移籍して自分のパフォーマンスを出したいと思った」
―磐田の印象は。
「8連勝するなど、大人のサッカーで手堅く勝ち星を拾っている。強いし、勝ち方を知っている。自分の運動量を生かし、攻守に渡ってかき回すことができたらいい。(JFAアカデミー福島で)5年間一緒に過ごした松本選手とまた一緒にやれることは感慨深い」
―登録が間に合えば出場可能な17日の山形戦に向けては。
「試合に出ていないときも90分出場できるコンディションを整えていた。山形は(昨季途中まで清水監督だった)クラモフスキーさんが監督のチーム。成長した姿を見せたい」
―清水の選手から言われたことは。
「権田さんから連絡をもらい『移籍の意味を分かっているな。カテゴリーが下がっても甘えるな』と言われ、ありがたかった。8年間、苦楽をともにしたチーム。成長して戻りたい気持ちもあるが、とにかく感謝の気持ちと覚悟を持って磐田でやっていく」