河川占用、再び不許可 伊東市、メガソーラー巡り

 伊東市八幡野の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設で市は7日、事業者の伊豆メガソーラーパーク合同会社による事業地内河川の占用申請を再び不許可にしたと発表した。決定は6日付。小野達也市長は臨時会見で、住民や市議会が事業に反対していることや、同社が市規制条例に従っていないことなどを理由に挙げ、「公共性・公益性が高い訳ではなく、住民が容認する事業ではない」と結論付けた。
 2019年に市が出した最初の不許可は、取り消しを命じた控訴審判決が確定した。ただ、判決は「理由の提示が不十分」という手続き上の不備を指摘しただけで、不許可判断は「裁量権の逸脱に当たらない」と市の主張を認めていた。
 同社は判決後、河川に架ける橋を住民も利用することや、地域住民との協定書などを提出したが、市はいずれも事業への容認や公共性を示す資料とはいえないと判断した。小野市長が事業者と交わした「確約書」の影響もあらためて否定した。
 また、熱海市伊豆山の大規模な土石流が、山林開発に伴う「盛り土」で被害が拡大したとされていることを受け、小野市長は「同じ生活圏で起こった大災害。(伊東のメガソーラー事業も)従来から土砂流出が心配され、市民は重ね合わせると思う。山の上の開発は新たな基準や規制が必要」との見解を示した。
 不許可処分に対し同社の担当者は「書面を見ていないのでコメントできない」とした。建設に反対する住民団体は「市の判断は当然。事業が遂行できなくなったのは明らかで、同社は撤退を」とのコメントを出した。

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